ステイホーム週間到来! 『のび太の宝島』『オトナ帝国の逆襲』など、今おうちでゆっくり観たい“家族”がテーマのアニメーション4選
新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、イレギュラーな春となった今年。ゴールデンウィークが到来した今もなお、“ステイ・ホーム”を心がける生活は続いています。
都心部を中心に学校は休校、テレワークを取り入れる企業が増えるなど、大人も子どもも家の中で過ごす時間が増えているのではないでしょうか。
家族と過ごす時間が増えることは嬉しいものの、限られた空間の中で一緒にいると、お互いにいろいろなことが目についてきてしまうもの。つい小言を言ってしまう。ささいなことからついぶつかってしまう。仕事が思うように捗らずストレスがたまってしまう……そんな経験をされたかたも少なくないのではないでしょうか。
かく言う筆者も、休校中の娘と一緒に過ごす中で、ついあれこれ口うるさく言ってしまい……家族への接し方を見直すなど、考えることの多い日々です。
そこで本稿では、“家族”をテーマにした作品をピックアップ!家族の日常を描いたほのぼのとした作品から、家族の絆を描いた感動作まで、4作品をご紹介します。
すれ違う父と子の想い。宝島を目指すのび太たちの行き着く先とは──映画『ドラえもん のび太の宝島』
最初にご紹介する作品は、映画『ドラえもん のび太の宝島』です。ドラえもんの映画ではこれまでも人と人との絆の物語が描かれてきましたが、本作では友情はもちろん、親と子の絆が物語の中心となっています。
父親とのささいな喧嘩から家出をしたのび太は、ジャイアンやスネ夫、しずかちゃんと一緒に、帆船に乗って海の冒険に出発します。
ひみつ道具『宝探し地図』が指し示す宝島を目指すうち、のび太たちは時空を行き来しながら宝集めをしている“時空海賊”に遭遇。目指していた島は、実は海賊たちの移動要塞だったのです。
海賊船を飛び出してきたと言うフロック(cv.山下大輝)やオウム型ロボットのクイズ(cv.悠木碧)とともに、海賊にさらわれてしまったしずかちゃんを救うため、ドラえもんとのび太たちは冒険を続けていきます。
一方、連れ去られたしずかちゃんは、時空海賊の船が大きな都市のようになっていることに驚きます。
キャプテンシルバー(cv.大泉洋)が指揮する船の中で、自分とそっくりの少女・セーラ(cv.折笠富美子)にかくまってもらいながら、しずかちゃんはのび太たちの助けを待つことに。
明るくやさしい少女・セーラは、しずかちゃんとの友情を育んでいく中で、自分の家族のこと、船のことを少しずつ話し始めますが──。
フロックはなぜ船を飛び出して来たのか。時空海賊の船長・シルバーの目的とはいったいなんなのか。のび太たちは無事にしずかちゃんを救い出し、シルバーの計画を阻止することができるのか。
冒険活劇にドキドキハラハラするのはもちろん、フロックの家族の物語が明らかになっていく終盤では思わず目頭が熱くなる場面も。筆者は公開当時に映画館で鑑賞したのですが、クライマックスには会場のそこここからお父さんやお母さんたちの鼻をすする音が聞こえてきたのを覚えています。
家族が一緒に暮らすという、他愛のない、でもかけがえのない日常の尊さを改めて感じることのできる本作。Amazonプライム等の動画配信サイトにて視聴可能ですので、気になる!というかたはぜひご覧ください。
作品情報
原作:藤子・F・不二雄
監督:今井一暁
脚本:川村元気
主題歌・挿入歌:星野源
【CAST】
ドラえもん:水田わさび
のび太:大原めぐみ
しずか:かかずゆみ
ジャイアン:木村昴
スネ夫:関智一
フィオナ:長澤まさみ
トマト:高橋茂雄(サバンナ)
シルバー:大泉洋
『ドラえもん のび太の宝島』公式サイト
ドラえもん公式Twitter
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