『劇場版BEM〜BECOME HUMAN〜』Kis-My-Ft2・宮田俊哉さんインタビュー|浪川大輔さんに師事し、現場で水樹奈々さんの言葉から気付きを得て臨んだ声優の仕事を通して、一つ上のアニメファンにレベルアップ!?
『妖怪人間ベム』生誕50周年を記念して2019年に制作・放送されたTVアニメ『BEM』の劇場版となる『劇場版BEM〜BECOME HUMAN〜』が、2020年10月2日(金)より全国ロードショー!
原作の設定やメッセージ性を残しつつも全く新しい解釈で、舞台設定やキャラクターを大胆に変更したTVアニメ『BEM』から2年後を描く本作では、ベムの行方を探し続ける女性刑事ソニアが、ベムに瓜二つの人間“ベルム・アイズバーグ”と出会うことで物語が動き出します。
そこで、ベルムの同僚であり、物語の鍵を握るバージェス・オルセン役のKis-My-Ft2・宮田俊哉さんにインタビュー!
大のアニメファンとしても知られる宮田さんが、声優初挑戦の思いや演技、アニメ・声優の魅力などについて語ってくださいました。
「人間になりたい」がテーマのはずが、人間として生活しているところからのスタートについ引き込まれる!!
――2019年放送のTVアニメ『BEM』から2年後の物語ということで、TVアニメを見て・台本を読んでの作品の感想をお願いします。
バージェス・オルセン役の宮田俊哉さん(以降、宮田):この劇場版になる前のTVアニメ『BEM』はもともと見ていたので、オファーをいただいて、「『BEM』って、あの『BEM』!?」とテンションが上がりました。
原作となる『妖怪人間ベム』は50年前に放送された作品なので、僕が生まれる前だったのですが、再放送されたアニメを見たことがあって。僕だけかもしれないですが、子供の頃の感想は「怖い」だったんです。
でも、亀梨(和也)くんが演じていた実写ドラマもあったり、大人になってから観ると、心の部分がすごく見えて、泣けるお話なんです。
年齢によって、怖かったものが泣けるものになっているという、感じ方が変わるのが、すごく魅力的だなと思います。
オファー後、アニメシリーズをもう一度見直して、やっぱり面白いなと思いつつ、「いや、待てよ」と。面白いなと見ているだけじゃダメだと思って、皆さんのセリフとかを聞き込みながら、もう一度見直し研究しました。
台本を読むと、これまでは妖怪人間のベムが「人間になりたい」と言っていたにもかかわらず、(劇場版では)ベムと瓜二つの人間が生活をしているところから始まるんです。
まず、そこに違和感があって、冒頭から「どういうこと!?」と引き込まれるというか。違和感から疑問に変わって、その疑問の答えが明らかになっていくのが面白くて、この映画の魅力だと思います。
――アニメ好きとして、オファーをいただいた時のお気持ちはいかがでしたか?
宮田:アニメは(見て)楽しむものとして生きてきたので、自分がアニメの中に入るのかという気持ちで、うれしかったです。でも、好きだからこそプレッシャーがすごかったです。
普段からアニメなどをあまり見なければ、「面白そう、やってみたい」という気持ちの方が強い人もいらっしゃるかもしれませんが、俺は「ヤバい、ヤバい!」とか「無理無理無理」と、ずっとソワソワしちゃいました。
一同:(笑)。
――Kis-My-Ft2のメンバーの反応はどうでしたか?
宮田:みんなも「おめでとう」と喜んでくれて、発表になった時も声を掛けてくれたり、二階堂(高嗣)が「俺も宣伝を頑張る」と言ってくれたりして、うれしかったです。
以前、玉(森裕太)が(吹き替え版の声優として映画に)出演することになった時は、パッと目に止まったキャストさんが沢城みゆきさんで、「おい!(うらやましいな)」と思って(笑)。
でも、吹き替えとアニメとではまた違うと思いますが、実際に自分が声優をやってみて、少し気持ちがわかったように思います。