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『HUMAN LOST 人間失格』クリエイター&著名人14名よりコメントが到着!

『HUMAN LOST 人間失格』弐瓶勉さん・谷口悟朗さんらクリエイター&著名人14名が本編を鑑賞、熱いコメントが到着!

11月29日(金)より全国公開となる、劇場アニメーション『HUMAN LOST 人間失格』。この度、業界を超えて各界で活躍するクリエイター&著名人より、本作をご覧になった熱いコメントが到着しました!

コメントを寄せてくれたのは、又吉直樹さん、ヨコオタロウさん、弐瓶勉さん、谷口悟朗さん、クリス・ペプラーさん、せがわまさきさん、吉田尚記さん、redjuiceさん、瀬下寛之さん、さとうけいいちさん、エンタメ大好き妖怪さん、丸屋九兵衛さん、氷川竜介さん、添野知生さんの14名です。

クリエイター&著名人よりコメント到着!(順不同)

又吉直樹さん(お笑い芸人)

最初にタイトルだけを聞いた状態で作品を見た時は、想像していたスケールを大きく超えていたので大変驚きました。実は3回見ているのですが、最初は映像や世界観に圧倒されてしまい、それだけでも十分に見ごたえがありました。

もともと原案の「人間失格」は繰り返し読んできたので、2回目を見た時は原案に通底するものがあると強く感じました。この作品は「人間失格」のテーマをただなぞっているわけではなく、新たな解釈を含み、展開することによって、刺激的な物語を構築しています。

だからこそ鑑賞する側の自分も新しい気付きを持つことが出来たのだと思います。「HUMAN LOST 人間失格」の登場人物たちの関係性や視点を持つことで、原案の「人間失格」をまた新しい角度で楽しむことが出来ると思いました。

ヨコオタロウさん(「NieR: Automata」ゲームクリエイター)

最初に告白しておきますが、自分は太宰治の「人間失格」を読んだ事がありません。というか太宰治の本は一冊も読んでないし、何なら純文学と呼ばれるソレ系の小説はほとんど読んだことがありません。

いや、すみません「人間失格」が純文学というジャンルの作品かどうかすら知りません。ただ、この作品からチラチラと漏れ出す違和感に「この設定は原作由来なのかな……」とか考えていただけなんです。だから主人公が変身して敵をボコにしはじめた時も「あー、なんか、これは、あー、カフカが書いた虫になるアレ……あの小説……そうだ『変身』あたりの翻案なのかな?」とか思いながら観ていました。すみません嘘です。カフカはイチミリも脳裏をよぎりませんでした。つまりまあ、そのくらい混乱していた、という事です。

そんな混乱の中、僕は「この作品を僕ではなくて太宰治本人が観劇したらどのような感想になるのか?」という事を観劇中に考えていました。「人間失格」という作品が時空を超えてSFに変わった世界で、太宰はなんて言うんでしょうか?その答えを聞いてみたい……そう思わせる映画でした。

弐瓶勉さん(漫画家)

「人間失格」から想像していたものとはあまりにもかけ離れていて、そこが気持ちいいです。

谷口悟朗さん(『コードギアス 反逆のルルーシュ』アニメーション監督)

「No Longer Human」ではなく「HUMAN LOST」である。どこか新しくもあり、どこか20世紀のOVA的であり、そして、どこかどこかモディリアーニを想起させる作品。

この作品の年代設定が昭和であることに怖さがある。文化は定期的に決算をせねばならないが、そのあたりは木﨑監督や脚本の冲方さんの狙いでもあるのだろう。原作を知っている人は「ここでこうくるか」と思えるところが多い。先に原作を読んでもいいかもしれない。堀木正雄とかヨシ子と聞いただけで役割とかもわかりやすくなるし。

ついでに少しネタバレ……地獄の馬もでてきます。あと、ポリゴン・ピクチュアズさんが「櫻井孝宏の声」をどう思っているのかには、本作品で完全に答えが出たと言ってよいであろう。

クリス・ペプラーさん(TV、ラジオパーソナリティー)

AKIRA, GHOST IN THE SHELL に次ぐ日本SFアニメの新たな金字塔。最先端テクノロジーが世界に類を見ない、日本ならではの国民性、社会性をどのように感化していくか、アイロニーを込めて描く最上級エンタテインメント。

せがわまさきさん(「バジリスク 〜甲賀忍法帖〜」漫画家)

いや、まいりました。あの太宰治の『人間失格』をSFアクションエンタメに仕上げてしまうとは! 目を釘付けにする濃密なアクションの連鎖、目が離せない濃厚なストーリー、『大義』と『正義』、『狂気』と『思春期』、『混沌』と『秩序』の凄惨な殴り合い。久々に『マジか⁉』と驚きの声を上げてしまいました!

吉田尚記さん(ニッポン放送アナウンサー)

「これをやったら人間失格、さて何をした?」という太宰治からの大喜利に、冲方丁から出された強烈な回答が、「全人類失格」。

『HUMAN LOST 人間失格』は、福利厚生、盲目的な保護本能が尊厳の喪失に直結している残酷な可能性を指摘している。純朴な思いは、罪かもしれない。

redjuiceさん(イラストレーター)

絵を描いていると時々無性に、自分に『人間失格』の烙印を押したくなる時があります。そういう共感に心を蝕まれ、絶望しつつも『よし子可愛いよよし子…』って救いを求めながら見てました。

瀬下寛之さん(「シドニアの騎士」、アニメ「GODZILLA」シリーズ、アニメ演出家)

リアルな世界が恐ろしい出来事に満ち溢れた今、物語で描かれるディストピアには安心し、むしろユートピアには不安を感じる。「健康と長寿」はもはやSFサスペンスなのだ。本作はその恐ろしい事実を教えてくれるようだ。

さとうけいいちさん(監督/デザイナー ブレイズスタジオ取締役)

参ったなぁ。こんなの作ってもらっちゃったら、僕はさらに超えなきゃいけないじゃないか。参ったなぁ。ポリゴンピクチュアズさんの円熟された技術力を壮大なスケールで見せつけられました。

現代日本の抱えるテーマや一個人の悩みを、日本が育んできた「アニメーション」という形で、皆さんにも共感される作品に昇華されており、極めて日本らしい作品だなと思います。2019年、令和。改めて「人間失格」という意味を考えるきっかけを与えてくれる作品です。ぜひ劇場にてご覧ください。

エンタメ大好き妖怪さん

ポリゴン・ピクチュアズのアニメーション技術は一体どこまで進化するんだろう…! 見たこともない3DCGで殴られる、新感覚ディストピアアクションムービー!

原案・太宰治×SFの異色コラボで、「恥の多い生涯を送ってきました。」このあまりにも有名な一文をまさかこう繋げるとは!

医療革命による無病長寿社会…死の克服からくる倫理観の欠落…ガスマスク必須レベルの大気汚染…限界ディストピアと化した昭和111年の東京、人間失格せざるを得ないヤバさ…。

丸屋九兵衛さん(特殊系音楽評論家)

「恥の多い生涯を送ってきました(太宰治)」よりも「どこに出しても恥ずかしい映画監督(河崎実)」派のわたしだが、これには降参! なんと冲方丁が原案&脚本だし、J. Balvinのおかげで主題歌のサビはスペイン語だし。さまざまな面で自然に越境してしまっている怪作。この20年間、m-floにいろいろ教わってきた者として、これはきっちり見届けたい。

氷川竜介さん(アニメ・特撮研究家)

CGは長らく、冷たい、硬いなどと言われてきたが、そのCGで命を描くというのがどういうことなのか。ポリゴン・ピクチュアズの作品にはいつもそんな要素が入っている。今回はその集大成ではないかと思いました。

『生きるってどういうこと?』と考える若い人たちが多いので、そういった方たちにも響くのではないでしょうか。

添野知生さん(SF映画評論家)

原作もの、シリーズもの、続篇、リメイクの映画ばやりで、それらにはそれらの歴史や楽しみ方があるとはいえ、それだけだとどうしてもジャンルは痩せてしまう。だから、オリジナルで単発の長篇SF映画が登場したら、できるだけ応援したいと常々考えているわけだが、そんな二分法を粉砕するような新作映画が現れた。原案があるのにオリジナル、オリジナルなのに原案がある。こんなことができるとは!

作品情報

『HUMAN LOST 人間失格』

11月29日(金)全国公開
配給:東宝映像事業部

INTRODUCTION

全人間、失格
昭和111年・GDP世界第1位・年金1億円支給
日本文学の最高峰「人間失格」
狂気のSF・ダークヒーローアクションへ再構築
破滅に至った一人の男の生涯を描く日本文学の金字塔――太宰治「人間失格」。

深い死生観、文学性が今なお、強烈な衝撃を与え続ける不朽の名作。そのスピリチュアルを内包し屈指のクリエイター陣によって再構築された、新たなるオリジナルアニメーション映画が誕生した。

“日本発の世界を魅了するSFダークヒーロー”を創出すべく本作の起点となったのは、スーパーバイザー・本広克行。

脚本は、太宰治と同じ小説家であり、日本SF大賞ほか数々の賞を受賞した冲方丁が担当。日本文学を大胆なSF世界観と重厚な物語へと昇華させた。

異様の日本をリアリティある映像へと落とし込むのは、海外でも多数の賞を受賞し、次々に映像革命を起こし続けるアニメーション制作・ポリゴン・ピクチュアズ。

主題歌には、グラミー賞にノミネートされSpotifyにおいて世界でもっともストリーミングされたシンガーJ.Balvinをfeat.に迎えた、音楽シーンの最前線を走り続けるm-floが参加し、世界を彩る。

そして、それら鋭く多彩なクリエイティブを、「アフロサムライ」において卓越したアクション描写で世界を驚愕させた監督・木﨑文智が、エモーショナルにまとめあげた。

“日本文学の最高峰×ジャパニーズアニメーション”が危うく交錯する――

狂気の“日本”を巻き添えにする、誰も知らない“ダークヒーローアクション”「人間失格」。

STORY

昭和 111年――医療革命により死を克服し、環境に配慮しない経済活動と19時間労働政策の末、GDP世界1位、年金支給額1億円を実現した無病長寿大国・日本、東京。

大気汚染と貧困の広がる環状16号線外“アウトサイド”で薬物に溺れ怠惰な暮らしをおくる“大庭葉藏”は、ある日、暴走集団とともに特権階級が住まう環状7号線内”インサイド”へ突貫し、激しい闘争に巻き込まれる。

そこで”ロスト体”と呼ばれる異形体に遭遇した葉藏は、不思議な力をもった女性“柊美子”に命を救われ、自分もまた人とは違う力をもつことを知る。

暴走集団に薬をばらまき、ロスト体を生み出していたのは、葉藏や美子と同じ力をもつ男“堀木正雄”。正雄はいう。進み過ぎた社会システムにすべての人間は「失格」した、と。

文明崩壊にむけ自らのために行動する堀木正雄、文明再生にむけ誰かのために行動する柊美子。平均寿命120歳を祝う人類初のイベント“人間合格式”を100日後にひかえ、死への逃避を奪われ、人ならざる者となった大庭葉藏が、その果てに選択するものとは――

STAFF

原案:太宰治「人間失格」より
監督:木﨑文智
スーパーバイザー:本広克行
ストーリー原案・脚本:冲方 丁
キャラクターデザイン:コザキユースケ
コンセプトアート:富安健一郎(INEI)
グラフィックデザイン:桑原竜也
CGスーパーバイザー:石橋拓馬
アニメーションディレクター:大竹広志
美術監督:池田繁美 / 丸山由紀子
色彩設計:野地弘納
撮影監督:平林 章
音響監督:岩浪美和
音楽:菅野祐悟
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
企画・プロデュース:MAGNET/スロウカーブ
配給:東宝映像事業部
主題歌:m-flo「HUMAN LOST feat. J. Balvin
(rhythm zone/LDH MUSIC)

CAST

大庭葉藏:宮野真守
柊美子:花澤香菜
堀木正雄:櫻井孝宏
竹一:福山潤
澁田:松田健一郎
厚木:小山力也
マダム:沢城みゆき
恒子:千菅春香
 
公式サイト
公式ツイッター(@HUMANLOST_PR)

(C)2019 HUMAN LOST Project
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