【連載】TVアニメ『ネコぱら』アズキ役・井澤詩織さん×ココナツ役・水谷麻鈴さん対談VOL.1|“ギャップ”が魅力のひとつであるアズキ&ココナツ、役作りへのアプローチとは
好評放送中のTVアニメ『ネコぱら』。パティスリー「ラ・ソレイユ」を舞台に、個性豊かな人型ネコたちが織りなすハートフルストーリーも中盤に差し掛かり、さらに可愛く楽しませてくれています。
アニメイトタイムズでは、メインキャラクターを演じるキャストやスタッフへのインタビューを毎週掲載。第5回は、アズキ役の井澤詩織さんとココナツ役の水谷麻鈴さんにお話をうかがいました。
アズキとココナツは“ギャップ”も魅力
――ご自身が演じるキャラクターの魅力や、演じる上で意識している点をお聞かせ下さい。
井澤詩織さん(以下、井澤):アズキは口がものすごく悪いので、(演技の)加減が難しいんですよ。「お前!」とか「○○だろ!」と言うキャラは今までもいたんですけど、アズキは「おめぇ」って言いますからね(笑)。
キツめの言葉遣いで可愛らしさを出すのは加減が重要で。またキレてるよ、と思われない、じゃれているぐらいを探りながらやっています。可愛いのに口が悪いのは、ギャップがあって萌えますよね。
――外見、見た目的なポイントは?
井澤:アズキは、結構ドヤ顔をするところが可愛くて。服のデザインで胸元にネコが潜んでいたり、ネコモチーフがいっぱい盛り込まれているのも可愛いですね。
――ココナツはアズキと対照的なキャラクターです。
水谷麻鈴さん(以下、水谷):第一印象はお姉さんなキャラクターなのかと思ったんですけど、実際にやってみたら自分の気持ちに忠実な子でした。
お腹が空いたら「ご飯食べたい!」ってなるし、アズキと喧嘩している時は「なんだよー!」「アズキのやろう!」って言っちゃうし。もちろん、それはアズキが受け止めてくれるからなんですが、第一印象と変わったところですね。
――身長が高くてグラマラスですから、お姉さんに見えますよね。
水谷:そうなんです。メインクーンだから大きいネコちゃんなんですよ。1話冒頭の全員が並んで「ラ・ソレイユにようこそ!」って言うシーンでは、ココナツだけ頭1つ分ぐらい大きくて(笑)。こんなに背が高かったんだとビックリしました。アズキもそうなんですけど、見た目と中身がチグハグというか、ギャップはすごく可愛いなと思います。
井澤:あと、オッドアイが可愛い!
――ギャップという意味では、運動能力は高いのに不器用ですからね。
井澤:ご飯が炊けるのを見守っている係ですから(笑)。
水谷:それで「手伝った!」って勢いよく手を上げちゃうとことも可愛いですよね。
――オーディションや第1話に臨むとき、どのようなアプローチで役作りしたのでしょうか?
井澤:オーディションでは、結構いろいろなパターンでやらせてもらいました。なので、どの声で合格したのかわからなくて(笑)。1話のアフレコ当日は「たぶんこれだろう」と思ったのでやってみたら、おおまかに正解だったので良かったです。そこから口調を調整していった感じですね。「お姉ちゃん感をすごく出してくれ」とも言われたので、「お姉ちゃん」はかなり念頭に置いて演じています。
水谷:ココナツは性格的に可愛らしい部分があるんですけど、オーディションの時はもうちょっと大人っぽく、しっかりしたい気持ちを立たせて演じていたと思います。でも、実際に収録が始まってから丸くなったというか、オーディションの時より年下感、末っ子感を出すようになりました。
井澤:絶妙に妹感があるよね。
水谷:そうなんです。台本を最初に読ませていただいた時、この子は意外とそういう感じなんだと思って、それで結構丸くなりましたね。