『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』飯田天哉役 石川界人さんインタビュー|飯田の一生懸命が伝わる今作、収録では無意識ながらも感じていた「緊張感」
『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)での連載に加え、TVアニメシリーズ第4期も好調な『僕のヒーローアカデミア』。その劇場版最新作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』が現在全国公開中!
次世代ヒーロー育成プロジェクトとして1年A組全員が離島でヒーロー活動に励むことに。しかし平和だった島に謎の敵<ヴィラン>が襲来。プロヒーローもいない中、デクたち1年A組はどう立ち向かっていくのか?
劇場版公開を記念して、アニメイトタイムズでは出演キャストへの連続インタビュー企画をお送りしています。第2弾にご登場いただくのは飯田天哉を演じる石川界人さんです!
▼第1弾インタビューはこちら!
『ヒロアカ』劇場版最新作:轟 焦凍役 梶 裕貴インタビュー
今作は1年A組全員で強大な敵に立ち向かうオールスター感+夢のあるお話
――今回、2回目となる劇場版制作が決まった時の感想は?
飯田天哉役 石川界人さん(以下、石川):早いなというのが最初の印象です。去年、1作目の劇場版をやった時、「劇場版決まったんだ。すごいな」と思いましたが、「今年もやります」と聞いた時は「えっ!? こんなに短い間隔で劇場場をやって大丈夫!?」と思ったくらいです。
しかも今回はTVアニメの4期シリーズ開始が間近に控えているタイミングでお聞きしたので、「同時並行でやるのか。大変だ」と。大変なのはスタッフさんなんですけど(苦笑)。
――今回の劇場版「ヒーローズ:ライジング」を演じてみて感じた印象は?
石川:原作の堀越耕平先生自身が「最終章の案にあったもの」とおっしゃるだけあって、1年A組のメンバーが協力して、強大な敵に立ち向かうお話は、夢があるし、オールスター感があっていいなと思いました。
飯田もデクたちとの出会いで、規律重視から人を思いやれるように
――2016年にTVシリーズが始まり、約3年半、飯田を演じてこられましたが、最初の頃と比べて成長や変化を感じる点はありますか?
石川:人を思いやることができるようになっているなと改めて感じますね。今、TVシリーズ初期をご覧になっていただくとおわかりになっていただけると思いますが、最初の頃はルールを人に押し付けがちなところがあって。
それは規律を重んじ、人を導くようなヒーローになるためという目標から端を発するわけですが、雄英高校で過ごしていき、デクたちと友達になって、数々の困難を乗り越えてきた中で、本当の意味で人を導くとはどういうことなのか、規律を重んじるとはどういうことなのかを一歩一歩学んでいっているのかなと思います。
――今回の劇場版の中での飯田の立ち位置についてはどう思われましたか?
石川:一生懸命、頑張っているなと思います。委員長としての自分の責務を全うしようとしているのは伝わります。
この作品の描き方としていいなと思ったのは、委員長がまず何かの提案をして、その問題点を加味した上でクラスメイトが違う提案をしてくれて、それを飯田が了解するというやり取りです。
彼らが高校生であり、未熟で、まだヒーローになり切れていないことが感じられてよかったです。
――今回演じるにあたって心がけたことやディレクションはありましたか?
石川:ディレクション自体はTVシリーズ同様にそれぞれのキャラに寄り添ったディレクションをしていただいていますが、みんな、無意識のうちに意識していたことは「緊張感」だと思います。
今回はオールマイトもいないし、いつも1年A組のメンバーを救ってくれるプロヒーローもいない状況の中で、自分たち自身で危機に立ち向かわなくてはいけない、そうしないとナインたちに命を絶たれてしまうかもしれないという緊張感はあったと思います。
(C)堀越耕平/集英社