冬アニメ『地縛少年花子くん』緒方恵美さん&安済知佳さん&水島大宙さんインタビュー|つかさ、桜、夏彦の関係は謎のままだからこそ魅力がある!
桜の役作りは“常に謎でありたい”というディレクションをもらった(安済さん)
――先ほど、水島さんは自分と夏彦が似ているとおっしゃっていましたが、安済さんと桜で似ているところはありますか?
安済:桜と私は全然違います(笑)。こんなにお淑やかでもありませんし、お茶会を開いたりすることもないので……
緒方:綺麗で足が大根足ではないところが似ていると思います。
安済:やったー!(笑)
一同:(笑)。
安済:桜と似ているとはまったく思いませんが、ちょっとミステリアスで読めない役柄を演じることが多いので、お話をいただいたときにマネージャーさんが「安済さんのための役です」と言われました(笑)。
水島:確かに、安済さんは遠目で見ていると一見クールに見えるというか、人と距離を置いているように見えがちなんですけど、外側から見えている部分や勝手に周りが思っている部分と桜が雰囲気的にかぶるところはありますが、実際は違うんです。
緒方:安済さんはアンニュイな雰囲気がありますよね。
――桜を演じる際に工夫した点や、意識された点があれば教えてください。
安済:最初、会話からではなくラジオの声から始まったので、フラットに読むべきか悩んでいました。
私、桜のビジュアルが好きなので、ビジュアルに引っ張られてしまって、“美少女でありたい”と思ってしまった部分があったんです。でも、“そんなに良い人にならなくていいです”と言われて、少し強目に読むようにしました。
しっかりと会話したのは寧々ちゃんとのやり取りでしたし、「お茶会」でやっといろんな人と話す感じでしたので、あまり距離感も気にせず“常に謎でありたい”というディレクションをいただいて。皆さんがわちゃわちゃしている中で一歩引くようなイメージをしていました。
桜は、あまりその場に馴染もうという姿勢は持っていないのかな、と感じます。
――桜として印象的に残っているエピソードはありましたか?
安済:アドリブが楽しかったです。「お茶会」でも、緒方さんと水島さんが“チューした?チューした?”と言っていて、それを聞いているのがすごく楽しくて。役柄的にそこに混ざれるかな?と思っていましたが、少し混ざることができたのが嬉しかったです。
水島:夏彦やつかさがトスをあげると、桜は必ずアタックしてくれるんです。だから、こっちも楽しくなって、どんどんトスを送っていました(笑)。
――そうだったんですね! ちなみに、夏彦はアタックはしないんですか?
水島:夏彦は決める人間ではないのでアタックはしません!
一同:(笑)。
“そのときは貴方が守ってくれるでしょ?”のセリフが好き(水島さん)
――水島さんにとって、印象に残ったシーンはありましたか?
水島:唯一、桜が夏彦に対してちゃんと言葉を伝えた、会話らしい会話をした第7話のシーンですね。夏彦が心配しているときに、“そのときは貴方が守ってくれるでしょ?”という言葉を桜が言ってくれるんです。僕、このセリフがとても好きで。
安済:そのシーン、良いですよね。
水島:普段の会話と変わらない感じで特別感もなく言ってくれるので、“桜が見る夏彦はこういうところなんだな”と感じられたのがすごく嬉しくて。また、その空気を夏彦はすぐに壊しにいくんです。それが夏彦らしくて良いんですけどね。
しかも、安済さんがセリフとして言ってくださったとき、僕が想像していた通りで。あえて、桜らしいことを言うのではない感じで言ってくださったのがすごく好きで、言われて気持ち良かったです。
安済:(笑)。
緒方:水島さん自身が刺激されたんですね。
安済:桜としてではなく、私もいち読者として夏彦が好きです。夏彦の明るくてポジティブシンキングなところとか良いですよね。
緒方:確かに(笑)。ほかのキャラクターは割と子供な部分がありますから。
安済:あ! それもあるかもしれませんね!
緒方:恋に恋をしている寧々ちゃんや、ワンコみたいな光くんもいますし。
安済:それもあって夏彦は原作を読んでいるときから好きだったので、大宙さんの声が入った瞬間、“すごい!大宙さん、めっちゃカッコいい!”と思いました。
緒方:ん……? (水島さんを見て)カッコいい……?
水島:え!?
緒方:いや、何でもない(笑)。
一同:(笑)。
水島:安済さんがおっしゃっていることは、僕が言われて嬉しいカッコ良さだと思うんです。
緒方:というと?
水島:いわゆる、乙女がキラキラするようなカッコ良さではなく、ちょっと人間味があって、わかっている人にはわかるカッコ良さというか。それを大人なお姉さんが理解してくれている感じの言葉だと思うと、すごく嬉しいですね。
緒方:分かり合っている感じが良い。
安済:「お茶会」で寧々ちゃんと脱出口を探すシーンでは、夏彦の株が上がりました。こんな状況の中でも夏彦は変わらないんだなぁ、と。
今まで見てきた印象と変わることなく、ちょっと面白おかしくする感じが、アニメで見ても楽しい!と思いました。
――その回で、夏彦が寧々ちゃんと一緒に囚われているところは笑いました。
水島:寧々ちゃんしかいないようで、実は隣に夏彦もいるという(笑)。
安済:「あ、どうも!」って(笑)。
水島:“死んだら困る系?”と寧々ちゃんに言いながら自分も沈んじゃっていますし。
緒方:夏彦もピンチな状態なのにね。
安済:私、最初のアフレコ現場で、思わずスタッフさんに「桜って、生きてますよね?」と聞いちゃいました(笑)。わからないからこその魅力がありますし、桜は濁しておくべき役柄なのかな、と思った記憶があります。
――桜も夏彦も人間っぽくないですよね。
水島:ある意味、超越したところがありますよね。
安済:つかさと桜は一般生徒の前に現れていませんが、一応、夏彦は現れているんです。
緒方:そうですね。あと、桜は放送室で生活しているのか謎です。
安済:桜を見たことがあるのは寧々ちゃんとか、花子くんが見える人としかまだ会っていないので……実際どうなんでしょう?
水島:そういう意味では、桜は外界との窓口になっているのかもしれないですね。
安済:あ~! そうかもしれないです!
緒方:原作では寧々ちゃんと花子くんが出会えた理由が描かれていますが、それも桜と夏彦たちに関係しているのかな?
水島:あくまで推測ですが、そういう話が2人にもあるかもしれませんね。夏彦は一見、何もないように感じるかもしれませんが、実は深い意味があることになったら……これは美味しい話です。
一同:(笑)。
――縁で結ばれているつかさと桜の経緯も気になります。
緒方:寧々ちゃんが花子くんと仕方なく縁を結んだのはわかりますが、桜は何を願ってつかさと縁を結んだのか気になるところです。
安済:桜は何を願ったのか気になりますね。
緒方:ミツバに対しては、理性の代わりに願いを叶えたと言っていましたし……第一つかさが何を考えているのか自分でもよくわかりません(笑)。
水島:確かに。最終目標が何なのか、分からないままですもんね。
ただ、つかさはあまねに執着している部分がよく出ているので、そこが何か核心に近いところなのか、それとも七不思議や全体に対して何かあるのか……。
良い意味でつかめていないところがあるので、今はある情報だけで想像しながら楽しむことができると思います。
――ちなみに、皆さんはどんな怪異と縁を結んでみたいですか?
水島:僕は座敷わらしです!
安済:その心は?
水島:……1番害がなさそうだから(笑)。
一同:(笑)。
安済:私は天狗とか、空が飛べる怪異がいいです! とにかく空を飛びたい!
水島:一反木綿とかいいかもね!
安済:乗せてもらいます(笑)。
緒方:対価を払わなければならないので、できるだけ怪異とは縁を結びたくないです(笑)。
一同:(笑)。
――一応、もっけも怪異です。飴が好きなので、対価は飴かもしれません。
安済:それはやさしい!
緒方:飴でいいなら良いかも。
水島:でも、お菓子を全部持っていってしまうからなぁ(笑)
――いろいろとお話していただきましたが、次回がついに最終回となります。
緒方:ぜひ皆さんも最後までご覧いただけたら幸いです。よろしくお願いいたします!
[取材・文/福室美綺]
過去のインタビューはこちらから!
アニメ『地縛少年花子くん』#緒方恵美 さん× #鬼頭明里 さんインタビュー|欲望に忠実な寧々ちゃんだから花子くんも本音が見せられる。少しずつ変わり始める2人の距離感 https://t.co/EbRVVqX1pP #花子くん #花子くんアニメ
— アニメイトタイムズ公式 (@animatetimes) March 5, 2020
冬アニメ『地縛少年花子くん』#安藤正臣 監督インタビュー|#緒方恵美 さんと話し合った花子くんのかっこよさの秘訣や、原作の画風を再現する上でのこだわりとは? https://t.co/b1aL1Ypy6D #花子くん #花子くんアニメ
— アニメイトタイムズ公式 (@animatetimes) March 12, 2020
『地縛少年花子くん』TVアニメ放送記念ミュージアム
開催期間
アニメイト新宿 B2F:2020年03月14日(土)~2020年03月30日(月)
復刻特典
期間中、『地縛少年花子くん』関連商品(書籍、グッズ、CD、DVD/BD)をご購入・ご予約内金2,000円(税込)ごとに<きせかえカードステッカー(全3種)>をランダムで1枚プレゼント! ※こちらは『地縛少年花子くん』6巻発売記念フェアの復刻特典となります。
新規特典キャンペーン
期間中、『地縛少年花子くん』関連商品(書籍、グッズ、CD、DVD/BD)ご購入・ご予約内金3,000円(税込)以上ご購入いただいたお客様に、抽選で<あいだいろ先生 サイン入りポスター>を1枚プレゼント!
ミュージアム好評につき再販決定
ミュージアム好評につき、2019年8月27日に発売した『地縛少年花子くん』11巻アニメイト限定セットの再販が決定!
対象商品:『地縛少年花子くん』11巻アニメイト限定セット:通常版1,882円(税込)
(※11巻通常版:660円(税込)+ビッグアクリルキーホルダー:1,222円(税込)付きのセット商品です)
対象店舗:アニメイト新宿店、仙台店、アニメイト通販
再販発売日:2020年3月14日(土)~予定
※地縛少年花子くん 11巻 アニメイト限定セット 通常版のみの再販売となります。
※ビッグアクリルキーホルダー単体での販売は御座いません。
※地縛少年花子くん 11巻以外の巻数と組み合わせてのビッグアクリルキーホルダーセットでの販売は出来かねます。予めご了承ください。
※商品は無くなり次第販売終了となります。ご予約はお受けしておりません。
※アニメイト通販でのご購入はオンリーショップ特典付与の対象外となります。
イベント商品
トレーディング缶バッジ(ねずみ)(全6種)※ランダム商品
1パック:440円(税込)、1BOX(12パック入):5,280円(税込)
トレーディングアクリルスタンドキーホルダー(ねずみ)(全6種)※ランダム商品
1パック:825円(税込)、1BOX(12パック入):9,900円(税込)
ブランケット(ねずみ)
3,080円(税込)
花子くんマスコット(ぬいぐるみ)
1,760円(税込)
ペアアクリルスタンド花子くん&寧々(マリン)
1,650円(税込)
ペアアクリルスタンド寧々&光(マリン)
1,650円(税込)
ペアアクリルスタンド花子くん&光(マリン)
1,650円(税込)
通常商品
トレーディング缶バッジ(マリン)(全11種)※ランダム商品
1パック:440円(税込)、1BOX(11パック入):4,840円(税込)
トレーディングアクリルスタンドキーホルダー(マリン)(全11種)※ランダム商品
1パック:825円(税込)、1BOX(11パック入):9,075円(税込)
トレーディングポストカード2枚セット(マリン)(全10種)※ランダム商品
1セット:330円(税込)、1BOX(40セット入):13,200円(税込)
クリアファイル花子くん&寧々(マリン)
440円(税込)
クリアファイル集合(マリン)
440円(税込)
ポーチ(マリン)
990円(税込)
TVアニメ『地縛少年花子くん』作品情報
放送情報
TBS:2020年1月09日(木)25:58~
SUN:2020年1月10日(金)24:30~
CBC:2020年1月15日(水)26:35~
BS-TBS:2020年1月11日(土)26:30~
※放送日時は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
配信情報
AbemaTV:2020年1月10日6:00~
dアニメストア:2020年1月10日6:00~
U-NEXT:2020年1月10日6:00~
ニコニコ動画:2020年1月15日0:00~
ニコニコ生放送:2020年1月16日22:30~
FOD:2020年1月15日0:00~
Hulu:2020年1月15日0:00~
Netflix:2020年1月15日0:00~
バンダイチャンネル:2020年1月15日0:00~
Amazon プライムビデオ:2020年1月15日0:00~
楽天 TV:2020年1月15日0:00~
ビデオマーケット:2020年1月15日0:00~
GYAO!ストア:2020年1月15日0:00~
DMM.com:2020年1月15日0:00~
J:COM オンデマンド:2020年1月15日0:00~
ビデオパス:2020年1月15日0:00~
ひかり TV:2020年1月15日0:00~
TSUTAYA TV:2020年1月15日19:00頃
イントロダクション
ねえ、知ってる? この学園にある七不思議の話……かもめ学園に伝わる一番有名な七不思議の噂。旧校舎3階女子トイレ3番目には花子さんがいて、呼び出した人の願いをなんでも叶えてくれるんだって。
呼び出し方は簡単、ノックを3回。それから――――
「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」
「はーあーい……」
自分の願いを叶えてもらうため、花子さんを呼び出したオカルト少女の八尋寧々。しかし、彼女の前に現れたのは男の子の幽霊、“花子くん”だった。
おばけなのにドSでちょっとエッチな花子くんに振りまわされて様々な怪談に巻き込まれていく寧々。果たして寧々は無事に学園生活を送れるのか
誰も見たことのないハートフル便所コメディが今、始まる
スタッフ
原作:あいだいろ(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
監督:安藤正臣
シリーズ構成・脚本:中西やすひろ
キャラクターデザイン・総作画監督:伊藤麻由加
助監督:仁昌寺義人
美術監督:栗林大貴(KUSANAGI)
美術設定:須江信人
色彩設計:多田早希
色彩設計補佐:南木由実
撮影監督:酒井淳子(MAD BOX)
プロップデザイン:本多弘幸
2D デザイン:小島 寛之
怪異デザイン:岩畑剛一
編集:伊藤利恵
音響監督:飯田里樹
音響制作:HALF H・P STUDIO
録音調整:天野龍洋
音響効果:宅間麻姫
音楽:高木洋
音楽制作:ポニーキャニオン
オープニングテーマ:地縛少年バンド(生田鷹司×オーイシマサヨシ×ZiNG)「No.7」
エンディングテーマ:鬼頭明里「Tiny Light」
アニメーションプロデューサー:比嘉勇二
アニメーション制作:Lerche
製作:「地縛少年花子くん」製作委員会
キャスト
花子くん:緒方恵美
八尋寧々:鬼頭明里
源 光:千葉翔也
源 輝:内田雄馬
赤根葵:佐藤未奈子
七峰桜:安済知佳
日向夏彦:水島大宙
ほか
公式サイト
公式Twitter(@hanakokun_info)
原作情報
月刊「Gファンタジー」にて連載中
第1~第12巻発売中!