理想の彼女を演じる雨宮天さんがダメダメ主人公に怒り爆発!?悠木碧さんはリアル過ぎる麻美から女心の謎を解く?夏アニメ『彼女、お借りします』声優インタビュー
ダメダメ大学生・木ノ下和也と魅力的なヒロインたちの無鉄砲ラブストーリーが描かれる、「週刊少年マガジン」にて連載中の漫画『彼女、お借りします』(以下、かのかり)。本作のTVアニメが2020年7月10日(金)深夜1:25よりMBS・TBS系全国28局ネット“スーパーアニメイズム”枠にて放送スタート!
放送を控える中、水原千鶴役の雨宮天さん、七海麻美役の悠木碧さんにインタビューを実施! 主人公・和也に対する意見や演じるキャラクターの持つリアルな一面、実在する「レンタル彼女」に関する質問など、作品にまつわるお話盛りだくさんの内容となっています!
あらすじ
初めての彼女にたった1ヶ月でフラれてしまった、ダメダメ大学生・木ノ下和也(20)。ある日、“ワケアリ”の超絶美少女、水原千鶴との出会いをキッカケに、彼の人生は大きく変わり始めて──!? たった一度のレンタルで、輝き出すリアルがある!ラブ×ドキMAXの無鉄砲ラブストーリー、開幕!
水原千鶴(CV:雨宮 天)
黒髪ロングにスタイル抜群な美少女。街を歩けば10人中10人が振り返るほどの外見に、とっさの状況でもなんとかする対応力を兼ね備える。真面目な性格で、とある夢を叶えるために日々努力を欠かさない。清楚可憐な理想の彼女。
七海麻美(CV:悠木 碧)
和也の元カノでゆるふわな美少女。1ヶ月だけ付き合い、すぐに別れた。可愛らしい外見や雰囲気とは裏腹に、黒い一面を見せることも……。千鶴といる和也を見てから、謎アタックを仕掛けている。ゆるふわ小悪魔系彼女。
木ノ下和也(CV:堀江 瞬)
都内在住なダメダメ大学生。優柔不断な性格で、下心に負けそうになる時も。一方で、周囲の人を思いやるド直球な優しさも併せ持つ。趣味はアクアリウム。
主人公・和也にお怒りの雨宮さん、愛おしさを感じる悠木さん
――原作を読まれた際の第一印象を教えてください。
水原千鶴役・雨宮天さん(以下、雨宮):私は千鶴の立場で読んでいたこともあって、前半は和也へのイライラが止まらなくて!
七海麻美役・悠木碧さん(以下、悠木):(笑)
雨宮:しっかりしていないにもほどがありませんか!?
――女の子を追いかけては、優柔不断な姿を見せ。そして困ったときには千鶴に泣きつき……。
雨宮:そうなんです。千鶴に頼らない決心を何回したんだと! 甘えっぱなしで情けないったら……もう悪口が止まらない(笑)。
――お怒りですね(笑)。
雨宮:いちいちみんなにドキドキするところとか、「しっかりしろよ!!」と怒っていました(笑)。
――どの辺りからイライラしなくなりましたか?
雨宮:アニメでは最後のほうです。ただ、そこから許し始めたというだけで、本当に許せるようになったのはアニメより先の原作でのお話で(笑)。そこからは彼の中で道が見えてきたのか、ブレなくなってくるんですよ。
――少し先のお話で和也は徐々に変わりますね。
雨宮:そうなんです。なので、第2期を制作してほしい! 私はアニメの段階ではまだ許せていないので(笑)。
でも、アニメでは堀江瞬さんが演じることで、苦手意識が少し和らいだ気がします。「この人(和也)も必死なんだな」と、頑張っている感が伝わって(笑)。
――原作について悠木さんはいかがでしたか?
悠木:最初に『かのかり』に関わらせていただいたのが、歌いながら千鶴、麻美を演じる新刊の告知ナレーションでした。告知の取り組みが面白くて印象深かったです。
当時はアニメ化もまだ知らなかったので、「アニメ化したら(視聴者は)どんな反応をするのだろう」と気になっていました。
――アニメでは和也の元カノである麻美を演じられます。悠木さんには彼がどう映りましたか?
悠木:私は「可愛い!!」と思いました! 女の子のお尻を追いかけては「この子は元気だな!」と(笑)。
――“可愛い”ですか!?
悠木:物語冒頭の和也は、まだ本当の恋をしていないけれど漠然とした欲望は持っているという普通の男の子でした。そこから本当に好きになることを体感し、彼なりにすごく頑張って。
その一喜一憂がとにかく愛おしくもあり、「こんなに誰かのことを好きになれたらすごく幸せだろうな」と思ったり。なので、男として完成されていく和也を見ると逆に悲しくなりましたね(笑)。
雨宮:(笑)
悠木:ダメダメだった男の子が男前な千鶴に倣って成長して。寂しかったですね……。
雨宮:千鶴は和也にとって男前の師匠ですからね(笑)。
悠木:「人間ってこうやって愛するんだ!」ということを千鶴から学び、初めて男になって。
雨宮:作中でも「水原はこうしてくれた」「水原はこうだった」と振り返って行動することが増えていきますよね。
悠木:人間性師匠だね!
雨宮:ですね!
――成長過程を含めて“可愛い”ということですね。
悠木:寂しくなりつつも、やっぱり“可愛い”ですね。まともになったことによって感情の抑え方がわからなくなってしまう姿も含めて(笑)。
――その“可愛い”は親心のような?
悠木:こんな例えはどうかと思いますが、猫がカーテンを登ろうとするけど落下してしまう姿って超可愛くないですか?
雨宮:(笑)
悠木:「だから登るなって言ったじゃん! バカ、バカ♡」みたいなアレです(笑)。
――な、なるほど。ちなみに出演者、スタッフの方々は和也についてなにか仰っていましたか?
雨宮:以前、原作者の宮島礼吏先生とお話する機会があったのですが、そこで私が「(和也のことが)大嫌いでした!」と言ったら、同意されてる方もいて。私たちが少数派なのかもしれませんが(笑)。
――悠木さんとはだいぶ異なる印象ですね。
雨宮:あおさんは達観していますから!
悠木:いやいや、私は欠けたものほど好きだから……(笑)。
雨宮:そう聞くとあおさんが特殊なだけかもしれない(笑)。
悠木:欠けてるってすごく人間らしいじゃない!
雨宮:それはもう神の目線ですよ!
悠木:でも和也はそのパーツを埋めることに気づいてしまい……。私としてもその成長が驚きでした!