大人なみっくとの出会いで再び恋に落ちる夜――「伊藤美来 5th Live Miku's Adventures 2019 ~PopSkip Life~」レポート
大人ゾーンで出会うみっくの新たな一面
新たな衣装に着替えて再登場した伊藤さん、『PopSkip』のリード曲『PEARL』でライブ後半の幕開けを飾ります。
歌い方のアプローチや各楽曲のテーマなど『PopSkip』全体に感じられる大人びた雰囲気を牽引する本楽曲は、新社会人として一皮むけた伊藤さんを彩り、ライブで披露することによって“大人みっく”との新たな出会いをファンにもたらしました。
続く『ルージュバック』では、赤く染まった客席を前に熱情的な楽曲を歌声と全身で表現。落ちサビの<あなただけだと信じて 儚げに くすぶる恋もよう>は、歌詞の内容に合わせてあえて声を震わせたようにも感じられ、声優活動と歌手活動を両立する伊藤さんならでは表現の幅が見え隠れしました。
<どこか危険な香りがするの 本気と覚悟決めたばかり>
いくら歌詞を把握していようが目の前で歌われたらドキドキすること間違いなし。そんな歌い出しの『土曜のルール』は、『PEARL』から続く“大人みっく”のクライマックス。
一挙手一投足に感じられる艶やかな振り付けや、どこか焦らしているようで逆に焦らされているような歌声と息遣い、生のフェイクなど、もはやファンを虜にする要素しかないパフォーマンスを繰り広げました。
“大人の女性ゾーン”を終え、ノックアウト寸前のファンに「伊藤美来の持てる最大限の大人っぽさとか、色気とか、そういうのを全部出していこうと思って頑張りました! ……出てました?」と問いかけると、熱狂的な歓声が会場中に響き渡ります。加えて、ファンの期待に応えて衣装もセクシーに(?)回りながらお披露目して「これからも頑張ろう!」と決意を新たにしました。
そして、「無事に大学を卒業することができました!」と改めて報告すると、伊藤さんの卒業に合わせて制作された『TickTack Invitaion』を披露。客席からのハンドクラップと「HEY! HEY!」の掛け声を一身に浴びながら幸せいっぱいの表情で歌い上げます。
さらに、昨年の4thライブを賑わせた『恋はMovie』を間髪入れず披露し、様々なフレーズを演じる名女優っぷりを発揮しました。
ライブも終盤に差し掛かると、ここで伊藤さんから『PopSkip』のリリースと、5度目のワンマンライブを迎えることができた今の心境を吐露します。
「私のアーティストとしての強みは楽曲の素晴らしさかなと思っていて。本当に良い楽曲ばかりで大切に歌わなきゃなとプレッシャーになるほどいい歌ばかりで。今日ステージに立っていても、ソロライブは5回目なので慣れたかと思っていましたが、やっぱり緊張していて。このライブって私にとってすごい大きいものなんだなと感じました。でも、観に来てくれたみんなが居るから伝えよう、楽しもうと思うことができて本当に嬉しいです。いつもありがとうございます」
「『PopSkip』はみんなの背中を押すことがテーマにあって作ったアルバムですが、今日はみんなの背中を押せましたか? ツラいこととか、苦しいことは生きていたらたくさんあると思いますが、そんなときには“みっくの歌を聴こう”、“みっくのSNSを見よう”、“みっくの動画を見ちゃおう”とか、そういうところでも会いに来てほしいなと思います」
「みんなの生活で大変なときは、私を隣に感じてもらえたら嬉しいなと思います。これから先の生活を、一緒にPopSkipな生活、PopSkipなライフにしていけたら嬉しいです!」
伊藤さんの告白と、それに応えるファンとの絆を再確認できたところで、番組内でファンと共に作った楽曲『all yours』を熱唱。“私を隣に感じてほしい”、そんな伊藤さんの想いを歌に乗せて客席の一人ひとりに届けると、最後は『ワタシイロ』で本編のフィナーレを飾りました。