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声優・関智一が古代オリエント文明や神話、ギルガメシュの魅力を語る

『Fate』ファンや『FGO』ユーザーなら楽しめること間違いなし!? 声優・関智一さんによる朗読『ギルガメシュ叙事詩』の続編『エヌマ・エリシュ』アプリ&オーディオブック配信記念インタビュー

目の前にお客さんがいるつもりで、映像が思い浮かぶ朗読を意識

――朗読収録のおもしろさや難しさ、収録の際、意識した点や心がけたことは?

関:ナレーションではなく、語り的な感覚でやっているところがあって。今回の『洪水物語』は特に過去の回想や会話形式で描かれている文章が多かったので、聴いてくれる人に絵が浮かぶような読み方がしたいなと思ったし、いつもそう考えています。

そして僕自身も映像を頭に浮かべながら読むようにしています。あと音だけで聞いてもらうので、早すぎず、遅すぎず、適度なテンポ感で読むように。目の前にお客さんはいないけど、お客さんをいつも意識しています。

――関さんの朗読は、言葉が聞き取りやすく、雰囲気もあるので、作品の世界観に入りやすいのが素晴らしいなと思いました。

関:ありがとうございます。聞いてくださる皆さんにも朗読を聞いている時間だけでもその世界観に浸っていただけたら嬉しいです。

数千年前の空気感とロマンを感じられる古代オリエント博物館

――古代オリエント博物館をご覧になったことはありますか?

関:まだ行けていないんです。友達は見に行ってくれて、感想をもらったりはしたんですけど。古代オリント文明については接する機会があまりなくて、ギルガメッシュを演じるようになってから知ることも多くて。『FGO』以外の作品でもギルガメッシュを演じたことがあって縁を感じるので、勉強したいなと思っています。

僕は歴史が好きなんですけど、浅めの歴史のほうが感情移入しやすいんですよね。まだその人が住んでいた家が残っているとか形跡があるものに興味が流れがちだったんですけど、ギルガメッシュを演じたり、朗読をさせていただいたことで身近に感じられるようになって、興味が増してきました。

古代オリエント博物館にはレプリカだけではなく、石板など現物があるのがいいですね。何千年も残っているから独特の空気感や妖気みたいなものもありそうでロマンを感じます。また世界中に何千と博物館がある中で、展示されているものも見つけたり、収集するのも大変なんでしょうね。なぜこの博物館にやってきたのか、そのドラマやストーリーも気になります。

――プライベートで博物館に行かれることはありますか?

関:東京の上野にある国立科学博物館にはよく行きます。リニューアル後にも行きました。

――それはお目当ての企画をやっているから行くのですか?

関:子供の頃に親に連れていってもらった時、度肝を抜かれたんですよね。恐竜の化石や、忠犬ハチ公と『南極物語』のタロとジロのはく製とか。それ以来、たまに行っています。

――好きな神話や今後朗読してみたい神話はありますか?

関:北欧神話かな。ゲルマン神話に登場するジークフリートとか。思えばギルガメシュのエピソードと重なる部分や似たエピソードがありますね。そう考えると時代を超えて、いろいろな国に広まって、各地の文化や風俗の中で変化したり、姿を変えて、定着していったんでしょうね。だから古代オリエント博物館に来たり、『ギルガメシュ叙事詩』の朗読を聞くと、初めて接するのに懐かしさを感じられるのではないかなと思います。

特別企画展「エヌマ・エリシュ:古代メソポタミアの天地創造ものがたり」も9月5日から開催!

――オーディオブック発売を記念して、古代オリエント博物館では9月5日~10月25日まで「エヌマ・エリシュ:古代メソポタミアの天地創造ものがたり」が開催されます。

関:神様が住むために作ったバビロンの遺跡模型が展示されたり、めったにお目にかかれない貴重なもの、古代の息吹が感じられるものがたくさんあります。見ることでギルガメシュなどのイメージや考察が深まるかもしれませんよ。ちなみに僕の誕生日は9月8日なので、また縁を感じます。

――関さんの生誕祭を祝う気分で行くのもいいかも。

関:企画の1つとして入れてもらえたらいいですね。プレゼントはくさび形文字で「おめでとう」と書かれた粘土板で(笑)。

古代オリエント文明はすべて僕が語ります!

――前作の『朗読 ギルガメシュ叙事詩』はアプリ配信とオーディオブック発売されています。聴きどころや注目ポイントを教えてください。

関:聴きどころは先ほどお話ししましたが、『ギルガメシュ叙事詩』の原典はくさび形文字で書かれていたので、普通の人には読むことは難しいけど、日本語に訳されたものを聞いたり、読めるだけでも価値があると思います。自分で粘土板を手に入れて、くさび形文字を自分で解読する手間を考えたら、安いものです(笑)。

また繰り返し読み聞きすることで、理解度が増したり、新たな発見もあるし、『ギルガメシュ叙事詩』は深いお話なので、何度も楽しんでいただけたら。

(古代オリエント博物館スタッフへ)今度、展示を狙っている宝物(ほうもつ)はあるんですか?

古代オリエント博物館スタッフ:(笑)。関さんが音声ガイドを担当してくださったおかげで、若い来場者様が増え、お年寄りのお客様は「すごく聞きやすい」とおっしゃっていました。だから末長く、次々と宝物庫を案内していただければ。

関:嬉しい! 古代オリエント文明は全部、僕が語ります! 古代オリエント博物館公認の語り部として(笑)。

『エヌマ・エリシュ』は『FGO』ファンなら入りやすい世界観! 古代オリエント博物館に行って歴史と世界に触れてみては?

――読者の皆さんへメッセージをお願いします。

関:『朗読 ギルガメシュ叙事詩』を聞いてくださった皆さん、ありがとうございます。前作で語り切れなかった部分が今作の『エヌマ・エリシュ』で語られていますので、合わせて聞いていただければより楽しんでいただけると思います。まだ聞いたことがない方は、神々や人間が織り成す壮大な物語でありながらも僕らの感情や心に訴えかけてくる身近さもあり、日々の生活の指針にもなるので、ぜひ。

『FGO』のアニメやゲームを愛してくださっている方には、あの世界観がそのまま展開されているし、作中で聞いた名前もたくさん出てきます。古代オリエントや神話というと敷居が高く思われるかもしれませんが、『FGO』に触れていれば、入りやすいと思います。そして『朗読 ギルガメシュ叙事詩』や『エヌマ・エリシュ』にハマった方は古代オリエント博物館に足を運んで、くさび形文字が書かれた粘土版を見たり、学芸員の方にどんどん質問して、造詣を深めていただければ嬉しいです。

古代オリエント博物館に行った帰りにはナンジャタウンに寄って、おいしい餃子に舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか? サンシャインシティ自体が世界中を旅行しているような気分になりますので、まだ見ぬ歴史と世界を感じてください。

[取材・文/永井和幸]

「朗読エヌマ・エリシュ~バビロニア創世神話」&「ギルガメシュ叙事詩〜洪水物語」

CD版(台本冊子付き)

価格:3,000円(税込)
予約発売日:8/27
発売日:9/28(予定)
購入方法:古代オリエント博物館内で購入または特設サイト(https://pokkeweb.thebase.in/
内容:朗読CDおよび台本冊子
台本冊子:約44ページ。本ナレーションの全朗読文が記載されています。

※アプリ版は視聴できません
※初回500部に関しては初回限定特典として限定ポストカードが付属します。

アプリ版

価格:価格1,480円(税込)
予約発売日:8/27
発売日:9/28
購入方法:Pokkeアプリをダウンロード後、アプリ内課金

<iPhone版>
<Android版>

※台本冊子は付属しません
※スマートフォンまたはタブレットが必要です
※一度アプリ内で購入すればアプリ上で何度でも聴くことができます。
※アプリ内ダウンロードをすることでオフラインでも聞くことができます。

古代オリエント博物館 概要

◆常設展
【一般】:600円
【大・高校生】:500円
【中・小学生】:200円

◆期間
【コーナー展示】
古代メソポタミアの天地創造神話「エヌマ・エリシュ」
9月5日(土)〜10月25日(日)

◆開館時間
10:00~16時30分(最終入館16時まで)
 
閉館後に館内消毒・清掃など、皆様にご安全にご観覧いただくための作業を徹底するため、当面のあいだ、閉館時刻を通常より30分早め、16時30分とさせていただきます。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

◆場所
東京都豊島区東池袋3-1-4 サンシャインシティ文化会館ビル7階

公式サイト

各リンク

【特設サイト】朗読エヌマエリシュ~バビロニア創世神話
【特設サイト】朗読ギルガメシュ叙事詩~深淵を覗き見たひと
古代オリエント博物館

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