天気の子、空青、ドロヘドロ、進撃の巨人。5大アニメスタジオの合同展示が凄すぎる！『アニメスタジオミーティング vol.2』レポート

アニメファン感謝イベント&リクルートイベント『アニメスタジオミーティング vol.2』が明日、2019年11月2日（土）から「東京アニメセンター in DNP プラザ」で開催される。

「スタジオ」と「ファン」と「未来の作り手」をつなぐ――。

このテーマに賛同し、集結したスタジオは以下の5社だ。

■コミックス・ウェーブ・フィルム（天気の子、詩季織々　など）
■CloverWorks（冴えない彼女の育てかた Fine、Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-　など）
■MAPPA（かつて神だった獣たちへ、GRANBLUE FANTASY The Animation Season2　など）
■GRIZZLY（囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather）
■WIT STUDIO（進撃の巨人、甲鉄城のカバネリ　など）

多くのファンを魅了し続ける大ヒットメーカーの名前が並ぶ『アニメスタジオミーティング vol.2』。今回は、イベントの開催に先駆けて行われたマスコミ向け内覧会の模様を届けたい。

アニメスタジオから見える景色を変えたい

アニメーション制作の現場を多角的に表現した『アニメスタジオミーティング vol.2』は、入り口から強いメッセージが飛び込んできた。

「アニメスタジオから見える景色を変えたい」。アニスタチーム一同からのメッセージは新世代のアニメスタジオがそれぞれ懸命にアニメを生み出してきた軌跡を彷彿とさせるようだ。

そのまま右手に進むと特大パネルでアニメの制作フローが展示されている。企画（プリプロダクション）→アニメ制作（プロダクション）→編集（ポストプロダクション）。アニメ制作の流れがひと目で分かるパネル。これまで知らなかった発見があるに違いない。

そのまま直進すると、アニメーション業界のキャリアパスが視界に飛び込んできた。

展示の担当者はこう語る。

「アニメーション業界の仕事をしっかり細かく伝えることで、どれだけ多くの人が作品に関わっているかを知ることができると思います。それらを知った上で5社の展示を見ていただくことで、これまでとは違った発見や、『自分はこのポジションでアニメに関わりたい』と思う方もいるはず。アニスタならではの展示をお楽しみください。」

1人でも多くの方に各社の最高の仕事を見て欲しい。そんな展示担当者が想いを込めた最高の導入コーナーだ。

コミックス・ウェーブ・フィルムコーナー

イベントのイントロダクションが終わると、まずはコミックス・ウェーブ・フィルムの展示コーナーへ。「ほしのこえ」、「雲のむこう、約束の場所」など、歴代の新海誠監督作品が並んでいる。

展示を見ていると、ふと「アニスタ」クイズラリーという文字が目に入った。アニメ制作やスタジオ・作品に紐づいた20問。展示内の合間にあるらしい。参加者にはスタジオのロゴステッカーがランダムでプレゼントされるそうなので、チャレンジしてみよう。

「言の葉の庭」の絵コンテや原画を抜けると、空前の大ヒットを飛ばした「君の名は。」、「天気の子」へ。こちらも新海誠監督による絵コンテや原画が展示されていた。「天気の子」の絵コンテは今回初出しのものを選出し展示しているので、既に他の展示会等に行かれた方もぜひ足を運んでいただきたい。

そして、コミックス・ウェーブ・フィルムの目玉とも言えるのが、天野陽菜と青空が印象的な大判キービジュアル。その美しさは「圧巻」という言葉が似合う。この美しい青をいつまでも見ていたい。そんな気持ちにさせられるほど、美しい青空だ。

新海誠監督のコーナーが終わると、「詩季織々」や「この男。シリーズ」、「Peeping Life」など新海監督作以外の作品が並んでいる。

同コーナーでは、コミックス・ウェーブ・フィルムの制作プロデューサーである酒井雄一さんの撮り下ろしインタビュー動画が。有名プロデューサーの胸中に迫るメッセージは必見だ。

■宣伝担当からのメッセージ
新海誠監督はもちろん、コミックス・ウェーブ・フィルムは幅広い作家の作品を手掛けています。色々と目を通していていただきその世界観を感じていただけると嬉しいです。

CloverWorksコーナー

コミックス・ウェーブ・フィルムの展示スペースを抜けると、現在絶賛上映中の映画が2作並ぶCloverWorksの展示コーナーが見えてくる。

まずは、超平和バスターズが手掛けた「空の青さを知る人よ」。控えめに言って記者は3回、いや4回泣いてしまった大作である。キャラクターデザイン・総作画監督を務めた田中将賀さんによる生の総作画監督修正が展示。劇場公開中の作品でこうしたものが展示されるのは、かなりレアなことだろう。

足を進めると、「冴えない彼女の育てかた Fine」への展示コーナー。続いて、「青ブタ」シリーズの展示へ。ＴＶシリーズと劇場版それぞれの生原画が並んでいる。作品ファンには見逃せないカットが多数展示されているため、必見と言っても過言ではないだろう。

その奥には「抱かれたい男1位に脅されています。」の展示コーナーが広がる。キャラクターデザインの芝美奈子さんによる生の総作画監督修正の展示は圧巻。

そして、CloverWorks最後の展示は「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」だ。OPの複製原画、EDの場面写の展示は作品ファンならば見逃すわけにはいかないカットだろう。

■宣伝担当からのメッセージ
絶賛公開中の劇場作品からテレビシリーズまで複数タイトルを展示しています。今回、展示している原画を使ったポストカードもそれぞれの作品で販売します。ぜひ、展示だけではなくグッズも見て行って下さいね。※グッズは2019年11月9日〜発売。