桜井と宇崎は静と動のような関係性? 演じる上では桜井をサンドバッグにしやすくなるように!? 夏アニメ『宇崎ちゃんは遊びたい!』桜井真一役・赤羽根健治さんインタビュー【連載第2回】
すごく詰め込まれた第1話は何度観ても面白いはず
――すでに放送された第1話~第3話の中で、特にオススメのエピソードや観直して欲しいシーンなどを教えてください。
赤羽根:第1話は良い意味ですごく詰め込まれている話で、桜井と宇崎の関係性もこの話を観るだけでだいたい分かるようになっています。
特にBパートは、家電量販店に行って、バッティングセンターへ行って、中華料理屋へ行くという三段構えの構成。普通だったら、Bパートだけで1話分やっても良いくらいだと思うのですが、それを第1話の後半にギュッと押し込めてある。
しかも、家電量販店で二人がやるVRゲームとかも映像をすごく頑張って作ってくださっていて。そういったところも含めて、さすが第1話だなと思ったし、何度観ても面白いはず。
もちろん、第2話はマスター(亜細亜紀彦)、第3話では(亜細)亜実さんが初登場なので、そこも大変面白いんですけどね。そういう意味では第3話では榊?以外のメインキャラクターが揃うので、この作品のフルメンバーでのドタバタの魅力の片鱗が観られる。
初登場である亜実さんのキャラ立ての仕方もすごくしっかりされているし、4人で焼き肉に行くシーンでは、「ああ、やっぱり、この二人は親子なんだな」って感じもすごく出ていて、この4人が揃うと面白いな、さらにエンジンがかかってきたなと思わせてくれました。
――この連載の第1回で宇崎役の大空さんは、1話の中華料理屋のシーンでの桜井のツッコミのバリエーションが大好きだと仰っていました。あのシーンでのお芝居は、大空さんとの掛け合いの中で、自然と出てきたものなのでしょうか?
赤羽根:それもありますが、ツッコミのバリエーションが必要だよな、ということは多少考えた上でアフレコに臨みました。結果的には、自分が思っていたよりも強めのツッコミが欲しいというディレクションが多かったので、エネルギッシュにツッコんでいくのが桜井の味なのかなと思いました。
これはちょっと変わった見方かもしれないですが、第1話はボイスコミックと見比べていただくのも面白いかもしれません。内容は重なるのですが、お芝居はちょっと違うので。
――意図的にお芝居を変えたのですか?
赤羽根:ボイスコミックの時は、音響監督的な(ディレクションをする)立場の方がいなかったのですが、アニメでは、三浦監督や音響監督のえびなさんと一緒にお芝居を作っていきました。
聴き比べてみると意外に違いが分かるので、どちらも楽しんでいただけたら嬉しいですね。僕自身はどちらの桜井も好きですし、ちゃんと進化もできたとも思っています。
――最後に第4話以降の見どころを教えてください。
赤羽根:まずは、榊?がようやく登場するので、そこでまた変化もあります。榊?は、宇崎と桜井だけでなく、意外と亜実さんとも絡んでいくキャラクターでもあるので、そこを楽しみにしていただきたいですね。
ただ、『宇崎ちゃんは遊びたい!』を語る時に難しいのは、この作品って何か特別なことが起きるわけではなく、基本的には、宇崎と桜井がずっとこういう感じの日々を過ごしていくお話なんです。でも、その中でも小さな変化はきちんと描かれていて、二人の関係性が一段一段上がっていくような感じは、ぜひ見逃さないでいただきたい。
あと、二人の関係性とはまた別の話ですが、後々の話数で出てくる宇崎のお母さんの月さんは、原作でも初登場した時にバズったキャラクターで、ある意味、『宇崎ちゃんは遊びたい!』の爆弾みたいな存在(笑)。登場した時の視聴者さんの反応をすごく知りたいです。
――宇崎の実の母親なのに、演じるのは大空さんより年下の早見沙織さんというのも、面白いですね。
赤羽根:月さんのキャストが発表された時、ファンの方が「月さんを早見さんがやるんだ!」と驚いてる感想も見かけたのですが、実際に一緒にお芝居をした僕らからすると、早見さんのお芝居や月さんとのシンクロ感は、年齢の違いとかを一切感じさせない素晴らしいものでした。
もし「どうなるんだろう」と心配しているファンの方がいたら、それは完全に杞憂だということはお伝えしておきたいです。むしろ、みんな「早見さんって、やっぱりすごいんだな」という感想で埋まると思います。あとは、原作を読んでいる方はご存じだと思うのですが、チョコミント回はアニメでもちゃんとあるので楽しみにしていてください。
――チョコミントを好きな人にも嫌いな人にも刺さるエピソードです。
赤羽根:丈先生は、この話をよくぞここまで突き詰めたなって思います。桜井よりも、宇崎の見せ場ではあるのですが、大空さんもすごく頑張っていたので、ぜひ観てもらいたいですね。
[取材・文/丸本大輔]
バックナンバー
【連載第1回】宇崎花役・大空直美さんインタビュー│アニメならではの構成で自然にバランスが取れた宇崎ちゃんの“ウザ可愛さ”
TVアニメ『宇崎ちゃんは遊びたい!』作品情報
放送情報
AT-X:7月10日より毎週金曜日21:30~
(リピート放送:毎週日曜日24:30~/毎週月曜日13:30~/毎週水曜日29:30~)
ABCテレビ:7月11日より毎週土曜日26:10~
TOKYO MX:7月10日より毎週金曜日22:30~
テレビ愛知:7月11日より毎週土曜日26:50~
山陰放送:7月10日より毎週金曜日25:55~
NCC長崎文化放送:7月15日より毎週水曜日25:54~
BS11:7月10日より毎週金曜日23:00~
※放送局・放送日時は変更になる場合がございます。
配信情報
◆dアニメストアにて地上波先行・単独最速配信決定!
dアニメストア 7月10日より 毎週金曜日 22:00~
ABEMA 7月13日より 毎週月曜日 22:00~
※放送局・放送日時は変更になる場合がございます。
◆7月15日(水)22:00以降、順次配信開始予定
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クランクイン!ビデオ
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イントロダクション
静かなキャンパスライフを満喫する大学3年生・桜井真一。
一人で過ごしたいだけなのに、“ぼっち”扱いしてくる後輩・宇崎花に絡まれ、平穏な生活は一変! いじられ、けなされ、からかわれ……。毎日毎日、宇崎ちゃんのウザ絡みに振り回されることに!
騒がしい日常はうんざりだけど、でも、一緒に過ごす時間はなんだか退屈しなくてーー。
「ぼっちより、二人のほうが絶対楽しいッスよ!」
生意気なのに、どこか憎めない“ウザカワ系”後輩との青春ドタバタラブコメ、ついにスタート!
スタッフ
原作:丈(ドラゴンコミックスエイジ『宇崎ちゃんは遊びたい!』/KADOKAWA 刊)
監督:三浦和也
シリーズ構成:あおしまたかし
キャラクターデザイン・総作画監督:栗原 学
美術設定・美術監督:渡邊 聡
色彩設計:相原彩子
撮影監督:松向寿
編集:小口理菜(IMAGICA Lab.)
音響監督:えびなやすのり
音響効果:川田清貴
音楽:五十嵐 聡
音楽制作:インクストゥエンター
アニメーション制作:ENGI
製作:宇崎ちゃん製作委員会
オープニングテーマ:「なだめスかし Negotiation」鹿乃と宇崎ちゃん
キャスト
宇崎 花:大空直美
桜井真一:赤羽根健治
亜細亜実:竹達彩奈
榊? 逸仁:髙木朋弥
亜細亜紀彦:秋元羊介
宇崎 月:早見沙織
公式サイト
公式ツイッター(@uzakichan_asobi)
原作情報
「宇崎ちゃんは遊びたい!」著:丈
1~4巻好評発売中!
▼最新5巻通常版&特装版7月9日発売!