支えてくれる人がいるから今の自分がいる。この曲はそんな人達への私からの告白だと思っています――声優・富田美憂さん 2ndシングル「翼と告白」インタビュー
絶望を感じながらもそれに立ち向かっていく圧倒的な「強さ」を感じる歌詞に
――『砂の世界』を最初に聞いたときの印象を教えてください。
富田:すごく幻想的かつ綺麗な曲で聴き惚れてしまいました。ファンタジーな世界観なんですけど力強さも感じて、メロディーラインも少しトリッキー、レコーディング前から「早く歌いたい!」と思っていました。
――楽曲のテーマやコンセプト、タイトルの由来をお聞かせください。また、制作に関して作詞・作曲家陣にリクエストしたことはありますか?
富田:2ndシングルを作ると決まった時に「どなたか曲を作っていただきたい作曲家さんはいますか?」と聞かれて、テレビシリーズ、劇場版と『メイドインアビス』でご縁のあったTom-H@ckさんを挙げさせていただきました。
まさか本当に実現するとは思っていなかったので感謝しかありません!
そしてタイトルが偶然にも「翼と告白」「砂の世界」でどこかストーリーを感じて「おぉ!」となりました。どちらの曲もメッセージ性に溢れていて聴きごたえのある2曲が揃った!という感じです!!
表題の「翼と告白」は作詞は只野菜摘さん、作曲編曲をデビュー曲のプレモメに引き続き睦月周平さんに書き下ろしていただき、
— 富田美憂 (@miyju_tomita) April 2, 2020
カップリングの「砂の世界」はメイドインアビスでもご縁のあるTom-H@ckさんに作曲、hotaruさんに作詞、ZAQさん、RINZOさんに編曲をしていただきました!
豪華なみなさま! https://t.co/vszVHDWamO
――メロディ・サウンドにおける魅力やポイントは?
富田:幻想的で綺麗な曲なのですが、独特なアレンジで、今までに聴いたことのない新しい楽曲を作っていただけたなと思っています。
よく聴いていただくとわかるかもしれないのですが、砂が吹き荒れているかのような音や水が滴った様な音なども組み込まれていて、まさに「砂の世界」に自分がいるかのような感覚を味わっていただけると思います。
CDが手元に届いた際には是非インストもじっくり聴いていただきたい楽曲です。
――歌詞の印象や魅力的だと感じたフレーズは?
富田:とても情景が目に浮かびやすい歌詞になっています。意志の強さがすごく魅力的で、意志の強さという点では「AgehaTwilight」と似ている部分もあるのですが、また違った魅力があるなぁと。「気づいても感じていても止まらないで」など絶望を感じながらもそれに立ち向かっていく圧倒的な「強さ」を感じる歌詞がすごく好きです。
――レコーディング当日はいかがでしたか? 苦労した点やこだわったポイント、スタッフからのディレクションなどお聞かせください。
富田:全体的にキーも今までの曲に比べて低いので、今回はかっこよさをとにかく意識しました。私の持ち味であるハスキーな中音域をかなり生かすことができたと思っています。
「永遠の昼が始まって乾きあげる」の乾きあげるという部分が個人的にすごく気に入っていて、本当に乾いているような歌い方ができたかなと!
あと、ラスサビ最後の「どこまでも どこまでも」の最後の伸ばしが仮歌だともっと短かったのですが、もうちょっと伸ばして余韻を残すような歌い方をしてみたらもっと良くなるかなと思ってやってみたら「いいですね」と言っていただけて、それを採用していただきました!
――その他、制作にまつわるエピソードがあれば教えてください。
富田:砂の世界は他の曲に比べてコーラスやハモを多く録りました。音の厚みもかなり出ていると思うので、他の楽曲との違いも感じていただけるかと思います。ハモの難易度も高かったのでレコーディング中は譜面とにらめっこでした(笑)。
コーラスやハモリがたくさんある楽曲にもチャレンジしてみたいと思っていたのでいい機会になりましたし、収録後の達成感もすごかったです!
――2曲ともトラックダウンに立ち会ったそうですが、ご自身の楽曲が完成していく過程をご覧になっていかがでしたか?
富田:こんな音がオケに使われているのか、など発見があって楽しかったですし、自分が歌った楽曲がどんどんできあがっていく過程を見せていただけるのは純粋に嬉しかったですね。
どうやったら歌声がより良く聴こえるか、魅力的なオケに聴こえるか、スタジオの皆さんで相談し合いながら作っていく姿を見て勉強になりました。
そういえば、結構前に #翼と告白 2曲ともトラックダウンっていう作業の見学をさせていただいたのだけど、1stよりハスキー増し増しって感じです。
— 富田美憂 (@miyju_tomita) April 11, 2020
今回かなり低音効いててかっこいいよ、、、!!