【連載】TVアニメ『ネコぱら』アズキ役・井澤詩織さん×ココナツ役・水谷麻鈴さん対談VOL.2|アズキとココナツの喧嘩シーンはほとんどアドリブ!?
好評放送中のTVアニメ『ネコぱら』。パティスリー「ラ・ソレイユ」を舞台に、個性豊かな人型ネコたちが織りなすハートフルストーリーも中盤に差し掛かり、さらに可愛く楽しませてくれています。
アニメイトタイムズでは、メインキャラクターを演じるキャストやスタッフへのインタビューを毎週掲載。第6回は前回に引き続き、アズキ役の井澤詩織さんとココナツ役の水谷麻鈴さんにお話をうかがいました。
最後の「おねーちゃん」は萌えポイントです
――第6話はアズキとココナツがメインの回でした。感想をお聞かせ下さい。
井澤詩織さん(以下、井澤):やっぱりお当番回は張り切っちゃいますよね。「(台本を)めくってもめくってもセリフがある!」って(笑)。
水谷麻鈴さん(以下、水谷):嬉しかったです!
井澤:アズキとココナツは仲が悪いわけじゃないんだな、とはっきり示されたのも良かったですね。ここから先の喧嘩もやりやすくなりそうだなって。
水谷:今までは喧嘩しているか、食べているか、寝ているかだったんですけど、6話ではアズキとココナツの昔のシーンもあって。
こういう風にアズキと接してきたんだな、今までの喧嘩も根本にはアズキのことが大好きな心があるんだなとわかったお話でした。
私自身もアズキに対して、信頼感というか、本当のお姉ちゃんのように思えましたね。
井澤:最後は「おねーちゃん」って言うしね。あれは萌えポイントです。
――「おねーちゃん」の言い方は結構考えましたか?
水谷:そうですね。“ぽろっと出ちゃった感”をやっぱり出さないと、と思って。心の中では「おねーちゃん」と言っていたんだろうな、でも強がっちゃうから今は「アズキ」と呼んでいるんだろうな……と考えると可愛いですよね。
――その言葉を受け取るアズキとしては、いかがでしたか?
井澤:アズキはその手前の「おい、行くぞナッツ」というセリフをキーにしていて。みんなで「じゃあ行こう」となった時に、ナッツが来ないことに誰よりも先に気づいて呼ぶんですよ。
あと、ラストのところで「フンッ!」って言うところも、全然怒っていない、萌えの可愛い感じを出すのが難しかったですね。会話のニュアンスで性格が変わってきちゃうので、そういうところは大事にしました。
――アズキとココナツといえば、やはり喧嘩のシーンが印象的ですよね。
井澤:喧嘩のシーンはだいたいアドリブなんです。なので、アドリブがめちゃくちゃ多くて。普通だとアドリブといっても(台本で)2行ぐらい、一言に対して一言返す感じなんですけど、『ネコぱら』は5往復ぐらいできるんですよ(笑)。
水谷:テストでやったら「あれ?(尺が)余っちゃった。どうしよう」みたいな(笑)。そのくらいたっぷり喧嘩のシーンをいただいています。
井澤:喧嘩ワード増やさなきゃ、と思いましたね。
水谷:でも、アドリブシーンは井澤さんにすごく引っ張ってもらっていて。だいたい最初のきっかけセリフをいただけるので安心感があります。
――アドリブシーンで特に印象的だったところはありますか?
水谷:6話の運動会対決の、2人でスプーンをくわえながらアドリブで喧嘩するシーンですね。なんとなく言うことを考えていたんですけど、実際にやってみたらお互いにモゴモゴ言うだけになっちゃって(笑)。
井澤:「台詞言い終わった?」「うん」みたいな感じで(笑)。
水谷:それはビックリしましたね。でも、それはそれで面白いからいいよ、ってなりました。
――喧嘩のシーンでは、かなりリアルなネコの鳴き声になりますよね。
井澤:そうなんです。台本に「(鳴き声)まーお」って書いてあるんですよ(笑)。
――そのあたりはやってみてどうでしたか?
井澤:可愛い子なのに、汚い声になりそうで難しいなと思って。威嚇する時はドスを効かせたいけど、「誰?」みたいになっちゃいますし。
水谷:私は台本をいただいて「まーお」って威嚇のセリフがあったから、動画サイトで「猫 威嚇」みたいに調べて聞いてみたんですよ。
井澤:結構、人間ぽい声だよね。
水谷:そうなんです。唸り声みたいなのがいっぱい出てきて。それを家でココナツっぽく真似していたら、同居している妹から「何してんの?」って言われました(笑)。