【連載】TVアニメ『アサシンズプライド』薮内満里奈さん初レギュラー作で存在感のある演技!/インタビュー
天城ケイ氏によるライトノベル『アサシンズプライド』(富士見ファンタジア文庫 刊)がTVアニメ化し、2019年10月から放送中! アニメイトタイムズでは、各話ごとの声優インタビューを続けて掲載しています。第7話「上も下も標はなく」の放送後となる今回は、エリーゼの家庭教師であり最年少でエリート部隊に入隊した天才、ロゼッティ=プリケット役を演じる薮内満里奈さんの登場です。
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ロゼッティの魅力は、表情がコロコロ変わるところ
――初レギュラーのアニメだったそうですね?
薮内満里奈さん(以下、薮内):レギュラーでアニメに出させていただくのは『アサシンズプライド』が初めてなので、すごく緊張したんですけど、共演者の皆さんがやさしく話しかけてくださって。アフレコの前に写真撮影もあったので、そこでお話ができたのも良かったかもしれません。
――オーディションはどのような感じで?
薮内:原作の小説と漫画のほうを読ませていただいたんですけど、その時の印象は、それぞれのキャラクターの生い立ちとか、考えていることがていねいに描かれている作品だなという印象を受けました。なのでひとりひとりのキャラクターに感情移入しながら読めたり、愛情が湧いたりしたので、推しが見つかりやすい作品でもあるなと(笑)。
――誰が推しでした?
薮内:でも、一番最初にかわいいなと思ったのはロゼッティで、だからこそ受けようと思ったんですけど、表情がコロコロ変わったり、その都度その都度一生懸命な感じなんです。だからやっぱりイチオシはロゼッティですね(笑)。
――それだけにオーディションに受かったときは嬉しかったのではないですか?
薮内:嬉しかったです。でも嬉しいよりもびっくりしたのほうが強くて、合格を聞いたときは驚いて声が出なかったんですよ。で、帰り道に一人になったとき、じわじわと喜びが来た感じでした。
――ロゼッティは、どんなキャラクターですか?
薮内:第一印象は、表情がコロコロ変わって感情が素直に出る子だったので、とにかく元気で明るい女の子ということを大事にしようと思ったんです。でも、原作を読み進めていくうちに、こういう一面もあるんだっていうギャップを感じることがすごく多くなりました。
外見もスラッとしていて、きれいめでモデル体型という設定なんですけど、しゃべると天真爛漫で子供っぽいところがあったり、普段はニコニコしているのに、戦闘シーンになるとキリッとカッコよくなったり。そういうギャップを感じさせてくれる子でもあると思ったので、アニメでもシーンごとにロゼッティのギャップを感じてもらえたらいいなと思って、そこは大事に演じました。
――3話の戦闘シーンなどは、こんな声も出るんだ!って思いました。そのへんは音響サイドの要望からもズレはなく?
薮内:戦闘シーンでは、私が設定していたものよりもカッコいいを求められたと思ってます。カッコよくしようとは思っていたんでですけど、元気なキャラクターなので必殺技のときとかは声を張り目にしたんです。でもそこは声を張らずに言うというディレクションだったので、私が思っているよりカッコいいに振っていいんだって、収録の頭で思ったことを覚えています。
――アニメの映像を見た感想を教えてください。
薮内:1話をみんなで見る機会があったんですけど、自分の声が聞こえるのが不思議な感じというか、そわそわしました(笑)。収録のときは映像が出来ていないので、色付きで動いているキャラクターを見たときは感動しました。
戦闘シーンもカッコよかったし、映像もきれいですよね。特にクーファの「マイ・リトル・レイディ」ですよね(笑)。バラがぶわ~って舞うシーンなんかは、すごくきれいで、ふたりだけの世界!みたいな感じがしたので、いいシーンだなって思いました。
――そうやって完成した映像を見ると、アフレコも違ってきます?
薮内:それは少しあるかもしれないですね。ちょうどみんなで見たのが6話の収録が終わったあとだったので、後半の収録はより気合いも入るな!って思いました。
――アフレコでの思い出はありますか?
薮内:休憩時間は雑談で盛り上がったりして、毎回楽しいんですけど、私は石川由依さんの隣に座らせていただいてたんです。毎回、飲み物とかご飯は違うものを買ってきていたので、「今日は何を買ってきたんですか?」ってところからプレゼンをし合うんです。そこでお互い交換したり、一口ちょうだい、みたいな感じでお話をしていたので、すごく楽しかったです。
――ロゼとエリーゼは師弟関係ではあるけど、中の人のキャリア的には、石川さんは子役からなので、だいぶ先輩になりますよね。
薮内:そうなんです! だから緊張しているときも声をかけてくださって、お姉さんみたいな感じなので、役とまったく逆の関係だなぁって思います。
――ご飯にも結構行っていたそうですね。
薮内:小野友樹さんや楠木ともりさん、石川さんとはよく食事も行かせていただいて、全然関係ない話もすれば、作品のことを話すこともあったんですけど、劇中でも4人が仲良くなっていくので、私たち自身が打ち解けていくことで、そこがよりマッチしていって、自然な仲の良さが出せたんじゃないのかなとは思いました。
――アフレコから学ぶことも多かったのではないですか?
薮内:レギュラーで出させていただくと、台詞が多い回と少ない回があるんです。共演した方々はいろいろな作品に出ていられる方がほとんどなんですけど、やっぱり一言の存在感がすごいと感じました。ロゼもしゃべる回と一言二言の回があって、その一言二言で、どうしたらロゼッティとしてその場にいられるんだろうって、1クール通して考えるきっかけをいただいたかなと思ってます。それを考えながら、自宅でも練習していたので。