【連載】TVアニメ『アサシンズプライド』薮内満里奈さん初レギュラー作で存在感のある演技！／インタビュー

ロゼッティという人間をよりわかってもらえる話だった

――6話まででお気に入りのシーンはありますか？

薮内：2話で、あらためてメリダさまに自己紹介をするシーンがあるんですけど、その時に1話で会ったクーファに再会し、これから仲良くしようねって感じで行くんですけど、クーファからいきなり冷たくあしらわれてしまうんです。

それまではニコニコしていたロゼッティがムキーって怒り出すんですんですけど、そこの感情の変化の速さとか、表情の切り替わりがロゼッティっぽい気がして、私自身もやってて楽しかったので印象に残ってます。

――そして7話からは、ロゼッティのいわゆるお当番回というところで、冒頭からちょっと衝撃のシーンがありましたが。

薮内：幼少期の回想シーンですね。ここからの話は原作で読んだときから特に思い入れのあるところだったんですけど、アニメでそこまでできるのかな？と思っていたんです。5巻でしたし。でも1話の収録のときに監督から、5巻の内容もやるからねと教えていただいて。そのときはすごく嬉しかったです。

――たしかに5巻だと微妙なところかもしれないですね。

薮内：オーディションのときにそこからの台詞もあったので、もしかしたら？と思ってはいたんですけどね。

――印象的なシーンはどこでしたか？

薮内：自分の生い立ちとか、拾って育ててくれたパパへの感謝をクーファに語るシーンがあるんです。元気で明るい面が前面に出ているロゼッティだけど、実際には幼い頃に家族も亡くしていて、決して明るいとは言い切れない育ちをしているんです。

でも今のロゼッティが明るくて素直なのは、パパが拾ってくれて、教会のみんながやさしく育ててくれたからなんだろうなと思うと、すごく温かい気持ちになりました。ロゼッティという人間をよりわかってもらえる回だったし、台本をもらった時点では、そこがお気に入りのシーンでした。

――そのシーンのアフレコではどうでしたか？

薮内：いつもロゼッティって元気で弾むように話すんですけど、このシーンは穏やかにやさしく語る感じのイメージでした。

――父であるブロサム役は大塚芳忠さんでした。

薮内：馬車からバーンってパパが登場するんですけど、すごくハイテンションで出てきて、ロゼがやめてよ恥ずかしい！ってなるシーンだったんです。でも、その台詞を実際に聞いたら、確かにこれをやられたら恥ずかしいかもしれない！って思うくらい、ものですごく楽しかったです。パパと7話で初めて掛け合うんですけど、すごく気持ちが入りやすかったです。

――父が大塚さんって、すごいですよね。

薮内：普段テレビでもよく聞いていたお声だったので、目の前で！ってなりましたし、震えちゃいましたね。

――でも、急に男性声優が増えた感じですね。

薮内：確かに男性のガヤの方が多かった気がします。学園内の話になると女子校なので女性キャストが多くなるんですけど、故郷のシャンガルタに行ってからは、ディックさんや村の男性がすごく出てくるので、クーファさん以外の大人の男性がたくさん話している回は初めてだなと思いました。人数もすごく多かったです。

――ちょっとサスペンスというか、謎が多い7話でしたが、8話ではだいぶその謎もわかってくるのかな？という感じですね。

薮内：クーファさんが疑われてしまう感じになるので、それを助けに奮闘するメリダという話になると思いますので、お楽しみに！

〔文・塚越淳一〕

TVアニメ『アサシンズプライド』作品情報

放送・配信情報

10月10日（木）より放送開始！

TOKYO MX：毎週木曜24：00～
サンテレビ：毎週木曜24：30～
BS日テレ：毎週木曜25：00～
AT-X：毎週木曜23：30～
※リピート放送：毎週（土）15:30／毎週（日）8:00／毎週（水）7:30
※週1話ずつ4回放送

U-NEXTで独占配信　10月10日よりスタート予定

ストーリー

マナという能力を持つ貴族が、人類を守る責務を負う世界。

能力者の養成校に通う貴族でありながら、マナを持たない特異な少女メリダ=アンジェル。彼女の才能を見出すため、家庭教師としてクーファ=ヴァンピールが派遣される。『彼女に才なき場合、暗殺する』という任務を背負い――。

能力が全ての社会、報われぬ努力を続けるメリダに、クーファは残酷な決断を下そうとするのだが……。

「オレに命を預けてみませんか」

暗殺者でもなく教師でもない暗殺教師の矜持（プライド）にかけて、少女の価値を世界に示せ！

スタッフ

原作：天城ケイ（ファンタジア文庫）
原作イラスト：ニノモトニノ
監督：相浦和也
構成：赤尾でこ
キャラクターデザイン・総作画監督：吉川真帆
美術監督：松本実希子（スタジオ風雅）
色彩設計：小山知子（Fine Colors）
撮影監督：宮坂凌平（レアトリック）
CG監督：柴田渉（EMT2）
編集：瀧川三智（リアル・ティ）
音響監督：本山哲
音響制作：HALF H・P STUDIO
制作：EMTスクエアード