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劇場アニメ『WAVE!!』白井悠介&土岐隼一インタビュー

劇場アニメ『WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜』白井悠介さん&土岐隼一さんインタビュー|とても心地よい波待ちの時間。サーフィンアニメを通して感じた“自然”の魅力

自然と一体になれるサーフィン

––サーフィンはなかなか触れる機会のないスポーツだと思います。アニメを通して変わったサーフィンの印象や、感じた魅力を教えてください。

白井:アフレコが始まる前に、それぞれサーフィンを体験させていただいて、そのときに感じたものは自然と一体になっているという感覚でした。

僕、自然が好きなほうなので、波や海を感じているときはすごく心が洗われますし、サーフィンをやっていると穏やかな気持ちになれるのかな、と思います。

土岐:僕も同じです。ナオヤくんはいわゆる“オタクサーファー”なんですけど、僕の友人にも、実際にオタクサーファーがいます。

白井:へぇ~!

土岐:カードショップの店長をやっているんですけど、陸サーファーじゃなくて、年に1回ハワイに行ったり、大学時代には朝の4時5時に起きて車で湘南に行ってちょっと波にのって、1限目に出たりしていました。

白井:すごい!本格的だ!

土岐:そして昼休みは僕とカードゲームをやっていました(笑)。そんな友人が近くにいたので、いろいろな人がサーフィンをやっているんだな、と思っていたんです。

宮崎でサーフィンをやらせていただいたとき、白井さんがおっしゃったように、自然と一体になるスポーツをやっているときは気持ちが穏やかになるというのは、本当に僕も実感しました。

サーフィンをやっている人=チャラいというイメージがあるかもしれませんが、あれは“心がどこまでも広くなること”なんだな、と。

自然を相手にするスポーツなので、サーフィンをやっている人たちは心がギュッと縮こまってしまうことがないというか。宮崎で初めて波にのれたとき、インストラクターの先生だけでなく、その周りにいた全然知らない人たちも一緒に喜んでくださったんです。

––それは素敵なエピソードですね!

土岐:自然と一緒にやっているから、どこまでも心がオープンにおおらかになっているんだな、と思います。サーフィンをやっている人たち同士の雰囲気がとても良いんです。最後の趣味というか、ライフホビーになるな、と思いました。

サーフィンをしている人の話を聞くと、朝早くから何時間も波にのっているけど、その中で自分が納得いく波にのれるのは1回あるかないか。

でも、その1回があれば良くて、サーフィンをした後にみんなでご飯やお酒を飲みながら、“この波良かったね”と話をして、夜にぐっすり眠る。それだけで良いんだよ、と言っていたのがすごく印象に残っていて、心が広くなれるとても素敵な趣味なんだな、と思いました。

––その1回を体験するだけで良い、という話は何となく分かるような気がします。実際に、サーフィンをしているときは心が広くなりました?

土岐:その一瞬はなりました。その日1日はとても穏やかな気分で、何をされても怒らないような。

白井:いつもすぐ怒るみたいになっているけど(笑)。

土岐:あはははは(笑)。


 

––白井さんは心が広くなりましたか?

白井:僕は心が広いとは少し違うかもしれませんが、自然が好きですし、普段からそんなに怒ることもないので……でも、サーフィンをしているときは「ずっとやってられるな」という気持ちがありました。

昔、大人になって初めて海に行ったとき、それこそ湘南の海に行って、何もなく身ひとつで海の中を漂っていた瞬間がとても心地よくて。30~40分ほど、ただただ海の中を漂っていました。

それが今でもすごく印象深く残っていて、僕は結構そういう自然系が肌に合っていると思います。

土岐:キャンプも良いですよね。

白井:そうそう。キャンプや登山など山も好きですし、やっぱり自然と触れ合うと心が洗われるというか、良いな、と思います。

土岐:波待ちの時間はすごく気持ちが良いです。

白井:良いよね~!ぷかぷか浮いて待っている時間ね!

土岐:良い波を待って「この波だ!」というときにのるんですけど、それまでサーフボードにのっかってぷかぷか浮いている波待ちの時間がすごく気持ちが良いんです。

そこで、隣にいる全然知らない初めて会う人といろいろな話をしたり、本当に良いコミュニケーションツールだな、と。

もちろん、1人でぷかぷかしていても良いですし、白井さんがおっしゃったように、自然の力を感じられるものだと思います。

––浮き輪とはまた違った良さがあるんですね。

土岐:はい。浮き輪とはまた別の良さがありますよね。

白井:そうだね。浮き輪よりも自然と一体になっている感じはあると思います。浮き輪はただ浮いているだけですけど、サーフィンは波にのるのでストレス発散になるんじゃないかな。

土岐:うんうん。波待ちだけでストレス発散になると思います。

––へぇ~!

土岐:僕は、浮き輪よりもサーフボードのほうが安心感がありました。

白井:お~!

土岐:自分1人を受けてくれる大きさがありますし、のっかってもビクともしないので。僕が宮崎でサーフィンをさせていただいたときは遊泳も終わっている時期で、周りの人が少なかったんです。なので、海、遠くに海岸、上に空という感じで。

白井:独り占めだ!

土岐:そうなんです。あっちまで行ったら日本じゃないんだよな……と思うほど、浮き輪で行けないところまで行けるという感覚になって、自然や海をより近くに感じました。サーフボードの能力というか、乗ってみると本当に楽しいです!

––波に乗るまでの時間が長いイメージがあったので、サーフボードの上で寝ちゃうんじゃ……と個人的には思っていたり。

白井:あはははは(笑)。そんなことはないと思いますよ? 場所やコンディションによるかもしれませんが……

土岐:それなら九州がおすすめです。密集度が湘南の3分の1で、湘南よりも海岸が長いんです。9月になると遊泳する人も少なくなりますし、実際に宮崎でやらせていただいたときは人が少ないから、どの波にも1度は乗れると思います。

白井:それは良いね!

土岐:そのときのインストラクターの先生の教え方がすごく上手で。最初はパドリングを自分でやるんですけど、先生が後ろから押してくれるので、最初はボードの上に乗るだけで良いんです。

サーフィンの楽しいことだけを最初にやらせてくれた先生で、人が少ないから人にぶつかるという恐怖感もないですし、海が広いからすごく開放感もありました。

友人にサーフィンを勧めてサーフィンを楽しんでもらうことを全力で考えたら、九州の海はすごくおすすめしたい場所だと思います。

––うわぁ~!行きたいです……!

土岐:サーフィンを終えたら、宮崎で有名なチキン南蛮を食べて、すごく美味しかったです。

白井:美味しそう~!

土岐:また9月になると伊勢海老が解禁になるそうで、伊勢海老のお造りを食べましたが、それもすごく美味しかったです。

––チキン南蛮と伊勢海老……

白井:良いね~!

土岐:宮崎の世界大会をインタビューさせていただいて、観光地を巡って、最後にサーフィンをするという日程だったんですけど、そのままツアーを組めるぐらいすごく楽しい企画でした。

もし、友人と行くことになれば、そのツアーを勧めると絶対サーフィンを好きになってくれると思います。

ちなみに、宮崎で教えてくださったサーフィンの先生は、「2日で70代の人を板に乗せた」とおっしゃっていました。実際に、70代の方でも波に乗れたそうです。

––それはすごい! もしかしたら運動音痴な人でも波に乗れるかもしれないですね。

白井:確かに。

土岐:カナヅチでも乗れると思います。

白井:まさに、マサキのようですよね。彼もカナヅチですし。

土岐:ウェットスーツ自体が浮くようになっていますし。僕たちは素人向けの波に乗りましたが、世界大会でプロのサーファーたちが乗る波は本当に大きくてびっくりしました。本当にいろいろな波があるので、自分たちの能力に合わせた波に乗りながら楽しめると思います。


 

––いろいろなお話をありがとうございます。最後になりますが、劇場公開される『WAVE!!』ならではの魅力を教えてください。

白井:それこそサーフィンをしている波、海の描写を大画面で見たらより迫力があって、音も変わってくると思います。

土岐:サーフィンをしているシーンは多いので、リアルな音が感じられるかもしれません。

白井:4DXのように、海水がバシャーッとね(笑)。

土岐:あはははは(笑)。

白井:マサキたちが波乗りしているように席も揺れるという。

土岐:見事に酔いますよ(笑)。磯のにおいも感じられたら、すごいことになりそう(笑)。

白井:(笑)。

土岐:どうなるかわかりませんが(笑)、波に乗っているときの臨場感を劇場で感じてほしいです。

白井:もしかしたら今の情勢、足を運びづらいと思う方もいるかと思いますが、劇場だからこそ感じられる迫力があると思うので、何なら僕たちも劇場に観に行きたいです。

土岐:海という壮大なものをモチーフにしていますし、海の描写をきれいに作ってくださっているので、それが大画面でどのようになるのか観てみたいです。あと、ご飯がすごく美味しそうでしたよね。

白井:そうそう! 結構、ご飯を食べているシーンが多いんです。

土岐:いろんなご飯が出てきますよね。

白井:いろんな所に行って、その土地の名物を食べています。

土岐:そんなシーンにも注目していただけたらと思います。

––ありがとうございました!

『WAVE!!~サーフィンやっぺ!!~』作品情報


 

上映情報

10月2日(金)より全三章連続公開!!新宿バルト9他、全国映画館にて上映!!

第一章 絶賛公開中
第二章 10月16日(金)
第三章10月30日(金)
 

イントロダクション

「WAVE!!」とは…サーフィンにすべてを賭ける若者たちの青春を描く、メディアミックスプロジェクト。主人公陽岡(ひなおか)マサキが転校生秋月ショウと出会い、サーフィンにのめり込んでいく、少年たちの群像ドラマ。

キャラクターデザインは、女性から圧倒的な支持を集める、さらちよみ。2018年よりCDドラマ、キャラクターソングをはじめ、ラジオ、イベント、アプリと、あらゆるメディアへ展開。2020年10月2日より、劇場での待望のアニメ公開を控えている。
 

ストーリー

大洗に住む少年陽岡マサキ。ある日マサキは海でサーフィンをする少年と出会う。

その姿に思わず見とれてしまうマサキ。するとマサキのクラスにその少年が転校してくる。少年の名前は秋月ショウ。ショウに影響され、マサキは一緒にサーフィンを始める。

幼馴染の田中ナルと3人で特訓に励むマサキ。最初波に簡単には乗れないものの徐々にサーフィンが上達し始める。

ある日サーフィンの大会「フォレストカップ大洗」の開催を知りマサキはショウとナルと共に出場を決意する。全国から集まる生粋のライバルサーファーたち。

果たしてマサキ達を待ち受ける運命とは…!?
 

STAFF

原作:MAGES.
監督:尾崎隆晴
シリーズ構成:筆安一幸
キャラクター原案:さらちよみ
キャラクターデザイン:岩佐とも子
総作画監督:岩佐とも子/池田結姫
プロップデザイン:小野可奈子
アクション作画監督:藤井文乃
エフェクト作画監督:才木康寛/星野車蜂
色彩設計:舘絵美子
美術監督:荒井和浩
撮影監督:長谷川奈穂
編集:本田優規
音楽:土橋安騎夫
音響監督:横田知加子
音響制作:デルファイサウンド
CG制作:QREAZY
アニメーション制作:旭プロダクション
 

CAST

陽岡マサキ:前野智昭
秋月ショウ:小笠原仁
田中ナル:中島ヨシキ
厳名コウスケ:佐藤拓也
松風ユータ:白井悠介
木戸ナオヤ:土岐隼一
フケ倫道:岡本信彦
森ウィリアム聡一郎:森久保祥太郎
 

主題歌

<第一章 OP主題歌>
伝説のサーフプリンス
作詞・作曲:志倉千代丸
編曲:Yocke
歌:波乗りボーイズ:陽岡マサキ(CV:前野智昭)、秋月ショウ(CV:小笠原仁)、田中ナル(CV:中島ヨシキ)、厳名コウスケ(CV:佐藤拓也)、松風ユータ(CV:白井悠介)、木戸ナオヤ(CV:土岐隼一)、フケ倫道(CV:岡本信彦)、森ウィリアム聡一郎(CV:森久保祥太郎)
 
<第一章 ED主題歌>
BEAT BLUE BEAT
作詞・作曲:MIKOTO
編曲:久下真音
歌:オオアライトライ:陽岡マサキ(CV:前野智昭)、秋月ショウ(CV:小笠原仁)、田中ナル(CV:中島ヨシキ)

アニメ公式サイト
アニメ公式Twitter

(C)MAGES./アニメWAVE!!製作委員会
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