茅原実里さん『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』主題歌インタビュー|「エイミー」は藤田監督と一緒に完成させたという気持ちです。すごく嬉しい、特別な制作でした
今年デビュー15周年を迎える茅原実里さんが歌う、劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 − 永遠と自動手記人形 − 』の主題歌「エイミー」がシングルとしてリリースされました。
作中でエリカ・ブラウン役として出演中の茅原さんは、TVシリーズのEDテーマ「みちしるべ」の作詞・歌唱も担当。今作の主題歌の作詞・歌唱を任されたことは「とても嬉しかった」ものの、大好きな作品だからこそ背負うものも大きかったそうです。
藤田春香監督たちとディスカッションを重ね、想いを受け取った後、茅原さんが紡いだのは穏やかな希望のワルツでした。
今回のインタビューでは「エイミー」制作秘話をはじめ、シングル曲にまつわるエピソードをたくさん語っていただきました。
「今年が特別というより、毎年特別」
──まずは毎年の恒例行事となっている河口湖ステラシアターでのライブ「SUMMER CHAMPION」(サマー・チャンピオン)の感想からうかがえればと思います。今年の夏はいかがでしたか?
茅原実里さん(以下、茅原):昨年は 10周年ということで盛大なお祭りライブになりました。河口湖町の皆さんにも協力いただき、施設やレストランなど、様々なお店ともコラボをさせてもらったので(http://minorichihara.com/summerchampion2018)、あらためてファンのみんなにも素敵なスポットを知ってもらえたんじゃないかなって思うし、メールやお手紙などで「楽しかった」っていう感想もたくさん受け取りました。
今年は11年目ということで、どこか解放されたような気持ちもありました。年々心の自由度が増しているような気がします(笑)。
去年はアニバーサリーということで、ファンのみんながリクエストしてくれた曲を中心にセットリストを組み立てたんですけど、今年はバンドメンバーのCMBや、スタッフのみんなから募ったリクエストコーナーをやったりもしました。
それと、このSUMMER CHAMPIONのために「美歌爛漫ノ宴ニテ」という新曲を作ったので、みんなと一緒に唄うのが楽しみで楽しみで仕方ありませんでした!
ニューシングルの「エイミー」を初披露することも大きなポイントでしたね。今年もみんなのおかげですごく素敵なライブになりました。ライブを終えたとき、この場所でのライブはこれからもずっと続けていこうと心に誓いました。
──茅原さんにそう思わせた何かがあったんでしょうか?
茅原:とにかく今年は特別でしたね。色々なことがあって、私はすごくみんなに会いたかったし、みんなも同じ気持ちでいてくれたと思うんです。だからこそ、歌でひとつになりたかった。
野外ライブをやることはデビュー前からの憧れで、初めてステラシアターでライブをしたときに、「ライブってこんなに自由に自分を解放して楽しんでもいいんだ」っていうことを教えてもらった大切な場所でもあるんですよね。
ここでのライブが継続されているからこそ、私はライブがどんどん楽しくなって、大好きになって、みんなとの距離もどんどん縮まっていった気がするんです。だから自分にとってかけがえのない場所なんです。今後もステラシアターでのライブがなくなることは絶対に考えられません(笑)。
──去年はステラシアターでのライブが10周年で、今年は茅原さん自身の15周年でもあって。
茅原:そうなんです。アニバーサリー続きなんですよね。アニバーサリーが止まらない(笑)。
──(笑)15周年に関してはどう受け止められています?
茅原:デビューから15年目をこうして迎えられるなんて、デビュー当時は想像もしていませんでした。声優と歌手、どちらの仕事も止まることなく続けてこれたことは奇跡としか言いようがありません。
もちろん、上手くいかないことも沢山あったし、素晴らしい出来事も沢山ありました。一つ言えるのは、私は人との出会いや作品との出会いにものすごく恵まれているということです。
15年経った今も、紆余曲折ありながら毎日充実した仕事をさせてもらっていますから。支えてくれる人達のためにも、ひとつでもいい仕事がしたいなって思っています。
本当に私は幸せ者です。