劇場版『SHIROBAKO』宮森あおい役・木村珠莉さんインタビュー|待望すぎる新作の魅力について木村さんに聞いてみた
好きなキャラって誰ですか?
――劇場版についてのお話ありがとうございました。では、テレビシリーズや劇場版を含めて、木村さんが好きなキャラクターや気になるキャラクターをお聞きしたいです。
木村:山田さん(山田昌志 CV.浜田賢二さん)!……でした。
――過去形(笑)。宮森さんは1クール目だと山田さんと一緒にいるシーン多かったですもんね。
木村:そうですね。『えくそだすっ!』の時は担当している演出の方ということで、宮森さんに対してもいろんなことを教えてくれていた人ですから。
無骨な感じなんだけど、時々泣いちゃう感じとかオタク丸出しな感じなところとが、すっごく可愛いいですよね山田さん。人間味に溢れていて、本当に好きだったんですけど……。ここは劇場版をチェックしていただきたいですね。
――なるほど。これは山田さんに何があったのか要チェックですね。
木村:はい。後は……そうですね。やっぱりずかちゃんかなぁ。うん、ずかちゃんは想い出深いですね。例えば、松亭で三女(第三飛行少女隊)のオーディションを受けたってみんなに話すシーンがあるじゃないですか?
――第14話「仁義なきオーディション会議!」ですね。
木村:あの時、ずかちゃんは(オーディションに)落ちたって話をしていて。でも、みんなには「あ、気にしないで」みたいに笑顔で振る舞っていて。あのシーンすごく切ないんですよ。
――ずかちゃんはいい娘ですよね……。
木村:そうなんです! 本当にすごくいい娘なんですよ。TVシリーズで唯一宮森さんが弱音をこぼしたのは、ずかちゃんでしたし。5人でいるときのバランスを取ってるのも彼女だし。ずかちゃんには幸せになってほしいなぁ。
今回の劇場版では……。これは言わない方がいいですかね?
――少しだけいってみましょう。ずかちゃんは報われているかどうかと言われれば、報われている側のキャラクターですよね。
木村:憧れの仕事で色々やれてるんだけど「あっ、思ってた仕事と違うことの方が多くて、本当にやりたかった仕事が実はそんなにやれてない自分……」みたいな。そんなモヤモヤって、作品ファンの方々にもあると思うんですよ。
――やりたいことを職業にしたけれど、本当にやりたいこととギャップがある。ちなみに、木村さんはそういったご経験はありますか?
木村:私は、元々ナレーター志望で事務所に入ったんです。ただ、『SHIROBAKO』をキッカケにアニメの仕事がすごく増えたんですよね。……あっ、これは嬉しい話ですよ!
――(首を縦に振る)。
木村:ただ、スケジュールがアニメで埋まると、ナレーションの仕事をする時間がなくなってしまって。私はそれで悩んだ時期もありました。どっちもやりたいけど、身体は一つしかない。だから...ずかちゃんの悩みがすごくリアルに分かるというか。
――同業だから気持ちが分かるというか。
木村:そうですね。ずかちゃんと言えば、縦尾先生(縦尾まり CV.横尾まりさん)に言われた「自信を持て、覚悟をしろ!」って言葉が印象的ですよね?劇場版でも、ずかちゃんは覚悟して自分の仕事に向き合っていてるのでカッコイイなと思います。
――これは劇場版でもずかちゃんに注目ですね。
木村:はい! 後は劇場版を見た感想なんですけど、舞茸さん(舞茸しめじ CV.興津和幸さん)がすごくいいなって思いました。舞茸さんってテレビシリーズでは頼れる人でしたよね?
――そうですね。とても心強い存在でした。
木村:そんな舞茸さんに今回アクシデントが起こります。そこで登場するりーちゃん(今井みどり CV.大和田仁美さん)。私、舞茸さんとりーちゃんの関係が大好きなので、2人のシーンに注目して欲しいですね。
――第20話『がんばりマスタング!』で、りーちゃんが平岡くんに嫌味を言われたりしましたよね。そしたら「師匠を男として見ていません」って。
木村:ありましたね。私は、りーちゃんは(男として)見てなくても、舞茸さんには見ててほしい(笑)。
――(笑)。りーちゃん可愛いですからね。
木村:ですよね。りーちゃん可愛いですから。
――ちなみに、僕は今回の劇場版で印象に残ったのは、遠藤さんと遠藤さんの奥さんでした。
木村:あー。男性はそうかもしれませんね。遠藤さん、今回の影の主役と言ってもいいぐらいですから(笑)。