『映画クレヨンしんちゃん 激突！ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』アニメーション作家・ぬＱ氏＆姫田真武氏が生み出した王国の大臣たちに注目！　京極監督＆久野遥子氏が語る“ラクガキングダム”の世界観

1990年より「漫画アクション」で連載が開始され、その後1992年にアニメが放送されて以来、長い間愛され続けている国民的アニメ「クレヨンしんちゃん」。映画シリーズも毎年大ヒットを記録し続け、全国の老若男女に笑いと感動を届けています。

そして今年も大人気シリーズ28作目となる最新作『映画クレヨンしんちゃん 激突！ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』が9月11日（金）より大ヒット公開中です。

そして今作の見所のひとつとして、自由なラクガキをエネルギーとして空に浮かぶ王国“ラクガキングダム”に住む大臣たちを、アニメーション作家のぬＱさんと姫田真武さんがデザイン。自由な発想力で個性的なキャラクターを生み出しています。そんな2人と今作で監督を務める京極尚彦氏からコメントが到着しました。

また本作のポスタービジュアルやラクガキングダムのコンセプトデザインを担当した久野遥子さんからのコメントも到着したので、併せてご紹介しましょう。

“ラクガキングダム”の大臣たちと唯一無二の乗り物をデザインしたアニメーション作家・ぬＱさんと姫田真武さん

本作の見どころの一つとも言える自由なラクガキをエネルギーとして空に浮かぶ王国“ラクガキングダム”。その幻想的かつパステルカラーで彩られた王国に住む大臣たちをデザインしたのはアニメーション作家のぬＱさんと姫田真武さん。

ぬＱさんは“石器時代人”、“食料大臣(兄)“、” 食料大臣(弟) “、”ローラー兵士 “や侵略する兵士を乗せたヘリコプターを、姫田さんは”エナジー大臣“と”魔法使い“”スプレー兵士“や子供を連れていってしまうトラックのデザインをしています。

▲旧石器時大臣

▲ローラー兵士-

▲ヘリコプター案まとめ

▲コック大臣

▲ホットドック大臣

▲エナジー大臣

▲魔法使い

▲スプレー兵士

▲トラック

▲トラック

そんなお二人と京極監督からコメントが到着！

劇中、「ウキウキカキカキ作戦」が実行され、王国軍の兵士が多種多様なヘリコプターやトラックに乗って地上に降り立ち、人間たちに無理やりラクガキを描かせる一連のシーンは可笑しさと恐怖が混じり合いゾクゾクすること間違いない！

そのラクガキングダムのヘリコプターや兵士たちが乗るトラックのデザインに対して京極監督は「ヘリコプターはぬＱさん、トラックは姫田さんにお願いしています！　普通は「好きに描いて良いですよ」と言うと、大体のアニメーターが困った顔をするんですよね。でもあの二人は本当に好きに描いてきましたね(笑)。でも、僕から注文を出したのは「どれくらいの人数が入るのか？」とか用途についてですね。例えば、自衛隊用だとこれくらいのトラックで～とか、ヘリコプターに何人乗ってパラシュートで降りるから、などの概念的な点には注文を出させていただきましたね。スイカの上にピザがついているとか、ひとことも言ってないです(笑)。まさかプロペラに人がついているとも思わなかったですし、凄いなと思いましたね。僕は100年くらいかかっても思いつかないアイデアでしたね、どうしたらこんな発想が出るんだろうって思いました。」とぬＱさんと姫田さんの飛びぬけた発想力に驚きのコメント。

それに対して、ぬＱさんは「ラクガキは書く人が自由でハッピーな気持ちになるだけでなく、書かれたキャラクターもそうであって欲しいと思い、造形とともに出自を一緒に考えました。例えば、石器時代人はギャルの風貌と豊かな体毛が特徴ですが、妹の書いた絵に兄がさらにラクガキを追加したという設定です。キャラクターはキングダムで独立して生きているけれど、自分を描いてくれた人や画材のことをいつまでも大切に覚えていて欲しいなと思ったんです。童心に返っても大人の視点でも両方笑えて熱くなって楽しめて、最後は泣けちゃう素敵な映画です。食料大臣(弟)はマイアミ育ちなど、細かな設定がたくさんパンフレットに載っていますので、映画とあわせて是非ご覧ください！」

姫田さんは「今回のキャラクターデザインは、監督からは自由に描いていいですよと仰っていただき、ご一緒するぬQさんもとんでもなく面白いキャラクターを提案されるだろうと思っておりましたので、あまり気負わず、気楽に思いつきで描かせていただきました。トラックは一見楽しげだけどちょっと怪しくもある、紙製の顔まみれトラックを作らせていただきました。線画ではなく実際に紙立体として作ってみて、そのまま提案をしてしまいましたので、作画の方にはご迷惑をかけたのではないかと思いますが、ほぼそのまま採用していただきとても嬉しかったです。とにかく楽しいと思っていたらホロリともきちゃうウキウキワクワクする映画です！　是非ご覧ください！」とコメント。

久野遥子さんが生み出した王国“ラクガキングダム”と内部まで洗練された緻密なデザイン

SNS上では「ポスターがめちゃくちゃ可愛いのでワクワクで見に行ったら 背景に差し色たくさんあって作品に合っててめちゃくちゃ可愛かったしラクガキングダムのデザインも可愛かったし話も好きだった」、「クレヨンしんちゃん　ラクガキングダム観てきた。このポスターのイラストを見て、観に行くことを決めてたけど、本当めちゃくちゃ良かった。このイラストを始め、なんか色々とたまんなく良いなって感じでした。」など絶賛の声が上がっている本作のポスタービジュアル。

今回、コンセプトデザインを担当した久野遥子さんは描いたポスターについて「有難い事にアイデアの段階から自由に描かせて頂きましたので、まず自分が面白くて興味がわくと思ったものを描きました。ラクガキングダムの室内とかは本編の中で出てくることも少ないので、映画館の大きいスクリーンで見た時にこれって！とか気づけるような部分があると良いなと思っていたので、所々に画材に関係するものを入れたり遊び心を大事にして描きました」とコメントするように“ラクガキングダム”の城内は筆やペン先の柱で支えられていたり、紙で作られた階段が動きだしたりと、子どもたちだけではなく大人たちもワクワクしてしまうような緻密なデザインとなっている！

そんな魅力的なお城を生み出した久野さんに対して京極監督は「ラクガキングダム内の階段とかも作画上は一色の平面なものだったのを久野さんや宮かなえさんに相談して、そうしたところも動く絵の階段とかにしてみたり、こんなに久野さんに描いてもらったのに1カットしか出ないものもいっぱいあるんですよ。本当はもっと出したいくらいなんですよ！」と本編内だけでは収まりきらない“ラクガキングダム”城内の細やかなデザインについて力強くコメント。

ミラクルクレヨンを手にしたしんちゃんとほぼ四人の勇者が活躍する姿と、幻想的で魅力がたくさん詰まった“ラクガキングダム”を劇場の大きなスクリーンで是非お楽しみください！

作品情報

『映画クレヨンしんちゃん 激突！ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』

９月11日（金）より全国東宝系にて公開！

★STORY
自由なラクガキをエネルギー源として空に浮かぶ王国、その名も「ラクガキングダム」
しかし、時代の流れか、近年地上でラクガキを目にすることも減り、王国はエネルギー不足により滅びようとしていた…。

「ラクガキングダム」の王国軍は国の命運をかけて、地上への進撃を開始！！

その下にはなんと、しんのすけたちが暮らす春日部が！！

描いたものが動き出す、王国の秘宝「ミラクルクレヨン」を与えられし勇者は…まさかの“ちょ～お気楽５歳児”野原しんのすけ！！果たしてしんのすけは、ほほ～いと描いたラクガキたちとともに世界をお助けできるのか！？

★原作： 臼井儀人（らくだ社）／「月刊まんがタウン」（双葉社）連載中／テレビ朝日系列で放送中
★監督：京極尚彦 『ラブライブ！』「宝石の国」
★脚本： 高田亮 『婚前特急』 『そこのみにて 光輝く』・京極尚彦
★製作：シンエイ動画・テレビ朝日・ ADK エモーションズ・双葉社
★声の出演：小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ 、神谷浩史
★声の特別出演： 山田裕貴、りんごちゃん
★ラクガキ応援大使：きゃりーぱみゅぱみゅ
★主題歌：レキシ「ギガアイシテル」（ビクターエンタテインメント）

公式サイト