【アニメ今日は何の日?】5月5日は『ヒカルの碁』より、藤原佐為が成仏した日! 神の一手を求め、千年の時を超えてなお碁を愛した佐為が辿り着いた答えとは……。
5月5日は『ヒカルの碁』より、藤原佐為が成仏した日です! テレビアニメ版では第六十局「さよならヒカル」、原作漫画では15巻124局「さよなら」にて描かれたエピソードです。
神の一手を極める。ただそれだけを強く思い、現代へと残り続けた藤原佐為。ですが、主人公である進藤ヒカルとの出会いは、そんな彼を少しずつ変えていきました。はじめはヒカルを介して碁を打つことに幸せを感じ、やはり神の一手を極めたいという想いが彼を現世へと留めているようでした。
自らが消えなくてはならないという運命に直面した際には、未来を持つヒカルへの嫉妬から、神へ恨み言のような言葉を投げかけてしまうほどに神の一手に想いを募らせていた佐為。それでも、ヒカルと過ごした日々は佐為の心に「神の一手」以外の想いを与えていました。ヒカルと別れたくない、と。
自分がヒカルのために存在したのであれば、ヒカルもまた誰かのための存在に。神の一手への道は何千年もの積み重なりの先にあるものだと佐為は答えを出します。そして運命を受け入れた彼が成仏する瞬間は、とても静かに、とても穏やかな時間でした。
『ヒカルの碁』は週刊少年ジャンプにて1999年2・3合併号から2003年33号まで連載されていた作品です。2001年にはテレビアニメ化され、2003年までの間に75話が放送されました。本作品の人気は囲碁ブームを巻き起こすほどのもので、それまで年配の人が楽しむイメージだった囲碁に新たな風を吹き込みました。
5月5日は藤原佐為が成仏した日でもありますが、『ヒカルの碁』において色々な意味を持つ日でもあります。佐為が江戸時代にて憑りついた本因坊秀策の誕生日は旧暦における5月5日であり、『ヒカルの碁』第1巻の初版発行日も5月5日です。このことから15巻おまけページにて「碁月碁日はヒカ碁の日?」という記載もありました。