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『朗読劇タチヨミ』松野太紀×岸尾だいすけ×佐藤聡美インタビュー

声優・松野太紀さん主催『朗読劇タチヨミ-第七巻-』キャストインタビュー|初出演の佐藤聡美さんが、常連キャストの岸尾だいすけさんに戦々恐々!? 新しい挑戦の公演を迎える『朗読劇タチヨミ』の魅力に迫る!

松野さんも恐れる岸尾さんのアドリブ攻略法は?

――先ほどアニメの収録とは違うというお話もあったので、『タチヨミ』での共演は佐藤さんとはまだありませんが、朗読劇で感じるお互いの演技感や印象を教えてください。

岸尾:キャラの作り方からして、個々で全然違いますからね。

松野:ふっふっふっふっふ。

佐藤:松野さん?

岸尾:どうしたんですか(笑)。

松野:いや、改めてそうだなと思って。

岸尾:そうなんです、ビックリ箱みたいなところがあって。真面目な作品で、笑いが一切ない演目ももちろんあるので、そういう内容だと、僕も何もやらない……何もやらないはおかしいな(笑)。

松野:そうだね(笑)。

岸尾:真面目に、それを楽しんでお芝居をやらせてもらいます。そういう演目は、だいたい方向性が決まっていて、着地点も決まっていたりするので、個々のキャラクターの作り方も何となくは想像できるんです。

でも、そんな演目でも少しお遊びがあったり、できないはずなのに「この演目でしてくるんだ!?」みたいな僕でもやらないようなことを、たまに置鮎(龍太郎)さんとかが仕掛けてくるんです。

一同:(笑)。

岸尾:スケジュールが忙しい方たちも多いので、リハで一緒に演技ができないということも多々あります。

松野:ほぼほぼ、できないよね。

岸尾:例えば、1本目の2人芝居がリハなしで本番が始まるとしたら、相手が置鮎さんだと見たことも聞いたこともないキャラでくる時がありますからね。

佐藤:えーっ!

松野:(爆笑)。

岸尾:「おっと……じゃあ、俺はこうするかな」とか、素直に「リハやってないの怖いな」と言って芝居に入っていったりします。なので、まとっている空気感で「何かやるのかな?」と感じるしかありませんね。たぶん戦々恐々としているのは、僕以外の、僕と絡む人たちだと思いますけどね(笑)。

――そんな岸尾さんと絡むことになるかもしれない佐藤さんはいかがですか?

佐藤:いろいろとお話を聞いていると、戦々恐々としてきますね。でも、岸尾さんとは何度か朗読劇でご一緒させていただいたので。

松野:じゃあ、返す術は持ってるんだね。

岸尾:何回か被害にも遭ってますから。

一同:(笑)。

佐藤:被害というか、岸尾さんからは台本にないセリフが飛び出してくるので、新鮮さはすごいんですよ。予想外なアドリブで自分が試されている感や、語彙力、このキャラだったらこう返すかなとか、「こうきたか!」という楽しさもどこかにあるんですけど、恐怖と隣り合わせだなと。

松野:もう、恐怖でしかないよね。僕は自分で組み合わせてるから、なるべく絡まないように組み合わせてるもん。「絶対、無理!」と思って。

佐藤:あれっ!?

一同:(笑)。

岸尾:そうなんですよね、ズルいです。僕は、松野さんが舞台上で笑って、何もできなくなることを目標にしています。

松野:もう、それが本当にイヤで。被害に遭っているので、なるべく一緒に組み合せしない。

佐藤:なるほど。

一同:(笑)。

岸尾:でも、アドリブはちゃんと返せる人にしかやってませんけどね。

松野:えっ!?(笑)

岸尾:そうですよ。松野さんについては、とにかく(お芝居で)ボコボコにしたいから関係ありません。

松野:はい、だから一緒にはしません。あ、ここ(佐藤さんと岸尾さんを示して)は組み合わせるね(笑)。

一同:(笑)。

佐藤:演じる側にしかわからない、静かな戦いみたいで楽しいです。

松野:本当だよね。聡美も意外と返しそうで怖い。

岸尾:結構くると思いますよ。

佐藤:いやいや。

松野:ほら、出た。「いやいや」って言うのが怖い。

岸尾:そう謙遜しながらね。旦那(こと、寺島拓篤さん)がすごいですから。

松野:(寺島さんは)アドリブすごいの?

岸尾:僕の扱いがすごいんです。業界で3本の指に入るくらい、めちゃくちゃ僕の扱いがうまいです。

松野:じゃあ、(佐藤さんも)上手かも!

岸尾:本当は今回、拓篤にもお声掛けしようかなと思っていたんですけど、何か虫の知らせみたいなものがあって、しない方がいいかなと。

佐藤:そうなんですか? (寺島さんから)何度も「うらやましい」と言われ、「出たい」と言っていましたよ。

岸尾:じゃあ、次回は声を掛けたいと思います。

松野:今回は“岸尾キャスティング”もあるからね。

岸尾:そうなんです。実は、今回松野さんに「誰かいない? 教えて」と言われた時に、拓篤も含めて4人くらい浮かんだんですけど、結局は2人に絞って。4人の内の1人が江口拓也くんだったんですけど、松野さんがすでにキャスティングしていて、「かぶった!」と。

それで拓篤も考えたんですけど、何か今回は違う気がしていて。僕はシュガーが出ることを知らなかったんですが、蓋を開けてみたらシュガーがいるから、拓篤に声を掛けなくて良かったと思いました。

さすがに、2人とも初出演で、夫婦でというのも戸惑うだろうなと。

松野:そうだね。こっちも困っちゃって、どうして良いかわからないね。

岸尾:そうでしょ! だから、「良くやった、俺」と思いましたもん。

一同:(笑)。

佐藤:確かに、そうですよね。(岸尾さんは)カンがいいですね、すごい!

岸尾:それは本当にビックリしました。でも、次回は拓篤にも。

佐藤:ぜひ!

初出演の佐藤さんが気になるキャストはアノ人☆

――まさかのお話が出ましたが、松野さんと佐藤さんはお互いの演技感や印象についていかがですか?

 
松野:僕は、ほぼほぼ仕事が一緒になったことないよね?

佐藤:そうですね。弊社、所属事務所の朗読劇(TOKYO MX開局25周年×青二プロダクション創立50周年 Symphonic Drama 『火の鳥 ~黎明編~』)で。

松野:それが初めてというか、もちろん存じ上げてはいたんですけど、その時に「いい子だな」というのと、お芝居が上手で「いいな」というのが頭の片隅にずっとあったので、今回「そうだ!」と思いました。

それで電話を掛けたら「(佐藤さんをマネて)本当ですか~、うれしい」って。

一同:(笑)。

松野:「本当にうれしいと思ってる?」って、何度も聞いたんだよね。「先輩から電話があったら断れないとかあるじゃん」と。

佐藤:(笑)。本当に、何度も確かめてくださったんです。

岸尾:でも、どれだけそう言ってもらっても、先輩のお誘いは断れないですよ。

一同:(笑)。

松野:でしょ! そうなるよね。だから、お願いする方も困る。

岸尾:だけど、(佐藤さんのは)本心だと思います。

佐藤:私は、松野さんの声を聴いて育った世代なので。

松野:……長く続けてるってことだよね(笑)。

岸尾:それ、俺でももう言われますもん……ビビりますよ。

一同:(笑)。

佐藤:本当に、ずっと見て育ってきた世代なので、憧れの先輩ということもありましたし、朗読劇『火の鳥』で共演させていただいて、役者として素敵なお芝居を見せてくださっただけじゃなくて、周りの人への配慮も素晴らしくて。

やっぱり、すごい人はこうなんだなと思って、その稽古期間もたくさん勉強させていただきました。

 

 
『タチヨミ』をされていることも知っていたので、チャンスがあったら「私も出たいです」と言おう言おうと、実は思いながらも言えなかったんです。

松野:本当~?

佐藤:個人的にご飯に行かせていただく機会もあって、言おう言おうと思っていたんですけど、その席であまりにも楽しくなっちゃって忘れてしまいました(笑)。

一同:(笑)。

松野:忘れるくらい(扱いが)雑だってことだよね。ちょっと本心が出てきたね(笑)。

佐藤:違います、違います。

岸尾:陥れないで(笑)。

佐藤:お電話いただいた時に「念願の」と思いましたし、また松野さんと共演できるのがすごくうれしくて、先輩の技を盗むのが後輩の勉強の仕方の1つだと思っています。

岸尾さんをはじめ他にも素晴らしい先輩方や、後輩の子や同世代の方々もいるので、

こんなに素敵な機会はないと思って、(松野さんを見て)本当にうれしかったです。ありがとうございます。

松野・岸尾:……。

佐藤:(スッと立ち上がって)本当に本心です。

一同:(笑)。

岸尾:これが本心じゃなかったとしても、実際『タチヨミ』に出たら、絶対楽しいので、本心になると思います。

佐藤:すごく説得力があると思います。岸尾さんは、たくさん朗読劇に出演されていらっしゃるので、その岸尾さんが言うならという期待が高まります。

岸尾:『タチヨミ』は、スケジュールを松野さんから聞いて、すぐ事務所に問い合わせて、全日程出演できるように自分で調整しているくらいで。

松野:オファーして一番最初に返事がくるのは、だいすけなんだよね。本当に早い。

岸尾:それくらい大好きなので、絶対本心になると思う(笑)。

佐藤:本心です! もう、強く言っておかねば。

一同:(笑)。

松野:あ、もしこんな役は演じたことないから、やってみたいとかない? オバさんとかやったことないでしょ??

佐藤:オバさんは、モブ的な感じで何度かあるんですよね。私もちょっと年齢を重ねているので、それこそ私が一番年上の現場とかもあったりするんですよ。

松野:(声にならない声で)そう、なの……。

佐藤:そういう現場だとお母さんとか、おばあちゃんとかも求められて、実は演じることがあります。

松野:でも、ガッツリではないよね? あと、三枚目の役とかコメディとか。

佐藤:ガッツリという程ではないかもしれませんが、コメディは意外とあります(笑)。

松野:やってるな!

岸尾:経験値があるってことですね。

一同:(笑)。

佐藤:コメディだったり、お母さん、オバさん、小さい子は比較的演じることはあるかと。逆に、シリアスとか、嫌われるような役が少ないと思います。極端に言うとシリアルキラーやサイコパス的なキャラは少ないですね。

――ちなみに、佐藤さんは今回の出演者の中で、松野さん・岸尾さん以外の方で気になる方はいらっしゃいますか?

佐藤:そうですね……。

岸尾:誰の名前を出すのかなぁ~。

松野:さぁ、誰かな~。

一同:(笑)。

佐藤:なんか怖いです(笑)。個人的に気になっている方は2人いるんですけど、1人は同期ということもあって、伊藤かな恵ちゃんです。

彼女のお芝居は可愛らしくて、華があって、大好きで。舞台で共演する機会は殆どないのでどんな感じなのか楽しみです。

あと、新垣(樽助)さんが気になっていて、共演したことはあまりないのですが、拝見する作品でよく新垣さんのお声を聴く機会があって。それから、周りの役者さんからの評判がすこぶる良いんです。

なので、たくさんの事を学ばせて頂けたらと思っていて。

岸尾:じゃあ、沖縄弁を勉強しておくといいよ。樽ちゃん(新垣さんの愛称)は、なにかしらを琉球の言葉でやりますからね。

松野:そうだね。同じ座組でも、急に雰囲気が変わって味わい深くなる。

佐藤:そうなんですね! 沖縄弁か‥。今から勉強してみます。

一同:(笑)。

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