「金曜ロードSHOW!」で『ハリー・ポッターと賢者の石』が放送！ でも魔法アイテム“賢者の石”って何……？ ということでアニメ・ゲーム・漫画でどんな扱われ方をしているのか調べてみた！

ゲームでは回復アイテムとしての登場が有名　もちろん他の使用用途の作品も

この他にもゲーム作品ならば、『ドラゴンクエスト』シリーズに回復アイテムとして登場。作品によって回復量は異なるようですが、使っても無くならなず、何度も使えるため、強敵との戦いで重宝した人も多いはず。

　
『ドラゴンクエスト』と並ぶスクウェア・エニックスの二大看板『ファイナルファンタジー』シリーズでは、同一の存在と見られる“エリクサー”があります。こちらも大体の作品で味方一名のHPとMPを全回復させるような効果を持つ、非常に強力な回復アイテムとなっています。

　
ただし貴重かつ強力なアイテムだけに、ラスボス戦でも使い渋り最後まで余らせるアイテムとして語られることも。また過去には清涼飲料水として、実際にコンビニエンスストアなどで販売されたこともありました。

　
その他には錬金術師を主人公とする人気RPG『アトリエ』シリーズや、『MELTY BLOOD』などのゲーム作品でもアイテムとして登場したり、錬金術師のキャラクターが精製しようとする描写も散見されます。

　

　
他作品とは少し違った描かれ方をしているのが『ヴァルキリープロファイル』。錬金術師と死霊術師でもあるレザード・ヴァレスが錬成した、見た目はただの石ころなのに、所有者にあらゆる知識を与えるアイテム、という描かれ方をしています。

アニメ、ゲームで大方共通して言えるのは、“貴重なアイテム”ということと、錬金術師が生成しているものということ。やはり、賢者の石と錬金術師は切っても切り離せない関係のようです。

番外編：錬金術に関係するキャラクターが登場する作品は？

錬金術師の話も出てきましたので、少し余談ですが錬金術師の話題もご紹介。アニメ、漫画、ゲーム作品には、錬金術師とされるキャラクターの名前を、実在した人物から借りている場合もあります。

例えばパラケルススは、『Fate/Grand Order』をはじめとしたFateシリーズに登場。Fateシリーズは、実在した英雄＆英霊が様々な形で召喚される作品でもあるため、パラケルススが登場するのもそこまで不思議はないのかもしれません。

パラケルススの本名であるとされている“ホーエンハイム”は、『鋼の錬金術師』のエルリック兄弟の父の名前にも使われていました。

　

　
そもそも今回の記事の発端となった『ハリーポッター』のニコラス・フラメルにしても、冒頭でもお伝えしたように史実の人物の名前を用いているように思えます。

　
そしてサンジェルマン伯爵については、先述した『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』や小説家・冲方丁さんが関わった『シュヴァリエ ～Le Chevalier D'Eon～』などに登場しており、どちらも錬金術に関わっている模様。

　
ヘルメス・トリスメギストスは『ペルソナ3』伊織順平の前期・後期両方のペルソナにそれらしき名前が使われています。きっとここで取り上げた以外にも、錬金術師のキャラクターに名前を借りられている人物がいることでしょう。

　
今回挙げた人物たち以外にも、錬金術師という職業の人物は実際の歴史にも何人か存在していました。彼らは賢者の石を作成しようと数多の実験を試みたそうですが、その実験によって賢者の石を生み出せたのかは不明です。

ですが、彼らの実験の成果は他の研究で役に立ったり、実験の過程で生み出した実験器具などは、その後の文明の発展に寄与したとも言われています。

　
賢者の石が扱われた作品や、それに関わった錬金術師たち。今回はそこから派生して錬金術を扱った作品や、賢者の石が登場する作品を少しだけですが紹介してみました。いかがだったでしょうか。

探してみると本当に沢山の作品やキャラクターたちが見つかるため、今回紹介したものもまだほんの一部。永遠の命や不老不死といったワードはアニメやゲーム、漫画には度々登場します。その裏で賢者の石や錬金術が関わっていることもあることでしょう。

もしかしたら現在(2020年10月)放送中のアニメでも、登場する作品があるかもしれません。ぜひ興味を持った方は、探したり、調べてみてはいかがでしょうか。

[文/胃の上の心臓]
　

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