アニメ『私に天使が舞い降りた!』 スペシャルイベントレポート|上田麗奈さんやLynnさんら声優陣の意外な一面が明らかに!? わたてん☆5のライブでは可愛さが溢れた!
椋木ななつ先生による漫画を原作とし、2019年1月から3月まで放送されたTVアニメ『私に天使が舞い降りた!(わたてん)』。本作のイベント“『私に天使が舞い降りた!』 スペシャルイベント~ハッピー・ハッピーフレンズ~!”が、6月2日(日)に日経ホールで開催されました。
イベントには“みゃー姉”こと星野みやこを演じる上田麗奈さんを筆頭に、7名の声優陣が登壇。キャラクターたちの可愛さを宝箱に詰め込んだかのような本作を振り返っていく企画や、主題歌ライブで会場に集ったファンを大いに楽しませました。今回はこのイベントの夜の部の模様をお届けします。
【登壇者】
上田麗奈さん(星野みやこ役)
指出毬亜さん(白咲花役)
長江里加さん(星野ひなた役)
鬼頭明里さん(姫坂乃愛役)
大和田仁美さん(種村小依役)
大空直美さん(小之森夏音役)
Lynnさん(松本香子役)
声優陣が思う『わたてん』のサイキョーにカワイイ名場面
今回の司会進行は、上田さんとLynnさんが担当。おふたりの衣装はみやこを思わせるジャージ姿となっていました。指出さんから順番に登壇者をステージへ呼びこむ際には、上田さんがキャラクターたちの名前で呼びかけ、その担当声優がセリフで応じる一幕があり会場のテンションは早くも最高潮!
オープニングトークでは指出さん、長江さん、鬼頭さん、大和田さん、大空さんによるユニット“わたてん☆5”の衣装について言及されると、会場のみなさんの前で全身くまなく見てもらうためのお約束“回って”を実施。彼女たちの衣装姿を思う存分堪能できました。
最初のコーナー「サイキョーにカワイイ」では、声優陣が選出したアニメ本編の可愛い名場面を見ていくことに。
トップバッターは大和田さんが選んだ第8話「知らないほうが幸せなことってあるよ」より、花と乃愛のお出かけでの一幕で、花が犬を苦手にしていることを秘密にしてほしいと頼むシーンでした。上映後から「可愛い!」という声が溢れてます。また、大和田さんは花と乃愛だけのシーンがなかなかないと話すと、このふたりのペアの落ち着いた雰囲気が気に入っていた様子。
続いて、長江さんと鬼頭さんチョイスによる第9話「私が寝るまでいてくださいね」の、ひなたと乃愛のデートシーン。大空さんがあまりの可愛さに涙を零すハプニングがありつつ、長江さんがアフレコ時のエピソードを話しました。なんでも気合が入りすぎてひなたがイケメン化しすぎたため、演じる際にイケメン度を抑えたのだとか。
実際にそのイケメンひなたを披露して会場が湧き上がったところで、お次は第3話「刷り込み」より、みやことひなたの喧嘩がピックアップされました。選んだのは上田さんと長江さんと指出さんで、特に姉妹を演じたおふたりは同じシーンを挙げるほど印象的だったようです。
上田さんは「ここは本当に大事なシーンだから、誠心誠意ひなたに謝って仲直りしたいって気持ちで臨んだ」と明かしました。それくらい優しい気持ちになれたからこそ、「ごめんね」や「ひなた、おいで」のセリフを包んであげられるような形にできたとも述べました。指出さんは全ての想いを込め、ただ一言「尊い」とだけコメント。
その後は第12話「天使のまなざし」より、文化祭の劇のシーンが上映。選んだのは、劇のシーンに最終話のAパートすべてを使っていて驚き、素敵な最終回だと話したLynnさん。そして、ミュージカル映画が好きで実際に出演してみたいと思っていたところ、『わたてん』にその夢を叶えてもらったと話した鬼頭さんでした。
なお、この劇の楽曲は全員で一緒に収録が行われたそう。その作業は実際にみんなでミュージカルを作っているようだったと語られ、放送終了後ならではの裏話も飛び出しました。
上田さんは甘えだしたらめんどくさい!? クールなLynnさんの意外な一面!?
続いてのコーナーは「ちょっとお話よろしいですか?」。ここでは声優陣に事前に実施したアンケートの結果を発表していきます。
最初の質問は「わたてんキャストで妹とお姉ちゃんを選ぶなら」。大和田さんは、妹を上田さん、姉を指出さんとしました。上田さんが姉ではなく妹というのは意外な印象を受けますが、大和田さんはお姉さんなイメージがあるからこそ上田さんには妹として甘えられたいのだとか。
これを受けて上田さんは、自分自身を「甘えだしたらめんどくさい」人物だと述べました。どうやら制限ができなくなるタイプなのだそうで、どこまでも甘えてわがままになってしまうとのこと。
そんな上田さんは指出さんを妹、Lynnさんを姉としました。ここで会場の歓声を呼んだのが、姉をLynnさんにした「クールな眼差しでビシバシ叱られたい」という理由。
しかし、Lynnさんには人たらしなところがあるようで、なんと収録現場で誕生日を迎えた際に、後ろから抱きしめて「うえしゃま(※上田さんのこと)、お誕生日おめでとう!」と囁きかけてくれたのだとか……!!
次の質問となった「文化祭・学園祭での思い出」では、スカート丈を厳しく注意されたという鬼頭さんの回答「サボり」が注目を集めました。文化祭の時期になると特に厳しくなるそうで、それ以来怖くなって参加しなくなったのだとか。それでも所属していた軽音部のライブは参加していたとも話しており、当時の思い出を懐かしむ様子が見られました。
最後の質問は「わたてんキャストに聞きたいこと」ということで、興味深い回答が続出しました。最初の質問は鬼頭さんからの「自分が一番天使だったと思う、もしくは周囲からそう言われていた時期」。
鬼頭さん自身は幼稚園の頃を振り返っていましたが、大空さんの回答「デビューしたての時」は多くの注目を集めました。なんでも勘違いで「声優は可愛い声でしゃべらなければいけない」と思っていたそうで、当時は普段からかなり高いトーンで声を作っていたエピソードを明かします。なお、同期の人に指摘されることで改めることができたのだとか。
その後は「鬼頭さんのおしゃれポイント」についての質問がありました。投げかけたのは大空さんで、常々鬼頭さんはどんなに朝が早くとも頭から靴の先まで可愛く決まっているように見えたそう。これを受けたご本人が乃愛の声で「でっしょー!」とアピールすると会場から歓声が起こりました。
そんな鬼頭さんですが、服を買う時には「自分の顔を思い浮かべる」ようにしているそうです。「この服可愛いな」で手に取るのではなく、「この服を着ている自分が可愛いかどうか」を判断することで、自分に似合う服と出会えるのだとか。
続いて指出さんからの「おススメのリラックス方法」では、肩の力を抜いて生きたいという指出さんへ声優陣がアドバイス! 大空さんからの「軽く耳たぶを回す」や、鬼頭さんからの「ホットミルクを飲む」など、次々に回答が集まりました。
ひげろーケーキはどのチームの手に!?
続いてはMCの上田さんも参加した「第2回 わたてんカップ ~タッグチームバチバチバトル~」。ここではふたりずつ3チームに分かれ、景品の“ひげろーケーキ”を懸けた「わたてん愛クイズ」で勝敗を競いました。勝利チームは、正解することで獲得できるポイントによって決まります。
チームはそれぞれ赤、青、緑の色のついた"ひげろー"をくじで引いた者同士がペアとなり、赤チームが指出さんと大和田さん、青チームが上田さんと長江さん、緑チームが鬼頭さんと大空さんに決定。
第1問目は、賞品のお菓子を貰うために花たちが校内を奔走していた第11話「つまりお姉さんのせいです」~12話「天使のまなざし」にかけて「花が集めていたスタンプカードの最後の動物は何か」。
解答は赤チームが“ぞう”、緑が“ライオン”となりました。青については当初“押せてない”としましたが、急遽“ぶた”へと変更しました。
その結果、答えは“ぞう”で赤が正解に! なんと勘で書いたそうで、最初から幸運を掴み勢いに乗るかと思われました。
続く第2問目は「わたてんと言えば天使! では、天使を英語で書いてください」。天使の英語での綴りは"angel(エンジェル)"ということで、青・緑チームは難なく正解しました。
しかし赤チームだけが“engel”と書いて不正解となってしまい、恥ずかしさのあまり指出さんと大和田さんが舞台セットの裏に隠れてしまう事態に......。
第3問目の「家庭科の調理実習ではなちゃんが付けていたエプロンに不思議な絵が描かれていた どんな絵柄だったでしょうか」はイラストで解答する問題です。なお、答えは“足の生えた魚のようなもの”という、正解することが不可能に近い難問です。
しかし、これに非常に近いイラストを見せたのが、赤チームの描いたアメーバのような新生物! この珍事にLynnさんから5ポイントが進呈されると、第6問目「公式サイトで見られる香子の散歩コース」については、香子がみやこのストーカーだという設定から全チームが“みやこに関係のある場所”と予想。
その推理通り正解は「みやこの家の周り」「みやこが行くコンビニ」となっており、「みやこの家の周り」は全チームが正解。
「みやこが行くコンビニ」については、普段から出かける事の少ないみやこが、店員さんとコミュニケーションを取らなくて良い点を思い出す必要があったため、なかなかの難問でした。
最終問題は、オープニング映像のイントロ部分で小依と夏音がどんなポーズをとっているのかをイラストで解答していきます。さらに追加ルールとして、この問題を正解することで100ポイント獲得となるため、どのチームにも逆転の目が残されました。
全てのチームが、小依と夏音が両手を繋いで何らかの形を作っていることは予想がついていたようですが、ハートを作っているか丸を作っているかで議論が白熱。勝負はお客さんの拍手の数に委ねられることに。
その結果、緑の勝利となり、ひげろーケーキは鬼頭さんと大空さんに贈られました。
みやこたちの日常はこれからも続く!
次の朗読劇のコーナーでは、Blu-ray&DVD特典として収録されている原作の椋木先生描き下ろしコミックス“エピソード0”を声優陣が披露しました。こちらはみやこと花が出会う前の物語。
さらに本作の音楽担当・伊賀拓郎さんも登場し、たったひとりで幾つもの楽器を操る巧みな生演奏で臨場感も抜群!
会場からは絶えず笑い声が響いており、アニメの少し前のキャラクターたちの姿が垣間見える貴重な時間でした。この朗読劇の物語については、ぜひともBlu-ray&DVDを購入して確かめてみてはいかがでしょうか。
そして、イベントも終盤戦! ここからは“わたてん☆5”の面々によるお待ちかねのライブコーナーとなりました! 1曲目はオープニングテーマ「気ままな天使たち」。歌詞にある“一緒に遊びましょ!”の部分では、スクリーンで上映されているオープニング映像のみやこに合わせ、会場中からクラップが響きました。
パフォーマンスが終わったところで一度MCへ。なんとこのライブコーナーも、伊賀さんによる生演奏でのお届け。声優陣からは、ライブでも朗読でも生演奏はゾクゾクするという話題が飛び出します。長江さんは、朗読劇でひなたが花を質問攻めにする場面で、伊賀さんの迫りくる音楽に負けないよう自身も勝負に出ていたと告白。
MCで一息ついたところで、続いて本イベントのタイトルにもなっていたエンディングテーマ「ハッピー・ハッピー・フレンズ」の歌唱へ! 曲中に挟まれる合いの手がかなり多いこの楽曲ですが、“わたてん☆5”の可愛らしい歌声とダンスに会場のファンも全力で応じ、盛り上がりは最高潮に達しました!
そして、再び上田さんとLynnさんがステージに現れると、楽しかったイベントも終了の時間となってしまいました。
最後に声優陣がひとりずつメッセージを述べていくと、2期を期待したいというLynnさんに、『わたてん』が大好きだと改めて実感した大空さん。ライブパートで「ハッピー・ハッピー・フレンズ」を歌っている時に、みんなの笑顔が宝物のように思えたという鬼頭さん。素敵なイベントになって夢のよう、犬フェス2でまた会えることを楽しみにしてほしいと話した長江さん、「(イベントで)いい汗をかけた、ぐっすり眠れそう」だと話した指出さんと、それぞれに作品への愛を語っていきました。
そして、上田さんは収録当時について「とにかく5人がもっと可愛く、もっと素敵に見えるようちゃんと支える」という役目をもって、臨んでいたことを明かしました。しかし、引き立たせる側に回ろうと思ってはいても、どんどん周囲に助けられる部分が増えていったそう。
加えて、みやこはまだまだ成長できる部分があり、周りのみんながその点を伸ばしてくれたとも話すと、「支えるつもりのみやこがみんなに支えてもらって、ようやく最後にちょっと外の世界に触れることができた」。そこに喜びと幸せを感じたと述べ、「みんなともっとお菓子食べたいし、お洋服も着てもらいたいし、もっともっと一緒にいたい」と、みやこたちの続いていく日常を想起せずにはいられないコメントを残し、イベントは幕を閉じました。
アニメの放送はひと段落となった『わたてん』。ですが、原作はもちろん、わたてん☆5の犬フェス2参戦など、まだまだ作品に触れられる機会があります! 再びみやこたちの物語がアニメで見られることを期待しつつ、今後も応援を欠かさず日々を過ごしていきましょう!
[取材・文:胃の上心臓/鳥谷部宏平]
作品情報
TVアニメ『私に天使が舞い降りた!』
◆イントロダクション
オタクで、人見知りな女子大生みやこが出会ったのは、まさに天使な小学生!?
妹が新しく連れてきた友だちの花ちゃんを見た瞬間、ドキドキが止まらなくなってしまったみやこ!! どうにか仲良くなろうと奮闘するのだが……。
超絶かわいいあの娘と仲良くなりたい系スケッチコメディー、開幕♪
◆スタッフ
原作:椋木ななつ(コミック百合姫/一迅社刊)
監督:平牧大輔
シリーズ構成:山田由香
キャラクターデザイン:中川洋未
プロップデザイン:中野裕紀
総作画監督:中川洋未 松浦麻衣 中野裕紀 菊永千里
美術監督:安田ゆかり(オリーブ)
色彩設計:石黒けい、呉政宏
撮影監督:工藤康史
編集:坪根健太郎(REAL-T)
音響監督:高寺たけし
音楽:伊賀拓郎
音楽制作:フライングドッグ
アニメーション制作:動画工房
製作:わたてん製作委員会
◆キャスト
星野みやこ:上田麗奈
白咲花:指出毬亜
星野ひなた:長江里加
姫坂乃愛:鬼頭明里
種村小依:大和田仁美
小之森夏音:大空直美