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秋アニメ『俺好き』山下大輝×内田雄馬 対談|対照的な二人が親友同士の理由と共通点

秋アニメ『俺を好きなのはお前だけかよ』ジョーロ役・山下大輝さん×サンちゃん役・内田雄馬さん対談|対照的な二人が親友同士の理由、そして共通点とは?

2019年10月から始まった駱駝先生の人気ラノベ原作のTVアニメ『俺を好きなのはお前だけかよ』。オンエア開始から話題騒然でしたが、3話ではサンちゃんの衝撃的な真実が明らかになり、まさに「俺は、すべてのラブコメを過去にする」の名に偽りなし!

アニメイトタイムズではアニメの放送開始を祝して、キャストやスタッフの連続対談企画をお送りします。2回の今回は、主人公のジョーロを演じる山下大輝さんと、サンちゃん役の内田雄馬さんの親友同士対談です。

表と裏がある人間くさいジョーロ、太陽的な存在のサンちゃんも葛藤が!?

──ご自身の演じるキャラの印象と演じる際、心がけていることは?

ジョーロ役 山下大輝さん(以下、山下):ジョーロはどん欲で自分の気持ちに素直な子だなと思いました。人間は誰しも表と裏があって、心では思っているけど、表に出せないことって結構あると思うんですけど、彼はその最たる例かなという印象がありました。

素の自分、内心とは違っても世間的にはこっちのほうが受けがいいんだろうな、という自分を作って生きてきたけど、あるきっかけで素の自分で生きていけるようになって。そういうところが人間くさいなと思うし、見ていて気持ちがいいし、演じ分けも楽しいです。

演じていてもおもしろいことができるし、違ったアプローチで攻められるし、いろいろやっても許されて(笑)。白い部分の純粋無垢で素朴なかわいらしいところから、ダークで口が悪い部分まで、幅広いお芝居に挑戦させて頂いています。今後もどんなお芝居が出来るのか楽しみです。

サンちゃん役 内田雄馬さん(以下、内田):サンちゃんは表面的には明るくて、誰からも慕われるし、実際、みんなを引っ張っていく言葉を言える人ですけど、心の内側には葛藤やうっ屈とした部分があって。

周りからのイメージ、明るくて、太陽な存在というところも彼自身が意識的に見せたり、演出している部分がありますが、僕も真っすぐに演じることでサンちゃん像がくっきり見えてくればいいなと思って、やらせていただいています。3話で1つの問題が解決して、状況も変わっていくので、今後を楽しみにしていただければと思います。

お互いのキャラの印象は「演じるのが大変そう」「わざとらしい」!?

──お互いが演じるキャラについての印象もお聞かせください。

内田:収録の時はいつも大変そうだなと(笑)。

山下:そうだね(笑)。

内田:とにかくジョーロはセリフ量が多いから。1話の台本を見ただけでもぎっしり書込まれていて。

山下:しかも速くて。テンポとその場の勢いというところがあって。

内田:みんなのパッションを感じながら演じる、連帯感が大切な現場なので(笑)。

山下:お互いに空気を作って、協力し合って。ダメな時はみんな一緒だよと。

内田:ジョーロはその真ん中にいて、白と黒の部分がある分、受けもあるけど、その後に内面のセリフと2人分やらなきゃいけないから僕だったらパンクしますね。すごいなと思いながら見てます。

山下:オンの白と黒と、モノローグの白と黒があるのが少し大変です。サンちゃんについては最初、スーパーわざとらしいなと。

一同:(笑)

内田:ジョーロに向かって、「俺たち、親友だぜ」とか。

山下:すごい上っ面な会話だなと。わかりやすいくらい、作られた親友関係が潔すぎて逆におもしろかったし、気持ちよかったです。そういうのがあるからこそ、3話が響いてくるし、3話の後にもう一回、1話を見たら、わざとらしく聞こえてくると思います。

内田:ぜひ振り返ってほしいですね。

山下:あとサンちゃんは基本的に人の話を聞いていないので。1人だけ時間軸がずれたところにいるような。

対照的な二人が親友同士の理由。そして共通点とは?

──ジョーロとサンちゃんは外から見たら「何で親友同士なんだろう」と思うほど、対照的ですよね。

山下:内に内にというタイプのジョーロと、外交的で野球部のエースでみんなから愛されているサンちゃんですからね。だからこそ、という部分があるのかな?

内田:あと裏側で何かを考えているところは共通していて、自分をどう見せたいというイメージや希望があって、そのために振り切って演じていて。自分をよく見せたいという想いがあっても、ここまでになるのはここまでの人生でいろいろあったんだろうなと収録していても感じました。

山下:ジョーロにとって、サンちゃんは純粋に憧れであり、すごい人、カッコいい人という印象があって、たぶんそれは最後まで変わらないんじゃないかな。そこだけは裏表なく。いろいろあったけど、ずっとサンちゃんのことが好きなままだなと。自分にないものを持っているからこそ、憧れを抱いて、自分も頑張れる、そんな原動力にもなっているんじゃないかなと今の時点では思ってます。今後はわからないけど(笑)。

 

お二人の3人のヒロインの印象とお気に入りは?

──この作品にはパンジー、ひまわり、コスモスをはじめ、個性的なヒロインぞろいですが……。

山下:クレイジーガールたちが(笑)。

内田:ヤバいヤツらが(笑)。

──お二人の個人的にお気に入りは?

山下:お話が進んでいくとみんな印象が変わってくるんですよね。3話の時点だとまだ表側しか見えていないので。こっち側の顔もあるのよって見せているのはパンジーくらいかな。

内田:そういう意味ではどういう人なのか、何となく見えやすいのはパンジーかもしれない。でもコスモスさんもこの段階でかなりヤバいよね。言葉遣いが侍になっているし。

山下:この後、絶頂期を迎えるしね。

内田:まだ序の口で、今は第二形態くらい。

山下:お気に入りという意味ではクレイジーさを出してくれているコスモスかな。おもしろくて好き。

内田:僕もコスモスですね。何かわからないけど、とりあえず悪いヤツじゃないことはわかるので。

山下:不器用なところもまた憎めないんですよね。生徒会長だけど抜けているなのかなと。勉強はできるけど、コミュニケーションの部分では残念さがあって。、パーフェクトじゃないからこその愛しさを感じられます。ひまわりは真っすぐすぎて怖い(笑)。

内田:へこたれないんだよね。心の底から自分の信念で行動するような。サンちゃんは聞こえてないフリをしたりするけど、ひまわりは本当に聞いていない時があって。

山下:自分の話しかしてないよね(笑)。たまに「本気で言っているのかな」と思うこともあって、ガチでヤバいヤツで。

内田:それは3話の中でもあったよね。パンジーは優秀すぎて。

山下:パンジーは、ずっと手のひらの上で踊らされている感じがして怖いんですよね。今の言動も読まれているんじゃないかと疑心暗鬼になって。まるでメンタリストみたいな。

内田:「あっ、誘導される!」みたいな。そういうのが絶対になさそうなコスモス会長がいいですね。

ジョーロは相談の聞き役。では演じる二人は?

──ジョーロはひまわりやコスモスに恋の相談をされたり、頼られていますが、ご自身の学生時代は相談するほう・されるほう、どちらでしたか?

山下:僕は「話を聞いてくれる?」と相談されることが多かったですね。聞くだけですけど。

内田:俺もそうかも。

山下:相談してくる時ってだいたい自分の中で結論が出ているんですよね。

内田:単に言いたいだけなんだよね。しゃべることで落ち着くこともあるからね。

──また各キャラクターには愛称・ニックネームがありますが、ご自身が呼ばれた愛称・ニックネームの中で印象深かったもの、変わっているものは?

山下:個性的なニックネームは付けられたことはないかな。付けたことはあったけど。中学の時、オオツ君っていう人がいて、O2から「酸素君」とか。

内田:それ、おもしろいね!

山下:ちょうど理科で習ったばかりの知識で。

内田:僕も名前で呼ばれることが多いんですよね。あと「うっちー」くらいかな。

山下:僕も「やまちゃん」とか「山P」とか。恐れ多いんですけど(笑)。

──この人にしか呼ばれない限定的なニックネームとかは?

内田:小学生の時、1人だけ、「しょう油」と呼んできた子がいましたけど。

山下:何で?

内田:雄馬の「ゆ」からじゃない? 聞いたけど覚えてない。

山下:大したことなかったんだろうね? 

内田:変わった子ではあったけどね。

現場は和気あいあいとしつつ、アスリートっぽい過酷さも!?

──収録現場の雰囲気はいかがですか?

山下:和気あいあいとやってますね。内容がぶっ飛んだギャグで、パロディーも結構ある作品で、キャスト内でも年齢差があるので、「これは知ってるけど、これは知らない」ということもあって、お互いに聞き合って、ジェネレーションギャップを感じたりしてます(笑)。

内田:その回、ピックアップされているキャラの「こんなところがおもしろいよね」とみんなで話したり。「コイツ、来たね!」とか。

山下:メインキャラを演じる人だけでなく、みんなで作品やキャラについて話したり、ツッコんだりしたり、「コイツ、ヤバくない?」と全員で笑ったり。

──学園ものですけど、クラス感みたいなものも?

山下:ありますね。あと「今回のヤバいベスト3」を挙げ合ったり。「意外といいヤツじゃん」とか「コスモス、今日もかましてるね」とか(笑)。

内田:収録ではテスト→本番と録っていきますが、テストの時は思わず吹き出しちゃって。

山下:あとみんな、アスリートみたいに声出してますね。サンちゃんも大きな声を。しかも意味もなく(笑)。

内田:出してますね。叫ぶ作品は今までもありましたが、サンちゃんが一番ノドをやっちゃいますね。急に大きな声を出すから。でも楽しいですね。

おもしろい要素と裏切りの連鎖を詰め込んだ、キャスト・スタッフが挑戦する未知のアニメを堪能してください

──では最後に皆さんへのメッセージをお願いします。

内田:3話まで見てくださった方はおわかりになっていただけたと思いますが、この作品はどんでん返しみたいなものがあり、更に様々なパロディーに加え、ジョーロと誰かがベンチで2人きりになるシーンが結構ある、王道的な要素や複雑な伏線などいろいろなおもしろさを詰め込んだ作品です。

かわいい女の子もたくさん出てくるけど、単純な恋愛の話だけではなく、心の奥や闇なども描かれているので、物語が進むごとに気になることが出てきて、繰り返し見ないと気が済まなくなるはずです。魅力的な作品をぜひ最後まで楽しんでください。

山下:たくさんの個性的な女の子たちが出てきて、ドタバタ、きゅんきゅん、キラキラする学園どたばたラブストーリー……ではありません!(笑)

内田:よかった! 最初、ドキドキしちゃったよ。

山下:裏切りの連鎖です。ライアーゲームです。かわいらしい絵柄ですが、その裏には般若のような素顔が隠れていたりするところが、今までの学園ラブコメとは一味違う、新しいものを僕らは作っているんだなと感じながら収録しています。

皆さんにとってもきっと斬新で、「何だ!? この作品は!」とビックリする物語になっていることは、1話のAパートからBパートでの変化を見ていただいた方には感じていただけたかなと思います。3話以降もスーパークレイジーたちが暴走します。駱駝先生というウルトラクレイジーな方が生み出したモンスターが(笑)。噛めば噛むほど味が出る作品ですので、最後まで堪能し尽くしてください。

[取材・文/永井和幸]

連載バックナンバー

TVアニメ『俺を好きなのはお前だけかよ』作品情報


 

放送情報

TOKYO MX:10月2日(水)より毎週水曜24:30~
とちぎテレビ:10月2日(水)より毎週水曜24:30~
群馬テレビ:10月2日(水)より毎週水曜24:30~
BS11:10月2日(水)より毎週水曜24:30~
テレビ愛知:10月2日(水)より毎週水曜26:05~
読売テレビ:10月7日(月)より毎週月曜26:29~

※放送・配信日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。
 

あらすじ

俺はパンジーこと三色院菫子が大っ嫌いだ。なのに……俺を好きなのはお前だけかよ。もし、気になる子からデートに誘われたらどうする?

当然意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね。そこで告げられた『想い』から、とんでもない話が始まったんだ。
 

 

スタッフ

原作:駱駝(電撃文庫刊)
原作イラスト:ブリキ
監督:秋田谷典昭
副監督:守田芸成
シリーズ構成・全話脚本:駱駝
キャラクターデザイン:滝本祥子
美術監督:諸熊倫子
背景スタジオ:スタジオ天神
色彩設定:岡亮子
撮影監督:廣岡岳
撮影スタジオ:Nexus
3D監督:齋藤威志
3DCGスタジオ:ワイヤード
編集:坪根健太郎
編集スタジオ:REAL-T
音響監督:郷文裕貴
音響効果:中野勝博
録音調整:八巻大樹
音楽:藤澤慶昌
音楽制作:Aniplex
アニメーションプロデュース:BARNUM STUDIO
アニメーション制作:CONNECT
製作:「俺好き」製作委員会
 

キャスト

如月雨露(ジョーロ):山下大輝
三色院董子(パンジー):戸松 遥
日向葵(ひまわり):白石晴香
秋野桜(コスモス):三澤紗千香
大賀太陽(サンちゃん):内田雄馬
羽立桧菜(あすなろ):三上枝織
洋木茅春(ツバキ):東山奈央
カリスマ群A子:斉藤朱夏

公式サイト
公式Twitter

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(C)2018 駱駝/KADOKAWA/「俺好き」製作委員会
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