この記事をかいた人
- 小澤めぐみ
- 営業職を経験後、記者業務に携わりフリーへ。主に男性声優、漫画、アニメなど浅く広く…今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
――今回、ライブビューイングも予定され、これまでにない公演となると思いますので、現在の心境・意気込み、ファンの方へのメッセージをお願いします。
佐藤:これまでの日常と違う状況下で出演するからには、エンターテインメントを持続させていきたい想いや、お客様の「明日も頑張れそう!」という糧になれたらという思いが根底にありつつ、普段はなかなか共演できないような皆さんと一緒にお芝居ができるという機会がとても楽しみです。
この公演を観てくださった方の気持ちを彩れるような、キラキラの笑顔になってもらえるようなものをお届けできるよう、頑張ります!
本当に豪華な出演者が揃っているので、ファンの皆様だけでなく、声優を志している方にも勉強の一環として観ていただければ嬉しいな。
ライブビューイングも行われるとのことなので、直接劇場に足を運ぶことが難しい皆様の選択肢が広がるのは素敵だなと想いました。離れた場所にいても、同じ時間を共有できたら嬉しいです。
初参加なので、どうなるの今からワクワクもしているのですが、怖さもあって。どうなっちゃうんですかね…! とても楽しみなので、皆さんも楽しみにしていて下さい。ぜひ、元気な体と、元気な心で、一緒に本番を迎えましょう!
岸尾:『タチヨミ』は最初、千本桜ホールで「第0巻」「第一巻」をやって、それから毎年1月に下北沢の小劇場B1というところで開催していて、今年の1月も開催されました。
本来なら年1回、1月開催だったのですが、今年は9月にキャパも大きくなって、見せ方も変わってくる草月ホールでの公演をするということで、制作もガッチリ組んで、それだけでも本当にものすごいチャレンジの『タチヨミ』になるはずだったんです。
でも、そこにプラスしてコロナ禍という前代未聞の出来事が起こって、一体どうやって安全を保ちながら上演すれば良いのか。もちろん、ものすごく松野さんが考えてらっしゃると思いますけれども、その形の1つがライブビューイングだったり……台本を売ることだったりするんですかね。
一同:(笑)。
岸尾:『タチヨミ』は本当に面白いので、いろいろな人に観ていただきたいですし、「これが声優だ」と世に知らしめたいという思いもすごくあるんですけど。役者としては朗読劇は来てもらって生で観てもらわないと、楽しさ、面白さ、すごさというのが100%伝わるか難しいので、ぜひ来てほしいんです。
ただ、こういう状況下ですので、県をまたいだ移動や公共交通機関を使っていらっしゃるのも怖いだろうと思うんですよね。
すごく複雑な感情は混ざりつつも、エンターテインメントを失う訳にはいかないですし、昨今は日本のアニメも国内だけじゃなく、世界にも発信できるものだと思います。
今はまだファンたちに向けてというところが大きいですが、その根源たる声優さんの力を世界に向けて発信できたら良いなと思う、その第一歩でもあるかなという公演だと……ちょっと言い過ぎてますかね?
松野:いやいや、良いですよ。大丈夫です、広げてください。
一同:(笑)。
岸尾:そう思っているので、手放しで「ぜひ、観に来てください」とは言えないですけど、僕たちのエンターテインメント魂、生き様を、どんな形でもいいので、皆さんの心に留めてもらえたらなと思います。
月並みですが、頑張ってやりますので、楽しんでください! 良ければ、台本も買ってください。
一同:(笑)。
岸尾:って、台本の販売はないですけどね。
松野:(※販売しておりません)と記載していただいて(笑)。
こんな状況になるとは誰もが思っていなかったので、せっかくだからオープニングは客席からキャスト全員が登場してとか、お祭りのようにやりたいなとか、いろいろなアイデアがありました。
でも、とにかく来ていただくお客様には、安心で安全な公演にしなければならないということで、劇場におけるコロナ対策も、公演に関わるスタッフ全員と何度も何度も打ち合わせをしていて。
当初発売するより席数を減らしたことで、先にチケットを購入していただいたお客様にはご迷惑をお掛けする事態になっていたりもするのですが、ソーシャルディスタンスのことなども守りつつ、いろいろな対策を講じているので、足を運んでいただき、安心で安全に楽しめればなと思います。
岸尾さんには、大爆笑にならないよう、ちょっとアドリブを封印していただいて。
岸尾:そうですね、飛沫が飛ばないように。
一同:(笑)。
松野:もう、飛ばしそうな人はタオルをグルグル巻きにするとか、笑いが出そうなパートは岸尾さんを一切出さないとか。
一同:(笑)。
岸尾:翼をもがれた……。
佐藤:(笑)。
松野:本当に、いろいろ考えつつ、演目のチョイスなんかも困っていて、最初は新作と過去作から草月ホールに合わせた感じに進めていたものが、演出プランとかも振り出しに戻る感じになっちゃって。
でも、来ていただく以上は素晴らしいものをお見せしたいなと思っているので、全力を尽くして、安心で、安全な公演にしたと思っております。皆さま、ぜひお越しいただければな~と、ふわっと思っています(笑)。
岸尾:こんなコメントにしたくないけど、どうしてもしょうがないですよね。
佐藤:ですよね。
松野:会場に行くのはちょっと、県をまたぐのはちょっとという人のために、ライブビューイングをイオンシネマさんのご協力で、全国14館でやらせていただくことになりましたので、そちらもご利用ください。
映画館は換気もソーシャルディスタンスも対応していますし、草月ホールも劇場で指定されている換気システムが付いているので、60分に1回はそっくり換気ができるようになっていますし、うちはオムニバス形式なので、1話が終わる毎に扉を開ける予定です。
岸尾・佐藤:すごいですね。
松野:そういうこととか、公式Twitterの方で細かく膨大な内容を掲載しますので、そちらをご覧になっていただければと思います。
岸尾:なんなら、僕がアドリブで「今、換気がほしいな」ってやります(笑)。
松野:後ろの大きい扉もガッと開けていただいて良いですよ(笑)。舞台上の転換もしないといけないので、そのタイミングでキャストのマイクも個人、個人でカバーを持ってもらって交換したりとか、グッズもオンラインでしか販売しないです。
佐藤:そうなんですね。
岸尾:あ、台本もオンラインで。
一同:(笑)。
松野:いや、台本は会場で(笑)。ちなみに、草月ホールへの来場特典としては、オリジナルの缶バッジとマスクをプレゼント。ライブビューイング会場では、オリジナルマスクをプレゼントします。
あと、今回初めて、グッズで撮り下ろしのパンフレットも販売するので、そちらも楽しみにしていただきたいですね。唯一、ライブビューイング会場と草月ホールで購入できるグッズがパンフレットになります。
――それはうれしいですね。コロナの結果ライブビューイングが決まったと思いますが、本来の草月ホールのみだと参加できなかったけど、近くの映画館なら行けるという人もいるのではないかと思うので、結果的にいろいろな人に観ていただけることになりそうですよね。
松野:今回、21人という多くのキャストさんにご出演いただくので、出演いただける皆さまのパワーもお借りして、そうなっていただければなと思います。
岸尾:多いですよね、MAXで18人が出演する回があって。これだけキャストが多いと密になるかもだから、多い回は僕は出ない方が良いのかなと少し思いました。
松野:えらい、ちゃんと香盤表チェックしてる(笑)。一応、楽屋とかも分けて、いろいろな策を考えています。なんなら、出番が終わった人から帰ってもらうとか?
一同:(笑)。
岸尾:カーテンコールはナシ!?(笑) カーテンコールならリモートとかでも良さそうですけどね。
佐藤:新しいですね(笑)。
岸尾:たぶん、僕泣いてますけどね(笑)。冗談もありますが、本当に、いろいろ新しいことをするチャレンジの公演なんですよね。
松野:まぁ、こんな時もあるでしょうから、そういうことを吹き飛ばすくらいの公演にしたいなと思います!
[取材・文/小澤めぐみ 撮影/相澤宏諒]
営業職を経験後、記者・編集業務に携わりフリーへ。男性声優を中心に、漫画、アニメ、外ドラ、BLなど浅く広く好奇心は一人前。飲食、旅行、音楽、(ヘタだが)写真撮影、話を聞くことも好きで、近年の自粛生活は苦痛。最近のお気に入りは『薬屋のひとりごと』『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』。王道モノから西東問わず歴史モノなど“ファンタジー”や“ミステリー”が好物。今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
朗読劇「タチヨミ」とは声優・松野太紀が主催し、自ら演出・出演も行う舞台。
2013年の第0巻からスタートし、これまでに全7回(第0巻~第6巻)までを実施。
松野太紀がステージ構成、脚本、キャストに至るまで全てをプロデュース。
観客に声で伝えることだけに集中し、観客にも余計なことを考えさせないように、舞台上は余計なものが無く、あるのは黒い舞台と数本のマイクスタンドのみ。
キャストの衣装もすべて黒という徹底ぶりで、観客は声優たちの語りだけを聞き、物語に没入するようになっています。
舞台の内容はオムニバス形式。経験豊富な作家陣が描く渾身の物語5~6本で構成されています。
ジャンルもコメディやサスペンス、ファミリーものからミュージカルまで多岐にわたっているところも「タチヨミ」の良さ。
演目は同じでも毎日どの声優がどの役を演じるのか分からないところも魅力の1つである。
朗読劇ブームとなっている昨今、「タチヨミ」は声優の朗読劇の先駆けとも言える舞台であり、他にはないオムニバス形式で観客を魅了し続けています。
指定席 8,500円 (税込)
【一般発売(先着)】
<販売期間>
2020年7月26日(日)10:00~
【注意事項】
※1公演につき4枚までご選択可能です。
※先着順での受付・無くなり次第終了となります。
※お申込前に必ずドメイン「@animate.co.jp」を受信可能な設定にしておいて頂けますようお願い致します。
※お申込完了画面で表示させて頂く「申込番号」は申込状況の確認やお問合せの際に必要になりますので必ずお控え下さい。
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