「スフィア」10周年記念全国ツアー“A10tion!”ファイナル公演レポート|ファンへの感謝と決意「みんなのことが私たちの何よりの誇り」
アンコールでは4人の想いが語られ大喝采
アンコールは「Pl@net Spheres!!」からスタート。10月23日に発売した 22枚目のシングル『ウルトラマンタイガ』第2クールエンディングテーマ「Sign」も披露しました。ここで少し長いMCを。
まずは戸松さんから、ライブに対する気持ちが語られます。
「こうやって幕張2DAYS、ケガすることなく駆け抜けられて本当に良かったなと思っています。ソールドアウトということで、たくさんのかたが足を運んでくださり、スフィアの曲で大いに盛り上がり、たくさんの思い出をくださって。やっぱりライブって本当に楽しいものだなぁと心から感じることができました。
私はライブがすごく好きなので、皆さんと直接お会いできる機会は、幸せを感じることのひとつです。後ろのほうのかたも手を振り返してくれて気持ちが届いてるんだなと感じて、すごく嬉しかったです。
年末にはスフィアではないですけど“Music Rainbow 06”がありますし、2月には全曲ライブがありますからね! あの曲をついに歌うのかとドキドキワクワクしています(笑)。そんな楽しいひと時をまた過ごせたらいいなと思っています。
改めまして、スフィアを好きになってくれて、本当にありがとうございます! これからも楽しい思い出を作っていきましょう!」
続いて寿さんが感慨深い表情で感謝の想いを口にします。
「ファイナルまで走ってこられたのは、メンバーのみんな、ここに来てくださっているみんな、ステージを作ってくださるスタッフの皆様のおかげだと思っています。しかもステージには振り返ると、ステキなバンドメンバーもいます。
“Future Is Now!”で一生この景色忘れないんだろうなって思いました。そういう思い出を作れたこと、ツアーで思いを繋げてこられたこと。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!」
幕張メッセにくると様々な思い出が蘇ると振り返ったのは高垣さん。
「いろいろとフラッシュバックすることはあるんですが、今日のお芝居では“Future Stream”で浜離宮朝日ホールのライブで手を挙げたときのことを思い出しました。自分の指越しの照明を見て、今日からはじまって私はあと何回この景色を見るんだろうって思ったことを強く覚えています。
あの頃は10年続くとも思ってもいなかったし、続かないとも思っていなかった。どうなるんだろうって分からないまま駆け抜けてきたら10周年を迎えていたという感じだったんですが……私事ですが、ツアー前に入籍をして、他にも入籍したメンバーがいて、来年渡英をするメンバーがいて。みんなそれぞれ、人生の大事な瞬間というものを迎えてきました。
スフィアと出会ってスフィアを愛して下さる皆さんも、お一人おひとりにもいろいろなことがあったと思います。どうしようもなく喜ばしいこともあっただろうし、つらいこともあったでしょうし、そういう人生のなかに、私たちの存在をどこかにおいて、日々を過ごしてくれていることに、とても感謝しています。
私たちも皆さんと共に歩んでいます。皆さん、これからスフィアがどうなっていくのかドキドキしていると思うんですが、2020年からも私たちらしく歩んでいきたいと思っています。皆さんも“皆さんらしく”歩んでいく人生の先に、私たちの存在をそばに置いていただければ嬉しいです」
最後を担ったのは豊崎さん。それぞれの想いを感慨深い表情で聞いていました。
「スフィアを知ってくれたタイミングは人それぞれだと思うんですが、今日直接お会いできたこと、本当に嬉しいです。来てくれて、どうもありがとうございます。ツアーのときもずっと思っていたんですが……。
こんなステキな幕張のステージや思い出のある場所に立たせていただけたのも、スタッフの皆さん、バンドメンバー、皆さんお一人お一人のおかげです。皆さんが私たちをここに連れて来てくれたと思っています。
みんなのことが私たちの何よりの誇りです。これからも“前代未聞”ユニットとして頑張っていきたいと思っています! ワールドワイドでもあるし、人妻3人おるし(笑)、30(歳)すぎてるメンバーもいるし。何歳になっても、みんなのそばにいるスフィアでいたいと思っています」
また、寿さんからのバトンタッチでバンドメンバーからも一言ずつ感想を。ベース・平本陽一郎さんは「あっという間のツアーで、この瞬間がすごく寂しくて明日からスフィアロスになりそうです」と寂しげに語れば、8年バックでドラムを叩いている外薗雄一さんは「最後の朗読劇は涙が出た」としみじみ。
キーボード・籠島裕昌さんも朗読劇の内容に触れ「20年後までスフィアのメンバーも頑張ってくれると思うので、またこうして楽しいライブをやりましょう!」と語り掛けました。ギター&バンマス・平井武士さんは「10周年おめでとうございます。わがままなおじさんたちを呼んでくれてありがとうございます(笑)」とにこやかな表情でまとめました。
スフィアを後ろで見守ってきたメンバーならではの温かな言葉に客席から大きな拍手が送られました。
最後は満開の笑顔で「LET・ME・DO!!」を。シンガロングパートでは何度も何度も大合唱を巻き起こし、ハッピーな一体感と歓声が、このまま宇宙にも届いてしまうんじゃないかと思うほど、大きく大きく広がっていきました。
ラストの曲が終わって、4人がステージを去ったあとも歓声は止まらず。予定外のダブルアンコールとして、再び観客の前に現れるというサプライズもありました。
『10s』を中心としたセットリストで、10周年の“いま”のモードをたっぷり感じることができたこの日。10年後、20年後、30年後も……“超”ベテランアイドル声優ユニットと一緒に、これからも一緒にいたい、共に生きたいと願わずにいられない、ハートフルなライブでした。
スフィアの10周年をかみしめるライブ“"スフィアだよ!全曲集合!!”は、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて2020年2月15日(土)16日(日)開催!
[取材・文/逆井マリ]