私たちは裸の付き合いをした仲です――『IDOLY PRIDE』結城萌子さん(一ノ瀬怜役)&佐々木奈緒さん(佐伯遙子役)インタビュー
サイバーエージェントグループとミュージックレイン、ストレートエッジが協力して展開する大型アイドルプロジェクト『IDOLY PRIDE』。その待望のTVアニメが2021年1月から放送スタートします。
先日配信された「IDOLY PRIDE ミュージックプログラム #1」(『IDOLY PRIDE』公式YouTubeチャンネルでアーカイブ公開中)では、TVアニメの放送時期発表に加え、大石昌良さんが手掛けた新曲「サヨナラから始まる物語」のアニメーションMVを初公開。さらに、長瀬麻奈役の神田沙也加さんによる「First Step」と、星見プロダクションの新人アイドルを演じる10名のキャストによる「サヨナラから始まる物語」のバーチャルライブが披露されました。
TVアニメに向けてますます注目を集める本作より、“ダンスが大好きで、上昇志向が強く人一倍負けず嫌いな高校3年生”・一ノ瀬怜を演じる結城萌子さんと、“一見クールビューティーだが、中身は地味な遅咲きアイドル”・佐伯遙子を演じる佐々木奈緒さんのインタビューをお届けします。
ダンスの経験がほとんどなかったので大変でした
――「IDOLY PRIDE ミュージックプログラム #1」で動き出したご自身のキャラクターを見た感想をお聞かせください。
佐伯遙子役・佐々木奈緒さん(以下、佐々木):とにかく可愛かったですね。ダンスの振りも私たちと同じだ! と思って。映像がない段階で生身の人間が先にダンスをやっていたので、キャラクターが(同じ振りで)動くのに感動しました。
あと、遙子ちゃん、おっぱい大きいなって思いました!(笑)
――いきなりそこですか(笑)。
佐々木:いや〜、やっぱり遙子ちゃんの魅力のひとつですから。(星見プロダクション)10人の中で、唯一そういう要素があると思うんですよ!
一ノ瀬怜役・結城萌子さん(以下、結城):……めちゃめちゃ喋りづらい(笑)。
――気を取り直して、結城さんはいかがでしたか?
結城:私も配信で初めてMVを見させていただいて、「すごい! リアルアイドルだ」と思いました。ダンスシーンのCGと日常シーンの手描きのカットでまた違う魅力がありますし、心を込めて作ってくださったのがすごく伝わってきましたね。
――日常シーンは、各キャラクターらしさがよく出ていました。
佐々木:遙子ちゃんのソロのシーンはお茶をスッて飲むところなんですけど、萌子がめっちゃ気に入っていて。
結城:そうなんです。遙子さんのあのカットだけスタッフさんの気合の入り方がすごい! って思っちゃいました(笑)。
佐々木:でも、やっぱり遙子さんの「落ち着いてみんなを包み込む優しい雰囲気」が出ているのは、本当にいいなって。怜ちゃんの方は走っていたよね。
結城:うん。玲ちゃんはどこに向かっているんだろう・・・(笑)。
――ストイックで日々トレーニングをしているような子ですからね。そして、ダンスといえばバーチャルライブも披露しましたが、レッスンは大変でしたか?
佐々木:そうですね。大変ではありましたけど、レッスンの時にスタッフさんが差し入れを持ってきてくださるのがめっちゃ楽しみで。それを楽しみに頑張れたところもありました(笑)。
結城:それがモチベーションだったもんね(笑)。
――ちなみに、ふたりはダンスの経験はあったのですか?
佐々木:全然なかったです。
結城:私も「パプリカ」とか小さい子が踊るようなダンスしか経験なくて。今年2月の「ワンフェス(ワンダーフェスティバル2020[冬])」でのお披露目に向けて練習した「Shine Purity~輝きの純度~」の振り付けが、ものすごく難しく感じました。能登先生(振付の能登有沙さん)は「この曲は一番難しく作っちゃったから、ここを頑張れば大丈夫」と言ってくださったんですけど、本当に覚えるのが大変で……。
その時は、どうして難しい振り付けを最初にもってきたのかな、と思ったりもしたんです。でも、やっぱり最初から格好良く見せたいんだろうなと思ったので、難しくても何回も何回も動画を見たり、ゆっくり再生できるアプリを使ってコマ送りみたいにして確認しながら練習しました。
――そこから、今度は新曲「サヨナラから始まる物語」のバーチャルライブだったわけで。
結城:バーチャルライブは(本来のフォーメーションとは)距離感や立ち位置も変わりましたし、振り付けも若干変わっていて。しかも、練習から撮影までがすごくタイトなスケジュールだったので大変でした。
佐々木:コロナの影響で練習がなくなって、バーチャルライブをやることが決まった後も、「じゃあ1回だけ練習して、はい本番!」という感じで。本当にその1回で変わった振りやフォーメーションを詰め込んだ感じでした。
――以前と変わったというのは、どのようなところでしょうか?
佐々木:ソーシャルディスタンス的なことですね。みんなで近づいて一緒に振りをするところも一切お触り禁止になったんですよ。
――最初からハードルが高かったのですね。そのダンスに乗せて披露された新曲の印象や、レコーディングで意識したことをお聞かせください。
結城:「Shine Purity~輝きの純度~」の時に初めてほかのキャストの方の歌声を聞いたんですけど、今回の「サヨナラから始まる物語」はメジャー(コード)の楽曲なので、また全然違う歌声になっていて。自分よりもほかの人たちの歌が気になっちゃいましたね。
私の担当している怜は結構クールな子なので、最初はもっとクール目で歌おうかなと思ったんです。でも、レコーディングでは「ちょっと怜ちゃんぽくない曲だけど、キャラ感とかあまり気にしなくていいよ」と言ってくださったので、割と明るめの声で歌うようにしています。
佐々木:
遙子さんの方は柔らかい雰囲気なので、明るい曲でも「パンパンパン!」って強くなりすぎないというか、「バッ!」じゃなくて「ふわ〜♪」っとした感じというか。ざっくりした言い方ですけど、強くなりすぎずに柔らか〜く明るいテンションで歌うように気をつけました。
――作詞・作曲・編曲の大石昌良さん(編曲は岸田勇気さんも担当)が「アイドルソングらしからぬエモさ!」とこだわりポイントを話していたように、王道で明るいだけじゃない切なさ、エモさも特徴ですよね。そのあたりについてはいかがですか?
佐々木:ちょうど私の担当するパートが「胸の奥に刺さった切なさが痛いけど」とか「言えなかった言葉がまだたくさんあるよ」といった、明るいだけじゃない歌詞だったので、その言葉の意味をしっかり考えて歌うようにしていましたね。
結城:あと、2人でペアになって歌うパートでは、そこはもうひとりの子と練習で歌ってみて「この子はこういう感じで歌うから、私はこう寄せた方がいいかな」とか、(曲の雰囲気に合わせて)自分がどういう立ち回りをしたらいいのも考えました。