TVアニメ『マギアレコード』リレーインタビュー:十咎ももこ役 小松未可子 「ももこは私自身に近いキャラクター。でも私が魔法少女になったら……」
とうとう魔法少女たちの運命が明かされる――『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』。十咎ももこの過去が明らかになります。水波レナや秋野かえでとチームを組む、彼女は姉御肌の一面もあるようです。ももこを演じる小松未可子さんは、この役にどのようにアプローチしているのでしょうか。
『マギアレコード』らしいポップさが新しい魅力
――ゲームからお付き合いされている『マギアレコード』がアニメ化して、現在放送中です。アニメ化については、どんなお気持ちで臨まれましたか?
小松未可子さん(以下、小松):私はSNSでアニメ化を知ったので、いち視聴者と同じ感覚でアニメ化を楽しみにしていました。どういう感じでアニメ化するのか気になりましたし、ちょうど同時進行でゲームの収録をしていたので、どこまでアニメでやるのかなって。掘り下げるとどこまでも追求できそうだし、ももこはちゃんと出てくるかなって。そんなことを考えながら、視聴者目線で期待していました。
――小松さんはTVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年、劇場版は2012年~2013年)にどんな印象を抱かれていましたか?
小松:当時、深夜アニメとして放送されていたのをリアルタイムで見ていたんです。『魔法少女まどか☆マギカ』というタイトルでアニメ制作はシャフトさん。キャラクターのデザインものほほんとした日常もののような雰囲気があって、どんなワクワクな展開になるんだろうなと思っていたら、第3話で衝撃的な展開になっていて一気に引き込まれました。
あと、演出がすごく独特で。不気味な世界でありながらも、どこか懐かしい雰囲気もあり、観ているほうも精神的に削られながら観る、みたいな感覚がありました。
――TVアニメ『マギアレコード』にも、受け継がれているところはいろいろとありますよね。
小松:そうなんですよね。『魔法少女まどか☆マギカ』らしさもありながら、『マギアレコード』らしいポップさがあって。アフレコのときは抽象的に描かれているんですが、完成した映像は私の想像を超えた不気味さとファンタジーさが絶妙なバランスで入り混じっていて、思わず見てしまう。あのセンスには圧倒されてしまいましたね。
あと、映像面だけではなくストーリー面も受け継がれているところがあって、『マギアレコード』は原作のゲームをプレイされていない方が、第3話で誰か犠牲がでるんじゃないか? って話題にされているのが面白かったです。ももこ、死ぬんじゃないか!?って。
――黄色担当の魔法少女だけに!
小松:視聴者の皆さんも『魔法少女まどか☆マギカ』で耐性ができているんだろうなって思いましたね(笑)。
――『マギアレコード』らしい映像や収録で印象に残っているところは?
小松:今回、ウワサの影のシーンがすごく印象的で、昨今なかった演出でグッとくるものがありました。「ウワサの影のシーン」のニュアンスってなかなか難しいと思うんですよ。どこか狂言回しのような節回しもあって、アニメの演出がすごく楽しみになりました。