夢は今ここに甦る……! ゲーム『新サクラ大戦』はシリーズのお約束と新要素を奇跡的なバランスで両立させた意欲作! 発売前プレイレビューをお届け!
2019年12月12日(木)にセガゲームスより発売となるプレイステーション4用ゲーム『新サクラ大戦』(以下、本作)。2005年7月発売の『サクラ大戦V 〜さらば愛しき人よ〜』からおよそ14年ぶりとなるシリーズ最新作となっており、当時から新作を待ち望んでいた人は多いハズ。
また、これまでのシリーズ作品をプレイしたことはなくとも、名前だけは知っている、もしくは主題歌「檄!帝国華撃団」(ゲキテイ)の“走れ 光速の 帝国華撃団”のフレーズだけは聞いたことはある、という人も多いことでしょう。
そんな大作シリーズの最新作だけあり、多くの注目を集めている本作。本稿では発売前ですが特別にプレイさせていただく機会を得られましたので、その魅力の一端をご紹介します。
ジャンルは“ドラマチック3Dアクションアドベンチャー”……結局どういうゲームなの!?
まずは『サクラ大戦』シリーズの簡単なおさらいから。本作のジャンルは“ドラマチック3Dアクションアドベンチャー”となっています。
基本的な要素としては、太正浪漫(※架空の年号なので“大”ではなく“太”でたいしょうと読ませる)とスチームパンク的な要素が融合した世界観。
そんな世界観を生きる人気かつ実力派の声優さんたち演じるヒロインたちと、濃い存在感を放つ主人公が魅力となります。
また、キャラクターたちは、平時には宝塚の某歌劇団のごとく“歌劇団”として歌い踊り、人々の脚光を浴びる存在です。
しかし、“降魔”と呼ばれる悪しき存在が現れると、霊子甲冑(※本作では霊子戦闘機)と呼ばれるロボットに搭乗し“華撃団”として戦う生活を送っています。
基本的な要素だけでもかなりてんこ盛りですが、ヒロインたちと絆を深めていく恋愛アドベンチャー的な要素に加え、「檄!帝国華撃団」をはじめとした作曲家・田中公平先生による素晴らしい楽曲たちも魅力。
このほかにもOVAや映画も含めたアニメや出演声優陣によるイベントなど、メディアミックス展開もありました。
このどれかだけではなく、恋愛アドベンチャーでもあり、ロボットアニメ的な要素ももちつつキャラクターを軸とし様々な展開がなされ、声優さんたちの活躍も多数見られる、そんな作品が『サクラ大戦』なのです。
これだけなんでも入っていたら、初めてプレイする人もきっとどれかはピンとくる要素があるはずです。
またこれらの要素は全て本作でも継承されていますので、既存ファンのみなさんも安心です。間違いなく「これがやりたかったんだよ!」と感じるだろうと思います。
もちろんこれまでのシリーズを踏襲しただけで終わっていないのが、本作の素晴らしいところ。それでは次ページより、それぞれの要素を詳しく見ていきましょう。