『Flow//Rider』原案・プロデューサーのハスオさんインタビュー|キャラクターコラボカフェの垣根を超える! いちから始めたWeb小説&ドラマCDの作り方とは?
Web小説やドラマCDとリアルタイムで連動できる『フロライ』
――オリジナルコンテンツを発信する際、Web小説やドラマCDを選んだ理由を教えてください。
ハスオ:物事をどう表現しようかとなったときに、ドラマCDやアプリだったり動画だったりいろいろな手法がありますが、そんなに大きな会社でもなく、僕たちにとって“初めて”の中、何ができるんだろうとなったときに「アプリは無理だね」という話になって。
“アニメも無理、じゃあ何できるの?”と考えたところ、小説じゃないかなと。もともと僕が小説を読む方なので、好きだったというのもあります。
今はどんどん活字離れしている中で、小説というのは正しいアプローチなのか?という気持ちもありますが、活字の良さを伝えたい、小説の中から感じ取ってもらえたらいいなと。
それをもっとかみ砕いて分かりやすく伝えるためには、声優さんの声を借りて伝えていきたいなと思ったんです。
そこから小説に戻ってきてもらったりとか、小説を毛嫌いしていた子もドラマCDを聞いて良かったねと小説をもう一回読んで……など、そういうつながりができたらいいなと考えています。
――ちなみに、小説を書いた経験は?
ハスオ:ありません。夏休みの作文くらいです(笑)
――ですと、ハードルも高かったのではないでしょうか?
ハスオ:幸い、最初に一緒に執筆をやってくれる方が見つかったので、そこがすごく大きな力でした。伝え方として小説という文字ベースで伝えていき、それを実際にやってくれる方が見つかったから大丈夫だ、という思いがあります。
そもそも、僕、思ったことはすぐに行動しちゃうタイプで。昔からそういう感じて生きてきたので、やりたいと思ったからやっちゃった、何か問題が起きたらその都度解決するというスタイルで生きてきたところがあります。
「エイヤッ!」という感じです(笑)。
――おお! 自分も含めてなかなか実行に移すことができない人は多いと思いますし、どこからそのモチベーションが生まれるのか気になります。
ハスオ:自分たちのカフェを自分たちのタイトルで埋めてみたいという思いがずっとあるからだと思います。その気持ちが1番強くて、やれることは全部やってみよう!みたいな。
“頑張ればなんとかなる!”みたいな感じで、楽しさが先行していますね。自分たちが楽しくなければお客さんにも楽しさは伝わらないと思っているので、僕自身が楽しみながら作っています。
始めてみたら大変だったってこともありますけど、毎週何かお客さんに届けなくてはいけない。やってみたからこそ、作品づくりや発信し続けることの大変さがわかりました。
本当にYouTuberさんはすごいです(笑)。
――本当に発信し続けている方は尊敬します。また、Web小説を読ませていただきましたが、これもまたすごい量ですよね。どのくらいのペースで更新されているのですか?
ハスオ:1部は毎週更新していました。
――毎週!
ハスオ:最初に3章分まとめてアップして、その次からは10章までは毎週1回、毎週金曜日に更新していました。その次からテイクアウトのコラボにつながっていくような内容で書いて、1.5部は毎週、2部からは2週に1回のペースで新キャラが増えていって。
そして今は10月開催のカフェに向けて2部が動いています。リアルタイムで連動しながら、小説とリアルイベントが連動するような感じで進んでいます。
大槻:最初のほうの小説で、キャラクターたちが四苦八苦しながらドリンクを考えていて、じゃあついにやるぞってその次の日には、実際にリアルカフェでキャラクターたちが考えたドリンクをそのまま飲むことができる仕組みにしました。
ハスオ:本当にリアルタイムで連動できるのが『フロライ』の1番の強みです。
実際に、サイン入りブロマイドをお配りしたんですけど、コラボカフェがスタートする前日に、キャラクターたちがサインするツイートをしたり。
そこにキャラクターたちがいるような、そこで働いていると、お客様に感じていただけるように努力しています。
蓮「いよいよ明日か......」
— Flow//Rider(フロライ)公式☕️ (@FloRi_2020) May 29, 2020
弥勒「一星くん、ブロマイドにサインしてもらっていいですか?」
蓮「こんな感じ......か?」
サラサラ
蓮「おっいい感じじゃね!」
弥勒「君にしては、上出来かと」
蓮「わくわくしてきたぜ!」
弥勒「さて、準備の続きお願いしますね」#フロライ pic.twitter.com/Lpfm9U9KlA
――好きなキャラクターがそこにいる!と思うと、本当に特別な気持ちになりますし、実際に考えて作ったメニューが堪能できるのは嬉しいです。
ハスオ:キャラクターがそこにいる感じがカフェで気軽に体験できて、作品の中にあるものが手に取れるのは特別感ありますよね。
コラボカフェという文化は昔はありませんでしたが、ナンジャタウンやアニメイトがコラボカフェという文化を作り上げて、本当に日常の中のひとつにコラボカフェというものが根付いてきました。
それをコンテンツにしようという流れで、『フロライ』は動いています。自分たちが直接カフェを運営しているからこそ、コラボカフェをテーマにしたコンテンツを作りました。
だからこそ、リアルタイムで連動できますし、お客様に楽しんでいただけるのではないかと思っています。