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映画『メイドインアビス』富田美憂×伊瀬茉莉也×井澤詩織インタビュー

映画『メイドインアビス深き魂の黎明』富田美憂×伊瀬茉莉也×井澤詩織インタビュー|ボンドルドはやっぱり嫌いになれない!?

『メイドインアビス』と共に歩んだ2年間を振り返る

――『メイドインアビス』が始まってからの2年間を振り返って、自分の中で変化したことや成長を感じられる部分はありましたか?

伊瀬:我が家のリビングと書斎の一角が、飾っている『アビス』グッズだらけになって、祭壇みたいになったことです。

キッチンにはつくし先生にいただいたミニ色紙や卓上カレンダーなんかも飾っていて、どれだけ『アビス』に囲まれて生活しているんだっていう(笑)。

あとは、TVシリーズの打ち上げの時にケーキを出していただいたのですが、そこに乗っていたお菓子細工のレグを持って帰ったんです。それをこの2年間ずっとリビングに飾っているのですが、不思議と一切朽ち果ててなくて。

――腐ったり、崩れたりもしないと。

伊瀬:そうなんです。朽ちたら捨てようかと思っていたのですが、いつまでも捨てられないまま残っています。アビスの祝福を受けたのかもしれないなと(笑)。

井澤:ナナチで私のことを知ってくださったという方も多くて、ナナチは私にいろいろなきっかけや出会いを作ってくれたキャラクターでもあるんです。

作品と一緒に演者に興味をもってもらうというのも声優ならではの体験だなと思っていて、普通のタレントさんなら自分の身一つで勝負しないといけないところを、キャラクターに取り持ってもらう縁もあるんだと知ることもできた2年間でしたね。

富田:業界内でも『メイドインアビス』を好きな方がたくさんいらっしゃって、リコのおかげで富田美憂という名前を覚えてもらう機会が増えたのは嬉しかったです。

あとは1クールの作品が多い昨今で、TVシリーズに劇場版と、長い間一人のキャラクターを演じることができたのも嬉しくて、収録の間こそ空いていたんですけど、この2年間はずっとリコのことを考えていたと思います。

――伊瀬さんや井澤さんから見て、富田さんの変化というのはありましたか?

伊瀬:今回の劇場版のアフレコだと、できるだけ当時に寄せてというディレクションはありつつも、やっぱりリコ(富田さん)がすごく成長していて……私が言うのもおこがましいかもしれないけど、本当に上手くなったよね。

富田:ありがとうございます、恐縮です(笑)。

伊瀬:ただ、ここで終わりだったらこれ以上ないくらいに褒めちゃってもいいんだけど、まだこの後のエピソードも映像化される可能性がありますから。彼女にはもっともっと期待したいので、今は60、50%くらいに留めておこうかなと(笑)。

井澤:また伊瀬監督が出てきた(笑)。

伊瀬:でも、本当に素晴らしい成長ぶりだったと思います。

井澤:この間美憂ちゃんと現場で一緒になった時、「現場に女子高生が来て」という話をしていたことがあったのも、この間まで自分が女子高生だったのにと思って面白くて(笑)。

――(笑)。けど、たしかに学校って一度卒業すると、それほど時間が経っていなくてもすごく昔のことのように感じるようになりますよね。

富田:そうなんです(笑)。なので、私よりも年下の子たちがどんどん出てきて、私が先輩方にしていただいて嬉しかったことはどんどんしてあげようと思っています。

私自身もそうだったので分かるのですが、演技についてのアドバイスはもちろん、16、17歳で急に大人の世界に入れられるのって、怖いし緊張しちゃうんですよね。まだ私は歳も近い方だと思うので、できるだけ仲良くできればなと。

――最後に、映画の見どころとなるポイントや、ファンへのメッセージをお願いします。

伊瀬:原作を読んだ時の読了感というか、余韻のようなものが劇場版にもしっかりと存在していて、皆さんが想像する以上の世界が広がっていると思います。ボンドルドに対して、リコたちがどうやって立ち向かっていくのか、最後まで見届けていただければ嬉しいです。

井澤:今回の劇場版は、お世辞とか営業トークを抜きに、心からオススメできる作品だと思います。私から伝えられるのは、とにかくシンプルに「作品を見て下さい」ということに尽きます。

富田:収録も何回もテイクを重ねて、より良いものを作るために誰一人妥協をせず、限界まで突き詰めることができた、すべてが見どころだと言える劇場版になっていると思います。

何回も楽しんでいただきたいですし、見終えた後には満足した気持ちで劇場から帰っていただける作品だと胸を張って言えるので、よりたくさんの方に見ていただければと思います。

――ありがとうございました。

[取材・文/米澤崇史 写真/鳥谷部宏平]

作品情報

劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」

2020年1月17日より劇場公開!

あらすじ

隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。

「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。

アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。
ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。

深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。そこで、プルシュカと名乗る女の子に出会い…

スタッフ

原作:つくしあきひと(竹書房「WEBコミックガンマ」)
監督:小島正幸
副監督:垪和 等
脚本:倉田英之
キャラクターデザイン:黄瀬和哉(Production I.G)
総作画監督:齊田博之
エフェクト作画監督:橋本敬史
生物デザイン:吉成 鋼
デザインリーダー:高倉武史
アクションアニメーター:酒井智史、杉田 柊
美術監督:増山 修(インスパイアード)
美術設定:西 俊樹、菱沼由典、平柳 悟
色彩設計:山下宮緒
撮影監督:江間常高(T2スタジオ)
音響監督:山田 陽
音響効果:野口 透
音楽:Kevin Penkin
音楽プロデューサー:飯島弘光
音楽制作:IRMA LA DOUCE
音楽制作協力:KADOKAWA
アニメーション制作:キネマシトラス

キャスト

リコ:富田美憂
レグ:伊瀬茉莉也
ナナチ:井澤詩織
ボンドルド:森川智之
プルシュカ:水瀬いのり

公式サイト
公式ツイッター(@miabyss_anime)

(C)2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
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