冬アニメ『A3!』佐久間 咲也役・酒井広大さんインタビュー|アニメから『A3!』に触れるみなさんがうらやましい!
2017年1月にリリースされたゲーム『A3!』が遂にアニメ化! 2020年1月13日より放送開始します。
アニメの放送スタートを記念して、メインキャラの1人、咲也役を演じる酒井広大さんに作品やキャラの紹介や見どころ、自身が歌うOP曲&ED曲について語っていただきました!
『A3!』はかつての人気劇団を、劇団員1人から再建する物語
――アプリゲームから関わられていますが、アニメ化が決まった時の感想は?
酒井広大さん(以下、酒井):いよいよかと。皆さんからの大きな反響をいただく中で、他のキャストの方々もきっと「アニメ化するんだろうな」と思っていたとは思うんですけど、ゲームが3周年を迎えるという思っていた以上に早いタイミングで、アニメ化したことは素直にうれしかったです。
そして、たくさんのカントク(プレイヤー)の皆様が応援してくださったおかげだなと感謝の気持ちでいっぱいでした。
――改めて『A3!』についてご紹介をお願いします。
酒井:天鵞絨(ビロード)町という演劇が盛んな町にあるMANKAIカンパニーは、かつては人気劇団でしたが、今は見る影もなくなって。そんな劇団を立て直していくのがメインのお話となります。
最初、劇団員は僕が演じる咲也しかいないけど、カントクや後に加入してくる劇団員たちが頑張って、MANKAIカンパニーや演劇界を盛り上げていくストーリーです。
――『A3!』という作品の印象は?
酒井:僕が関わっているアニメやゲームと、物語の中で咲也たちが作りあげていく舞台では工程は違うけど、役者としての楽しさや悩み、一つの作品を作るというところで共通点があったので共感できました。
――ちなみに演劇部や劇団に加入していた経験は?
酒井:まったくないんです。高校時代に演劇の授業があったくらいで。その時にお芝居の楽しさに触れた第一歩と言っていいかもしれません。
――演じる佐久間 咲也はどんなキャラですか?
酒井:明るくて、お芝居が大好きで、実は複雑な家庭環境で育っているけど、それをまったく感じさせない、太陽のようなキャラクターです。僕は結構、ネガティブなので、彼のような境遇だったらきっと同じように明るくできないと思います。
また元々、小さい頃に見たお芝居に感銘を受けて役者を目指すようになったわけですが、お芝居の中では役を演じることで自分の居場所を感じられるところが、両親を失って親戚間を転々としてきた咲也にとっても喜びや、やりがいを感じたのかなと。
僕も自分の存在意義について悩んだ時もあったけど、声優のお仕事をさせていただくようになって、「このキャラを演じてもらえてよかったです」という声をいただくことも多くなって。
「僕もこの場所にいていいんだな」と思えるようになったので、咲也の気持ちもわかる気がします。
――演じる際に心がけていることは?
酒井:ディレクションでも指摘されましたが、過去の自分の環境をカントクにお話しするシーンなど自分の心情を吐露する時は暗くなり過ぎないようにと。もう過ぎたことなので、淡々と振り返る感じでお願いしますと言われました。
それ以外は「こうしよう」と意識することなく、自然に演じられているかなと思います。
――現在ゲームではリリース当初より成長した咲也を演じられているわけですが、アニメではまた成長前の咲也を演じるので、そこは難しそうですね。
酒井:アニメ化が決まった時、そこが不安でした。ゲームは3年前に収録が始まっていますが、あの時の気持ちを取り戻すのは難しいし、ここまで咲也を演じてきたことで、いろいろな面や新たな発見もあって。
今回、自分なりにフレッシュさや初心な感じを意識してやりましたが、うまく表現されているのかなというのは見てくださった方の受け止め方だと思うので反応は気になります。