続く不安、揺れる座席、募る恐怖!『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は4DXで見ると“それ”が帰宅後もいる恐怖を味わえる【体験レポ】
11月1日から公開中の『IT THE END “それ”が見えたら、終わり。』。スティーブン・キングの同名小説『IT』を映画化し、世界各国を恐怖のどん底に陥れた『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の続編にして完結編です。
アニメイトタイムズ編集部は、劇場公開を前に行われた『IT/イットTHE END』4DX試写会に潜入!これから見る方に向けてネタバレ抜きで見どころをレポします。結論から言えば本当に怖かったので、ぜひとも4DXでみて同じ思いをしてほしい……。
目次
- 簡単に前作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を振り返り
- 前作から27年後が舞台! 大人になったルーザーズクラブ(負け犬)が魅力的すぎる!
- 声優陣が豪華!雑談を聞くために「(怖いけど)もう一度見たい」という気持ちになる
- 普通に見ても怖いのに、4DXがさらに怖さを助長してる。勘弁して!
- “記憶”が鍵の本作。後引く“恐怖の記憶”を体感したいなら4DX!
- 『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』作品情報
簡単に前作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を振り返り
『IT/イット THE END』を観る人のほとんどは前作『『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を観ていることでしょう。しかし「ホラー苦手だけど観てみたい」「声優さんが気になる」と勇気を出して今作から観てみようという方もいるかと思うので、簡単に前作を振ります!
前作は1990年に映像化されたスティーブン・キングの同名ホラー小説をリメイクしたもので、ホラー作品としては世界中で異例の大ヒットを記録しました。
本作は小さな田舎町デリーを舞台に、それぞれ悩みをもったいじめられっ子たち(ルーザーズ・クラブ)が、次々と子供を襲う恐ろしいピエロ“ペニーワイズ”=“それ(IT/イット)”に立ち向かう姿を描いています。
“それ”は、神出鬼没、変幻自在。彼が現れる前には“赤い風船”があることが多く、気づけば私たちの目の前や背後に表れ、残酷かつ無慈悲な死を運んできます(もう気が滅入るくらい残虐……)。本作を観たあとに“排水溝”が見れなくなったという人も多いのではないでしょうか?
そんな恐怖の象徴にルーザーズ(負け犬)と呼ばれるいじめられっ子の少年少女が立ち向かいます。本作は、“それ”自体の怖さはもちろんのこと、ルーザーズ(負け犬)が子どもサイズの知恵と勇気をもってして戦う姿と熱い友情も見どころです。
『IT/イット THE END』は、『IT/イット』を観ていると「ああ~(納得)」と思えたり、感じられる魅力がたくさんあったりするので、ぜひとも映画を観る前に前作を視聴しておくことをおすすめします。
11月8日(金)には日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』で地上波初放送されます。劇場ではR15(抜群に怖い)でしたが地上波では編集版(少し見やすい)が放送されるため、『IT/イット』ビギナーでも(きっと)見やすいはずです!
前作から27年後が舞台! 大人になったルーザーズクラブ(負け犬)が魅力的すぎる!
『IT/イット THE END』は、前作から27年後のデリーが舞台です。“それ”との悪夢のような日々が過ぎ去るなか、再び“それ”が現れたら自分たちも集結すると誓い合ったルーザーズ。それから27年後、再び“それ”がデリーに現れてしまいます。
前作ではうら若きティーンだった彼らも27年もの歳月が経つと熟成した大人へと成長しています。“ルーザーズ(負け犬)”と呼ばれる弱い立場の彼らでしたが、今作ではウィナーズ(勝ち組)“といえるくらい大成功を収めています。
本作の主役でありルーザーズのメンバーの1人・ビルは、ひどい吃音持ちでお喋りが苦手な子でしたが、27年後はベストセラー作家となり、映画脚本家としても活躍しています。
2人暮らしの父親に怯えていた少女・ベバリーは、有名アパレルブランドの経営者に。分厚い眼鏡のお調子者・リッチーは、人気コメディアンとして活躍し、太っちょでとくにひどいイジメにあっていたベンは、有名建築家として成功し減量にも成功(見た目の変化が1番大きい…セクシーな男性に変身しています)!
神経質で喘息持ちだったエディは保険会社のビジネスマンに、司祭の息子で大人しかったスタンリーは会計士となり幸せな家庭を築きます。そして、火事で両親を失っていたマイクだけは、1人デリーに残り“それ”の調査を続けていました。
大人になったルーザーズは、別々の人生を歩むことにはなりましたが、それぞれが輝かしい現在を歩んでいました。しかし、光あるところには影があるように、過去の彼らに悩みがあったように、大人になった彼らのそばにも影となる悩みは存在します。
そして、輝かしい現在があるからこそ“それ”との対決に悩み、影となる悩みがあるからこそ“それ”との対決への決心を固めることとなります。彼らの変化と葛藤、そして“それ”と再び立ち向かうことを決める決意にも注目です!
また、大人になり勝ち組ともいえる人生を歩んでいる彼らですが、表情や振る舞いに過去の彼ららしさが現れているのも注目ポイント。
『ハリー・ポッター』のように子供~大人を一貫して同じキャストを演じているならまだしも、『IT/イット THE END』では子供時代・大人時代はそれぞれ別のキャストが演じているのに「そういえばそんな子だったよね!」と“子供時代の彼ら”を感じられる演技は流石としかいいようがありません。
『IT/イット THE END』を観る前に前作をチェックしておくとちょっとした気づきがあり別の方向でも作品を楽しめるかもしれませんね!