アニメ

2020-01-13 12:30

冬アニメ『へやキャン△』花守ゆみり×原紗友里×豊崎愛生鼎談｜モデル地巡り推進！今度はお散歩感覚で行けるところも！

モデル地巡り推進！今度の『へやキャン△』はお散歩感覚で行けるところも

――もともと『へやキャン△』は野クルの部室でゆるくおしゃべりをしたり楽しんだりしている、本編に付くミニコーナーみたいな感じでしたよね。あらためて印象に残っているエピソードを教えていただけますか？

原：私が一番印象に残っているのはこたつですね(第1話)。本当に意味がわからなくて(笑)。しかも最後の「こたつやないか！」(あおい)を何パターンも録っていたんですよ。それがなんだかすごく面白かったです。そういう『へやキャン△』のシュールさがすごく好きでした。

BD＆DVDの特典アニメーションの、バナナさんに通じる意味のわからなさがあるなと思ってて(※BD3巻の特典『サバキャン△』で誕生したバナナを頭に巻き付けた大垣千明の謎キャラのこと)。そういうよくわからないところも含めて、『へやキャン△』の世界観なんだなと思います。

花守：なでしこ的には、富士山が大好きなんだなぁっていうのが伝わるであろう富士子回ですね(第3話)。第1話でいいものを見せてもらってから富士山にハマり、富士山グッズを集めたり、彼女の富士山好き度がどんどん上がって行く様子があの『へやキャン△』でもよくわかるんじゃないかなって思います。「FUJIKO!!!」も何種類か録った気がするなぁ。

原：あぁ、外国人っぽいFUJIKOとか。

花守：普通のFUJIKOとか、オンエアは衝撃FUJIKOみたいな感じだったと思うのですが、監督たちのこだわりが細かくて面白いなと感じていました。あとはモミモミして信玄餅を食べた回（第2話）に、実際に信玄餅を持って来てくださって、みんなでモミモミして食べたのを思い出したら今、お腹が鳴りました……(照)。

原：あのあと信玄餅は毎回モミモミして食べるようになりました。

――そうやって何度も録り直すというのは、今回の『へやキャン△』にも通じるんですか？

花守：今回はそんなに言われていないよね？

原：もはやディレクションをされてないかもしれない……(笑)。

花守：もう初心者ではなくなったのかもしれません。

――でも富士山が好きな話は今作にも繋がりますね。

花守：そうですね。相変わらず富士山富士山言っているので、観てほしいです！

――豊崎さんはいかがですか？

豊崎：やっぱりあおいちゃん的には、ほら話が結構印象深いというか（第6話＆BD2巻の特典アニメーション『ほらキャン△』）。よく考えたなというか。私も毎回そばうどんの看板を見ると、蕎麦鵜丼のことを思い出すし、でも結果、身延町で実際にメニューになって、ほら話を実現してくれたので、もうほらじゃないなって思っています(笑)。

原：しかも美味しかったです！

――では、今回始まった『へやキャン△』の見どころというと？

豊崎：私は、『ゆるキャン△』では松ぼっくりとか無機物の声を担当していたのですが、第1話のイノシシも私なんです。無機物ではないけど。

花守：あのイノシシ、とても面白かったです！

豊崎：ドラマチックだった(笑)。

原：ドラマチック!?

花守：ディレクションもありましたよね？　屈強だからどういう風にしようかなとか。

原：「ちょっと体重を感じさせてください」って言われていて(笑)。

豊崎：いろいろやってみたけど、結局そんなに変わらなかったんですけどね。

原：体重感じさせるのもすごく好きだったんだけどなぁ。

豊崎：あの細長い部室で何やっているんだろうね。

花守：でも、絶対にあそこでイノシシに会いたくないなぁ。

原：食べているところで、「ガツガツ」って言っているのもものすごく好きです！

花守：あとイノシシのシーンは、大塚明夫さんのナレーションがしっかり付いているのが面白くて……。

原：あの明夫さんの重みが面白いよね。

豊崎：締まるよね。

花守：しかも今回、明夫さんと初めて本線を一緒に録れたんですよ！　「ゆるキャン△」のときは実は違う時間帯に収録していたんですけど、今回声を生で聞けて、やっぱり声が良い！と。

原：声が良すぎて面白くなっちゃうんですよ。言っている内容がほのぼのしているから……。

花守：明夫さんは、「怖くないよ」ってずっと言ってらっしゃった……(笑)。

――あと、今回は観光というかモデル地を巡りたくなる内容でしたね。

花守：本当に、あおいちゃんと千明ちゃんが山梨に来てまだそんなに経っていないなでしこを連れて、いろんなスポットを巡らせてくれるんですよ。

原：ほぼ毎回違うところに行っていたので。

豊崎：『へやキャン△』と言いつつ外に出かけていますね。

原：今回も毎回「こういうところです」って資料をいただきました。今回バスに乗っているシーンがあったのですが、アフレコの際には背景のイメージとしてロケハンの写真が映像に差し込まれていたんですね。そしたらなでしこたちが乗っているバスに監督が写っていて、監督と相席していました(笑)。

花守：監督の写真の上に、あおいちゃんかなでしこが重なっていたんだよね。それが面白かったなぁ。

豊崎：ガチキャンプっていうより、そうやってバスで行けるとかお散歩感覚で行けるのが『へやキャン△』の内容なので、フットワーク軽く楽しんでいただけると思います。

原：うん。行くのにそんなに準備はいらないです。

花守：距離的には、車があると一日で何箇所か回ることができる感じだったはず！　しかも『へやキャン△』が終わる頃は、キャンプ・ドライブシーズンになってくると思うので、僕たちも行ってみよう！って腰を上げてもらえると嬉しいです。

豊崎：『へやキャン△』は基本的にストーリーがコメディベースなんだけど、結構泣けるところもあって、『へやキャン△』で泣かされる日が来るとは思いませんでした(笑)。ショートストーリーだけど最後まで続いているお話でもあるので、全部観ていただければなと思います。

　
〔文＆写真・塚越淳一〕

ショートアニメ「へやキャン△」作品概要

ON AIR

・AT-X：2020年1月6日（月）より毎週月曜20:55～
【リピート放送：毎週（水）12:55／毎週（金）28:55／毎週（日）23:55】
・TOKYO MX：2020年1月6日（月）より毎週月曜21:54～　
・BS11：2020年1月6日（月）より毎週月曜21:54～　
・山梨放送：2020年1月12日（日）より毎週日曜11：25～
　

INTRODUCTION

「わたしたいじかんが、あります。」

TVアニメーション『ゆるキャン△』シリーズ、２年ぶりの新作。もうひとつのアウトドア系ガールズストーリーがはじまります。

2018年の冬に放送されたTVアニメ―ション『ゆるキャン△』が、この冬、ショートアニメーション『へやキャン△』となって帰ってきます。

マンガアプリ『COMIC FUZ』(芳文社)にて連載中のあｆろによる短編スピンオフ『へやキャン△』を原作・原案とする本作のメインスタッフには、『ゆるキャン△』に携わったチームが集結しました。

監督は神保昌登。『ゆるキャン△』ではOPコンテ・演出を手掛け、『異世界食堂』『川柳少女』などの監督・脚本も務める気鋭の演出家です。

さらに『ゆるキャン△』のサブライターとして参加していた伊藤睦美を、自身初のシリーズ構成として抜擢。
キャラクターデザインの佐々木睦美、アニメーション制作のC-Stationも続投し、新たにスーパーバイザーとして京極義昭を迎えました。

声の出演は、もちろん花守ゆみり・原紗友里・豊崎愛生・東山奈央・高橋李依などおなじみの声優陣が担います。そして、劇中の音楽を担当するのは『ゆるキャン△』と同じく立山秋航。今回はなんと全編フィルムスコアリングに挑みます。

ひとつひとつはちょっぴり短いお話ですが、つなぎあえばきっとあたらしい物語に出会えるはず。

2020年のはじまりに、わたしたいじかんが、あります。
　

STORY

野クル、旅に出る！

野外活動サークル、略して野クル。部員はたったの３人。

山梨県の片隅に校舎を構える本栖高校、さらにその隅にある部室棟の、「うなぎのねどこ」みたいな一角を部室として使用するゆるーいアウトドアサークル。

今日も今日とて各務原なでしこが狭い部室で暇を潰していたところ、大垣千明と犬山あおいが突然「今から旅に出るぞ！」と告げる。

おろおろするなでしこを連れ回し、野クルメンバーたちが山梨中を東奔西走。

各地の名物を味わい尽くして繰り広げる女子高生の珍道中、旅のゴールはどこだ！？
　

ONAIR

STAFF

原作：あfろ（芳文社「COMIC FUZ」掲載）
監督・コンテ・演出：神保昌登
シリーズ構成・脚本：伊藤睦美
キャラクターデザイン・総作画監督：佐々木睦美
プロップデザイン：山岡奈保子
スーパーバイザー：京極義昭
企画・プロデュース：堀田将市（DeNA）
色彩設計：水野多恵子（スタジオ・ロード）
美術監督：海野よしみ（プロダクション・アイ）
撮影監督：田中博章（スタジオ・トゥインクル）
デジタルワークス：半谷恵介
音響監督：高寺たけし
音響制作：HALF H・P STUDIO
音楽：立山秋航
音楽プロデューサー：村上　純
音楽制作：MAGES.
制作プロデュース：DeNAコンテンツ企画部
アニメーションプロデューサー：丸　亮二
アニメーション制作：C-Station
製作：野外活動委員会