【秋アニメ特集】『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』アリス役・茅野愛衣さんインタビュー|長年の役者仲間である松岡禎丞さん・島﨑信長さんとの思い出
茅野さんは禁忌目録を破るタイプの子供だった!?
――茅野さんといえば、「お酒好き」というイメージがありますが、キリトがソルティリーナとワインを飲んでいるシーンもありました。もし茅野さんがアリスと飲むならどんなお酒をチョイスされますか?
茅野:アリスは原作でもエルドリエと一緒にワインを飲んでいるシーンがあったと思うので、ワインなら付き合ってくれそうだなと。
個人的な希望としても、ビールとかよりは赤ワインを飲んでいて欲しいので、選ぶならワインでしょうか。
ベルクーリさんだけは日本酒が似合いますけど、ヴァサゴも酒瓶を持ち歩いていたり、結構お酒に関連したシーンって出てくるんですよね。整合騎士同士の飲み会のシーンとかも、もし出てきたら楽しそう。
私自身、今回は一緒にいるシーンが多いこともあって、雨縁(アマヨリ)への愛着がすごく湧いているので、それぞれの相棒(飛竜)自慢とかやっていて欲しいですね(笑)。
――作中のアリスは幼い頃に、《禁忌目録》を破ってしまったたことで過酷な運命を歩むことになります。茅野さん自身はどんな幼少期を過ごされましたか?
茅野:そんなに悪い子供ではなかったと思いますけど、人と違ったことをやりたがる節が昔からあったみたいで。工作の時間は「こうしなさい」という指示通りに作ったことが一切なかったらしいです(笑)。
迷路とかも、自分で作ってそれを解いて遊んでいたり、人と同じことをあまりしたがらない、自由な子供だったみたいです。
――《禁忌目録》があったら大変なことに(笑)。
茅野:すぐ攫われて整合騎士になっていたかもしれません(笑)。ただ、私の母はそういう他人と違うことを許してくれる人でしたね。
一方で、自分が一度こうだと思ったことは曲げない部分もあったので、もし私の親が「1+1=2」じゃないと叱るようなタイプだったら、ひねくれていたかもしれません。自由奔放に育てられて、気づいたら今のようになっていました。
声優になってからでも、オーディションの時とかアドリブのパートとか、自分なりのアプローチを考えて演じることが好きなので、そういう意味では繋がっていますね。
――子供の頃には、声優になろうと考えたりはしていなかったのでしょうか?
茅野:まったく思っていなかったです。子供の頃は、バレリーナだったりケーキ屋さんだったりパン屋さんだったり、何度も夢が変わっていた時期でした。
その後本当にいろいろなアルバイトをやっていたので、その頃の夢はある意味バイトで叶えたところはあります。その時に感じたのは、接客業はとくに自分に向いているということで。
――それはすごい。接客業はかなり大変ですよね。
茅野:人と関わる仕事が好きなんです。逆に、毎日パソコンとにらめっこする仕事みたいなのは向いていないなと。
声優になる前は、エステとか美容のお仕事をしていたのですが、人によって肌質が違うので、施術方法や接し方がまったく違ってくるのが面白くて。声優のお仕事も同じで、毎日会う人が変わりますし、収録でも取材でも、まったく同じ内容をやることってないですよね。
――そう言われると確かに。毎日違った刺激がありますよね。
茅野:毎日違うところに行き、違う方に会って、違う役を演じてという生活がすごく楽しいんです。
いろいろなアルバイトをしていた頃から、きっと自分にはそういう仕事の方が向いているだろうなと漠然と思ってはいたので、そういう意味では当時の夢が叶ったと言えるのかもしれませんね。
今では、そういう経験全部を声優のお仕事にぶつけられるようになったので、やってきたことは無駄じゃなかったなと思います。
――最後に、放送を楽しみにしているファンへのメッセージや、意気込みをお願いします。
茅野:私自身もまだ先の展開が分かっていない部分もあるのですが、とくに『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』では、整合騎士たちの心の変化に注目してもらいたいです。
整合騎士達は、アリスと同じように過去の大切な記憶を失っているので、今の自分は自分であって自分じゃないという悩みを抱えていて。アドミニストレータに与えられた使命のためだけに生きてきた彼らの心境にも変化が起き始めるのが見どころで、今まで敵として登場したキャラクター達も、きっと好きになってもらえると思います。
また、《ダークテリトリー》の皆さんに負けないよう、私自身もアリスとして精一杯戦っていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします!
――ありがとうございました。
[取材/文 米澤崇史]
作品情報
TVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』
【放送情報】
TOKYO MX:10月12日(土)より 毎週土曜24:00~
BS11:10月12日(土)より 毎週土曜24:00~
群馬テレビ:10月12日(土)より 毎週土曜24:00~
とちぎテレビ:10月12日(土)より 毎週土曜24:00~
MBS:10月12日(土)より 毎週土曜26:08~
※10月12日(土)は特別編成のため26:38~放送
テレビ愛知 10月15日(火)より 毎週火曜26:35~
AT-X 10月13日(日)より 毎週日曜22:00~
AbemaTV 10月12日(土)より 毎週土曜24:00~
※地上波同時配信
※放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。
【イントロダクション】
キリト、ユージオ、アリス。
二人の修剣士と一人の整合騎士が最高司祭・アドミニストレータを打ち破ってから半年が経った。
戦いを終え、故郷ルーリッド村で暮らすアリス。
その隣には、親友を失い、自らも腕と心を失ったキリトの姿があった。
彼を献身的に支えるアリスに、以前のような騎士としての心は残っていない。
「教えて、キリト......どうすればいいの......」
しかし、アンダーワールド全土を悲劇へと誘う《最終負荷実験》へのカウントダウンは、容赦なく進む。
それと呼応するように、《ダークテリトリー》の深奥で、暗黒神ベクタが復活した。闇の軍勢を率い、《光の巫女》を手に入れるべく、《人界》へと侵攻を開始する。
《人界》軍を指揮する整合騎士ベルクーリらは、《ダークテリトリー》軍とのかつてない大戦争になることを決意する。
だがその傍らに、いまだアリスは見当たらない。そして、《人界》を救った英雄二人の姿も――。
『SAO』シリーズで最も長く、美しい戦い《アリシゼーション》編、その最終章がついに開幕!
【STAFF】
原作:川原礫(「電撃文庫」刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:abec
監督:小野学
キャラクターデザイン:足立慎吾 鈴木豪 西口智也 山本由美子 戸谷賢都
助監督:佐久間貴史
総作画監督:鈴木豪 山本由美子 戸谷賢都
プロップデザイン:早川麻美 伊藤公規
モンスターデザイン:河野敏弥
アクション作画監督:菅野芳弘
美術監督:小川友佳子 渡辺佳人
美術設定:森岡賢一 谷内優穂
色彩設計:中野尚美
撮影監督:脇顯太朗 林賢太
モーショングラフィックス:大城丈宗
CG監督:雲藤隆太
編集:近藤勇二
音響監督:岩浪美和
効果:小山恭正
音響制作:ソニルード
音楽:梶浦由記
プロデュース:EGG FIRM ストレートエッジ
制作:A-1 Pictures
製作:SAO-A Project
【CAST】
キリト(桐ヶ谷和人):松岡禎丞
アスナ(結城明日奈):戸松遥
アリス:茅野愛衣