アニメ『歌舞伎町シャーロック』青山穣さん、橘龍丸さんによる座談会第10弾｜アルバート・トレヴァを演じる大塚芳忠さんの演技は必聴の価値アリ！　最終回までの展開にミッシェルと寅太郎の活躍は？

舞台のような瞬発力と勢いで収録したドラマCDでは、振り切れた探偵たちが大活躍!?

――ちなみに、トニー茂が登場したのは#08と、解散したモモタローズのファンである女子高生3人組が事件を起こした#18でしたね。

橘：#18もなかなかパンチの効いた回でしたね。

青山：1クール目でモモタローズが登場した#04は、ミッシェルがお休みだったから、「モモタローズってなんだろう」と、最初はよくわからなかったんだよね。

橘：#04は女性陣も出ていなかったし、意外とキャストが少なかったんですよね。寅太郎は、ひっそりと依頼を受けてましたけど。

――#04はシャーロック、ワトソン、モリアーティが中心になった回でしたからね。この次の#19は、物語が大きく動いたスタジアムの回です。

橘：すごい規模の話になってきましたよね。

今までだと、みんなそれぞれ散らばって依頼を解決しようとしますけど、今回のようにみんなが1ヶ所にギュッと集まって捜査するのは意外だったというか。

青山：それまでは競争で、共同で1つの事件を解決することはなかったから。

スタジアムでは、みんなで1つの事件をなんとかしようと力を合わせるところが良いところだよね。

橘：素敵なところですよね。

青山：最初からそうしてくれればな……。

一同：（笑）。

橘：そうすれば、僕ら（寅太郎とミッシェル）も事件を解決したぞと（笑）。

青山：ミッシェルは#01でシャーロックの車を壊して、足を引っ張ったりしているから、うまくいくものも、うまくいかないんじゃないかなとか。S級特盛りの依頼は、みんなで協力して山分けすればいいじゃないかと（笑）。

橘：同じ長屋のメンバーですしね。でも、ここまでの話数を重ねてきたからこそ、ああいうこともできるようになったのかなとも思いますね。

青山：まあね。でも、実を言うと……僕としては、一番思い出深いシーンはドラマCDなんだよね。本編より面白いかもと思えるくらいで（笑）。

橘：（笑）。ドラマCDも、典型的なドタバタコメディみたいなパンチがあって、僕も演じていて楽しかったです。

青山：本編は寅太郎もミッシェルも事件を解決させてもらえないし、セリフもそんなに多くないと思うんだけど、メアリ・ルーシーもそう思ったのか、あのドラマCDはみんな（キャラが）爆発したんだよ（笑）。

橘：キャラクター全員が振り切っていましたね。BD＆DVDの特典なので、ぜひBD＆DVDを買っていただきたいです（笑）。

青山：買わなきゃ手に入らないから、買うしかないね（笑）。

僕としてはドラマCDが一番面白かったけど、みんなはどうだったんだろう？

橘：僕も、ドラマCDは特に縛られることなくというか。結構、アドリブ合戦みたいになっていましたね。

青山：絵に合わせる尺の縛りもなく、本編だとセリフがかぶらないようにとディレクションが入ることはあるけど、ドラマCDはガンガンかぶっていて、みんな自由に演じていたような。

確認したら、「いいんじゃないですか」ということでもあったし、勢いで収録したところがあるよね。

橘：あえて反応を返すこともなかったりしましたし、僕の中の感覚では、ドラマCDは舞台の感覚に近いのかもしれないと思いました。

タイムやかぶりを気にせず、相手のセリフを受けて、その場でパッと返すみたいな。

青山：ドラマCDを聞いてもらいたいものの、実際に聞いたら「なんだ」とがっかりする内容かもしれないけどね。

一同：（笑）。

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