LiSA『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』主題歌シングル「炎」&5thアルバム「LEO-NiNE」リリース記念ロングインタビュー前編|挫折を経験した人に刺さる劇場版、「炎」も進んでいく覚悟をした人のテーマソングに
2019年は『鬼滅の刃』主題歌「紅蓮華」が大ヒットし、『紅白歌合戦』にも出場。今もなおアニソンシーンに旋風を巻き起こしているLiSAさんが10月14日にNEWシングル&アルバムを同時発売!
シングル「炎」は、10月16日から公開される『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主題歌。5枚目のアルバム『LEO-NiNE』は約3年ぶりのオリジナルフルアルバムで、「紅蓮華」のほか、『ソードアート・オンライン』のテーマ曲「ADAMAS」、「unlasting」など13曲収録!
入魂のシングルとアルバムが完成したLiSAさんにロングインタビュー! 約1万5千字に及ぶ内容を前後編に分けてお送りします。前編の今回は「炎」のお話を中心に、「紅蓮華」の大ヒットについて、「LEO-NiNE」のコンセプトなどおうかがいしました。
『アニソン総選挙』で「紅蓮華」が第2位の快挙!
――先日、放送された『アニソン総選挙』で「紅蓮華」が2位になりました。おめでとうございます!
LiSAさん(以下、LiSA):誰もが知っているアニソンの偉大な名曲が並ぶ中、そこに「紅蓮華」が入れてもらえたことはありがたいことだなと思ったし、『鬼滅の刃』という作品がたくさんの方の間で一気に浸透し、受け入れられたんだなと実感しました。
――28位にも「Catch the Moment」(『劇場版ソードアート・オンライン-オーディナル・スケール』主題歌)も入っていて、すごいことですよね。
LiSA:あとで100位まで発表された時も「Rising Hope」(『魔法科高校の劣等生』OPテーマ)、「Crossing field」(『ソードアート・オンライン』アインクラッド編OP曲)、「ADAMAS」(『ソードアート・オンライン』アリシゼーション編OP曲)も入っていて、アニメソングに携わってきた身としてはありがたいことだなと思います。
「紅蓮華」のヒットでLiSAさんの身の回りで事件が!?
――昨年はアニメ『鬼滅の刃』とOP曲「紅蓮華」の大ヒットにより、「第70回NHK紅白歌合戦」出場など注目を集めることになりましたが、その状況についてどう感じていましたか?
LiSA:大きな影響や反響をすごく感じています。普段はアニメを見ない人……私の祖母がそうなんですけど、『鬼滅の刃』を見たらハマって、「すごくおもしろいね」と言ってくれて。まさか祖母とアニメの話をする日が来るなんて思いもしなかったし、自分の曲を口ずさむ祖母の姿を見るのも不思議な感じで(笑)。
――ファーストサマーウイカさんがLiSAさんのモノマネで「紅蓮華」を歌う番組を見て、芸能人にモノマネされるなんてすごいことだなとも思いました。
LiSA:私もその番組は見ていました。ウイカさんを通じて、自分のクセに気付くという(笑)。衣装も含めて、完璧にやってくださっていたので、愛情を感じました。
――LiSAさんは次々と偉業を達成し、存在感がどんどん大きくなっているなと感じます。
LiSA:嬉しいですね。自分自身は何も変わってないので、不思議な感じですけど。「紅蓮華」と、「紅蓮華」を歌っているLiSAがみんなのものになって、みんなが大きくしてくれていると思います。
「無限列車編」は好きなエピソード&煉獄推し! 劇場版主題歌で認められた気がした
――NEWシングル「炎」は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主題歌ですが、劇場版の公式コメントで「無限列車編」は好きなエピソードとおっしゃっていましたね。
LiSA:私、煉獄さん推しなので(笑)。だから「無限列車」編は一番好きなお話でした。
――作詞する際に脚本等をご覧になったと思いますが、劇場版の印象をお聞かせください。
LiSA:鬼殺隊の隊士たちは、鬼に家族を殺されたり、悲しい過去を背負って、鬼になるか、鬼を狩る側になるかを選択して生き抜いてきましたが、炭治郎たちにも厳しい現実を突きつけられたのが今回の劇場版で。鬼殺隊だからみんな強いわけでもないし、目の前で起こる現実は決して夢物語でもなくて。いっそ夢ならよかったのかもしれないですけど……。
――主題歌を担当することが決まったのはいつ頃ですか?
LiSA:まず去年の秋に『鬼滅の刃』が映画化するという話をお聞きしましたが、主題歌のお話を聞いたのは今年に入ってからです。決まった時は純粋に嬉しかったです。「紅蓮華」、そして梶浦由記さんと一緒に作ったED曲の「from the edge」は作品に寄り添う形で作ったので、それが受け入れられ、認められたような気がしました。