『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.3-公演レポート!ついにオオサカ、ナゴヤ・ディビジョンが登場、熱いラップ&ダンスバトルを繰り広げる!
社会現象を巻き起こしている大人気コンテンツ『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-(ヒプマイ)』。
舞台『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.3-が2020年10月2日(金)から10月11日(日)まで東京・TOKYO DOME CITY HALLにて上演されました。
track.1ではイケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”とヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”を軸に上演され、続くtrack.2ではシブヤ・ディビジョン“Fling Posse”とシンジュク・ディビジョン“麻天狼“の因縁を描き、そして今回はオオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”とナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”を中心とした舞台化第三弾!
本作track.3では舞台オリジナルのキャラクター、謎の人物・大蜘蛛弾襄(おおぐもだんじょう)をはじめ“道頓堀ダイバーズ”と称する男子高校生ユニットの出演に加え、おなじみディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”と称した世界タイトル保持者やシルク・ドゥ・ソレイユ登録ダンサーたちによるストリートダンスパフォーマンスも大きな見どころのひとつ。
本稿では男たちが立ちはだかる運命に向かってラップバトルをくり広げる本編と、本編終了後のキャスト達によるライブの様子もお届けします♪
波乱の予感?ド派手なオープニング!
開演と同時に、大きな画面にはイケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュクのフラッグが次々と現れ「ディビジョンバトル!Winner!」と宣言する声が場内に響きわたり、大音量の歓声が。
そして、それを見上げているオオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”のチームリーダー・白膠木簓とナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”のチームリーダー・波羅夷空却の二人の男。
空却がイケブクロ・ディビジョンの山田一郎へ、簓がヨコハマ・ディビジョンの碧棺左馬刻へと並々ならぬ因縁がうかがえるような言葉を吐露しつつも、それぞれの手の中には中王区から届いたヒプノシスマイクが。不敵な笑みを浮かべながらディビジョン・ラップバトルに参戦することを明かし、不穏な幕開けとなります。
今回もオープニングは鮮やかなLEDスーツでストリートダンスパフォーマンスを見せるディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”が登場。プロジェクションマッピングを最大限に活かした演出、そして座席まで振動するような大音量のリズムなど、あっという間にヒプマイの世界観に!
続いてキャストパレードではナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”がリーダーの波羅夷空却からヤンチャ全開、四十物十四、天国獄もそれに続き独特の個性が際だったナゴヤらしい、ちんちこちんに沸いた熱い魅力を見せれば、オオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”もリーダーの白膠木簓がテンポの良さを見せつけ、続く躑躅森盧笙、天谷奴零も大人だけが持つ魅力を放つなどそれぞれのマイクをあやつった華やかなオープニングとなりました。
変幻自在!オオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”
本作はディビジョンバトルに参戦する直前のオオサカとナゴヤを取り巻く出来事が軸になったストーリー。
何者かから連絡を受けたオオサカの天谷奴零。黒いファーコートをひるがえして『とびきりのショーを見せてやるよ』と意味深な返答をしますが、その相手も内容も不明のまま。
続くオオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”のパフォーマンスでは、マイアミベース風のシンプルなトラックに三味線が重なり、バウンシーなリズムを流れるようなフロウで乗りこなすなど、オオサカの持ち味である遊び心いっぱいの仕掛けで客席を魅了します。
また簓と盧笙の二人でのトラックでは掛け合い漫才も挟みながらボケてツッコんでの大ラッシュ!テンポや間合いなど、もはや本物の芸人コンビのようなポップな楽しさが光ります。
零のソロ曲は、一転してスウィングジャズのリズムに乗せてバリトンボイスが艶やかに響き、濃密な色気がダダ漏れのキラートラック。オオサカの個々のキャラクターを活かした楽曲とパフォーマンスは必見です!
番組収録で盧笙が勤務する高校を訪れた簓は、そこでお笑い芸人を目指す男子高校生、綿本裕孝(わたもとひろたか)、茜ヶ久保遼太郎(あかねがくぼりょうたろう)と出会います。
売れっ子芸人の簓を見た上に、あがり症の数学教師・盧笙が実は簓の元相方と知り大はしゃぎの二人。
ふと盧笙は普段“道頓堀ダイバーズ”トリオとして組んでいるもう一人の同級生・小鳥遊ハル(たかなしはる)が居ないことに気づき二人に問うと表情は一変。
簓に問われると、今まで固い友情で結ばれていたはずのハルが突然二人を拒絶し、違法マイクを所持して『すべては蜘蛛の糸の導きのままに』という謎の言葉を残して消えてしまったことを打ち明けます。
相方のことで思い悩む裕孝と遼太郎の揺れる気持ちを見て、かつての自身の姿に重ねた簓は二人の力になることを決め、オオサカの三人は零の情報網をたどってキョウト・ディビジョンに総本山をかまえる新興宗教団体“糸の会”の名前に行き着くのでした。