春アニメ『啄木鳥探偵處』浅沼晋太郎さん&櫻井孝宏さんインタビュー|今では味わえない時代の空気感や関係性に憧れる☆ 石川啄木と金田一京助が人間の思い絡まるミステリーに挑む!
ミルクホールで語り合うキャラと重なる雰囲気の収録現場♪
――では、収録での共演者の方とのエピソードなどはありますか?
櫻井:「どうだ!」という感じの豪華なキャストですね(笑)。
浅沼:本が好きな方もいらっしゃいますし、映画が大好きな方もいらっしゃって、休憩時間は特に、僕と櫻井さんと津田(健次郎)さんが「あの映画見た?」みたいな話をしていました。
津田さんはご自身でも映画を撮られる方なので、ずっと映画の話をしていて、そこに音響監督の清水さんが入ってきて「あの映画はね」と広がったりします。
(斉藤)壮馬くんは文学に詳しいので、「この文豪は知らなかったんですけど、調べてみたらこうなんですね」と教えてくれたり。
そういった話もするし、時事に関する話もするし、かと思えば、ツダケンさん(津田さんの愛称)は味のある喫茶店が好きなので、櫻井さんと「いい雰囲気の喫茶店が減ったんだよ」とか「あの店、無くなったらしいですよ」なんて話してたり。
櫻井さんは、ツダケンさんから「あそこの喫茶店のハヤシライスが美味しいんだよ」と聞いたら、次の週にはもう食べに行っていて。
櫻井:チャンスがあったので、すぐ行きました(笑)。
一同:(笑)。
浅沼:まさに、この物語の中でキャラクターたちがいろいろな話をしている、ミルクホールみたいな雰囲気だと僕は感じました。
櫻井:今の浅沼くんの話はその通りだなと思いました。
音響監督の清水さんもまた、この作品でタクトを握っていらっしゃるので、この作品を作るにあたってのビジョンやイメージは、事前に説明を受けていたんですけど、話数ごとにも細かな演出があったりするので、絶えず脳が活性化されているんですよね。
だから、アフレコ現場では「う~~っ」と何かしら考えているんですけど、浅沼くんの話みたいに時事的な話題や趣味の話で盛り上がったりもしつつ、ある時はみんなスッと台本に集中していたり……梅原(裕一郎)くんはだいたい、いつもスッとしています(笑)。
一同:(笑)。
櫻井:キャラクターと重ねちゃいけないのかもしれないけど、それぞれのたたずまい、立ち振舞いにも少しキャラクターの雰囲気があって、それを眺めていても面白いなと思います。
世代が近い人たちだと話も合うので、毎回違った風景にもなるんですけど、確かにミルクホールっぽいなと。
浅沼:急に体調の話とか始まりますよね。
櫻井:本当に、体調の話が盛り上がるんですよ(笑)。
一同:(笑)。
浅沼:「浅沼くんは老眼とか大丈夫?」、「まだ何とか大丈夫ですね」とか。
櫻井:ただの雑談だったりするんですけど、そういうのが良いリフレッシュになったりするんですよね(笑)。