『ゴブリンスレイヤー GOBLIN'S CROWN』女神官役・小倉唯さん×令嬢剣士役・上坂すみれさんインタビュー│叫びの芝居の魅力を語る
『ゴブスレ』で知った叫びのお芝居の楽しさ!
――小倉さんがおっしゃったとおり、叫ぶシーンは令嬢剣士さんが多かったですが、大変ではなかったですか?
上坂:私、小さい頃から叫ぶのとか、盛ったお芝居が大好きなので…。
小倉:すみぺ、生き生きやってたよね?
上坂:ゾンビ映画とかは実は苦手なんですけど、漫画のホラーモノとかは大好きで、楳図かずお先生の作品だったりの「ギャー」とかを声に出して読んだり、カラオケでもシャウトする曲を歌ったりしていたので、疲れはしましたけどとても楽しかったんです。
小倉:わかる気がする! 私も『ゴブスレ』に出演してから悲鳴の楽しさを知ったから。
上坂:スッキリするでしょ?
小倉:こんな感覚は初めて!と思ったし、だいぶ鍛えられました。思い切り悲鳴をあげるとすごくスッキリするし、日常であんなに泣き叫ぶことってないから、達成感というか。今までにない爽快感があったから、ちょっとわかるかも。
上坂:だって会社勤めとかだったら、「もうヤダー!! お母さーーーーん!!」とか言えないから(笑)。
小倉:日頃の積もりに積もったものを発散する感じだよね。
上坂:『ゴブスレ』のアフレコ体験カラオケ企画とかやってほしい。みんなにこの気持ちを味わってほしい(笑)。
小倉:絶叫企画! 確かに!
上坂:「ヤメてーーーー!!!!」とか。
――カラオケの店員さんが、何があったのかと心配しますよ(笑)。
上坂:くれぐれもドリンクが来てから叫びましょう。
小倉:でも、ああいう練習ってどこでやってる?
上坂:悲鳴は練習しようがなくて……。
小倉:そうだよね。
上坂:だからアフレコに行ってやろう!っていう感じだけど、唯ちゃんは?
小倉:私は枕とかで口を塞いで。
上坂:それも隣人が心配するよね? “唯どうしたの!?”ってお母さんが来ちゃうよ。
小倉:あはは。それでお母さんが一度びっくりしちゃって、急に「ウワァアアアアー」とか叫ぶから、飛んで来たことがあったんだけど、最近はもう慣れちゃって、叫び声が聴こえても何食わぬ顔で家事してるよ。
上坂:それも不思議な……(笑)。
小倉:本当に不思議な光景(笑)。
――劇場の音響で、ぜひ令嬢剣士さんの叫びを聞いてほしいですね。ちなみに、お二人は『ゴブスレ』で好きなキャラクターはいるんですか?
小倉:私は今までずっと牛飼娘と言っていて、「おかえり」と言ってくれる人っていいよなと思っていたんですけど、今回、令嬢剣士さんもなかなか魅力的に思いました。発狂してゴブリンを殴るシーンがあるんですけど、それがとても良くて。
上坂:まったく別ベクトル(笑)!
小倉:牛飼娘とは対照的なところにある魅力というか(笑)。同じ女性のキャラクターでも全く違う個性があることに気付かされて、どちらもいいなと思いました。
上坂:私は誰だろう。迷いますね。でも蜥蜴僧侶さんかな。チーズが大好きで、めちゃめちゃ強くて頭もキレるのにユーモアがある。難しそうなことを言っててもおちゃめなところがあるんですよね。あともともと私がリザードマンキャラが好きなので。素晴らしい鱗ですし、萌えポイントがたくさんあります!
――では最後に、新作エピソードを楽しみにしているファンへ、メッセージをお願いします。
小倉:今回の劇場版はハラハラできるシーンも多く、大画面の良い音響で見ることで、『ゴブスレ』の世界観をより魅力的にお伝えできるのではないかと思っています。みなさんが求めているであろう「これこれ!」というゴブスレらしさが凝縮されているので、是非期待して観ていただければと思います。
上坂:いろんな見方で楽しめるお話です。まったく原作がわからなくても楽しめるくらいよくできているし、ゴブリンという概念さえ知っていれば楽しめると思います。そして映画館を出る頃には、ゴブリンは許しがたい奴なんだってひしひしと感じつつ、ちょっとスッキリ気持ちいい感じになっていると思います。あと爆音上映とか、応援上映とかやってほしいですね。みんなで叫んだりして。寒い時期に公開されるので、映画館でエキサイトして温まってくれたら嬉しいです。
[文・塚越淳一]
★劇場パンフレット:2月8日(土)から各劇場にて販売
劇場パンフレットでは、ゴブリンスレイヤー役・梅原裕一郎さんの単独インタビュー&グラビア、また、女神官役の小倉唯さんと令嬢剣士役の上坂すみれさんの対談&グラビア、さらに原作の蝸牛くも氏と尾崎隆晴監督との対談が掲載されています。
作品情報
劇場アニメ「ゴブリンスレイヤー GOBLIN’S CROWN」
2020年2月1日(土)新宿バルト9ほかにて公開!
※公開劇場情報は、作品公式HPにてご覧ください。
スタッフ
原作:蝸牛くも(GA文庫/SBクリエイティブ刊)
キャラクター原案:神奈月昇
監督:尾崎隆晴
脚本:倉田英之
キャラクターデザイン:永吉隆志
アニメーション制作:WHITE FOX
キャスト
ゴブリンスレイヤー:梅原裕一郎
女神官:小倉唯
妖精弓手:東山奈央
牛飼娘:井口裕香
受付嬢:内田真礼
鉱人道士:中村悠一
蜥蜴僧侶:杉田智和
魔女:日笠陽子
槍使い:松岡禎丞
令嬢剣士:上坂すみれ