劇場版『SHIROBAKO』宮森あおい役・木村珠莉さんインタビュー|待望すぎる新作の魅力について木村さんに聞いてみた
2020年2月29日、アニメ制作の現場を繊細かつ大胆に描ききった“快作”テレビアニメーション作品『SHIROBAKO』が銀幕を舞台に帰ってくる。
2014年10月の放送開始から約5年。魅力的なキャラクターたちと涙を誘うストーリー、名言の数々は色褪せずに人々の心に残り続けてきた。
そんな『SHIROBAKO』の劇場化を記念し、今回アニメイトタイムズはテレビシリーズから引き続き主演を務める、宮森あおい役の木村珠莉さんに取材の機会を得ることができた。
『SHIROBAKO』がアニメ作品で初主演の作品となった木村さん。久しぶりに宮森あおいを演じた感想や劇場版『SHIROBAKO』について聞いた。
『SHIROBAKO』は青春です!
――『SHIROBAKO』のテレビシリーズが終了したのは約5年前になります。木村さんにとって『SHIROBAKO』どんな作品でしたか?
木村珠莉さん(以下、木村):宮森さんは初めてのレギュラー作品で初めての主役で、更に初めてオーディションで受かった役でもあります。自分にとっては一番思い出深い作品ですね。
『SHIROBAKO』は本当にキャラクターが濃い作品なので、ベテランの方から若手まですごくたくさんの世代の人たちがいらっしゃった現場で。
……みなさんと毎週のように飲み会を開いていました(笑)。
――そうなんですね(笑)。
木村:ええ。たくさんのアドバイスや役を演じる姿勢など、勉強になることばっかりで。作品を通じて、声優としても成長できたなと思います。
――アニメの制作現場をアニメで描くって、これまでにあまりなかったアプローチですよね。
木村:そうですね。Blu-rayの特典で制作者の方々に取材のお時間をいただいたことがあって。普段だったら声優として触れ合うことができるのって打ち上げの時ぐらいしか無いんですよね。
ただ、それより前にアフレコしてる最中から実際に会って、お話を聞くことができたのはとてもいい経験でした。一緒に作っている人たちの顔が見えるというか。そういった経験ってなかなか他の現場ではできないと思うので、すごくありがたかったですね。
――初主演作品で制作現場の方々が作品に込めている想いを知ることもできたと。
木村:はい。ついさっき、「『SHIROBAKO』ってどんな作品だった?」って千菅春香ちゃん(坂木しずか役)と話してたんですけど、彼女は「青春」だったって。確かに私も『SHIROBAKO』は青春だったなって思います。
――青春。ステキな響きですね。
木村:ありがとうございます。でも、当時は無我夢中でやっていたっていうのもありますけどね(笑)。
みんなでアフレコを頑張った後にお酒を飲みながら作品について語り合って、時には厳しい言葉をもらったり、嬉しい言葉をもらったり。本当に楽しかった思い出ばっかり。改めて自分にとっては良い作品でした。
――アニメ以外にも色々と取り組まれていましたよね。音泉さんで『SHIROBAKOラジオBOX』を配信していたりとか。「Animetic Love Letter」や「プラチナジェット」でEDテーマも担当されていましたし。
木村:キャラソンって言っていいのか分からないですけど、キャラクターとして歌を歌ったのも初めてだったんです。そうそう、イベントに出演したのも『SHIROBAKO』が初めてでした。そういった意味でも本当に色々な経験ができたのは『SHIROBAKO』のお陰ですね。