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春アニメ『はめふら』監督が魅力的に感じたポイントとは/インタビュー

春アニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』井上圭介監督が魅力的に感じた『はめふら』のやさしい物語|連続メールインタビュー企画 第2弾

2020年4月からスタートしたTVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(以下、はめふら/山口 悟さん原作『一迅社文庫アイリス』刊)が話題沸騰中!

『はめふら』とは、乙女ゲームで主人公の恋路をジャマする悪役令嬢だったこと、そして結末は国外追放か死という破滅フラグしかないという前世の記憶を取り戻したカタリナが、持ち前の知恵とパワーで人間関係を改善し、最悪の事態を回避しようと奮闘する、通称「人たらしラブコメ」。

現在、8話までオンエアされ、物語は折り返し地点を過ぎ、佳境へ向けて進行中! そんな中、アニメイトタイムズでは連続メールインタビュー企画をお送りしています。

前回のカタリナ・クラエス役の内田真礼さんに続き、第2弾にご登場いただいたのは井上圭介監督です!

『はめふら』は主人公だけではなく、みんなが魅力的で優しい作品。アニメ化の際、意識した点は?

――原作を読んで感じた作品の印象をお聞かせください。

井上圭介監督(以下、井上):最初に読んだ時の感想は、優しい物語だなと思いました。

主人公が強い特殊能力を持ってるわけでもなく、誰もおとしめることなく、ナチュラルにみんなを救っていくのは新鮮でした。

一人ひとりのキャラクターがカタリナによって変わっていく流れがしっかり描かれていて、主人公だけでなく、みんなが魅力的な作品だと感じました。

――今回、どのような経緯で監督のオファーがあったのでしょうか?

井上:SILVER LINK.の社長の金子(逸人)さんからです。ショートアニメの監督が決まってたので、次は30分のやってみるかって感じで抜擢してくれました。

――アニメを制作するにあたって、意識した点はありますか? また、原作・編集サイドからオーダーはありましたか?

井上:原作では基本的にカタリナ目線で進んだ後に、時系列が少し戻って、それぞれのキャラクターの心情を描写しているのですが、アニメでは時系列が前後しすぎると見ている人が混乱するので、なるべく前後させずに、それぞれのキャラクターの気持ちを表現するようにしました。

尺の都合で泣く泣くカットしてるところもありますが、過去話数を入れたりして、12話全体で表現しています。

また、「あまり女性向けという感じで作らないでほしい」とオーダーはありました。男性女性関係無しに楽しめるようにしてほしいと。

そこは最初の自分の考えと一致していたので、ありがたかったです。

監督がコンテ・演出を手掛けたOPはキャラクターの関係性と見せ方にこだわり

――スタッフチームはどのように決まったのでしょうか?

井上:基本的にはSILVER LINK.が決めるのですが、ほとんどの方は、自分が今まで一緒に仕事したことがあります。とても信頼できる方たちです。

初めて一緒にやる方もSILVER LINK.で何度も仕事されてる方たちです。

自分は、30分アニメは初監督なので、金子さんが気を使ってくれて、安心できるベテランの人を多く入れてくれたのではないかと。

【はめふら】TV アニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」ノンテロップOP

――OPは監督がコンテ・演出されています。こだわった点、工夫した点などはありますか。

井上:まずメインキャラの幼少期と現在の見せ方をこだわりました。

サビでどんどん切り替えていくというのは、最初から考えていたのですが、全然尺が足りなくて苦労しました。

そのため、いかに短い尺でカタリナと他のキャラクターとの関係を表現するかを考えてました。

あとは、かなり細かく音に合わせています。細かい芝居なども実は音に合わせているのでよく見てもらえると嬉しいです。

実は自分がはりきってコンテを書きすぎて、入らなくて10カットくらいはカットされてます。

(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
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