『涼宮ハルヒ』シリーズ最新刊『涼宮ハルヒの直観』の発売を記念して、谷川流先生の歴代担当編集者やアニメイトの関係者コメントを紹介！　

アニメイト書籍担当　手塚

――『涼宮ハルヒ』シリーズとの関係

前巻、『涼宮ハルヒの驚愕』のアニメイト側販促・仕入担当をやっていました。

――『涼宮ハルヒ』シリーズに初めて触れた際の感想や第一印象はどのように感じられましたか？

実はあまりアニメを見ない方でして……アニメ化タイミングで読み始めたくせに、原作組でした。

話題のアニメがあるぞ！という評判を聞いて、店頭の表紙のいとうのいぢ先生のイラストに一発KOされ、谷川流先生の文章で完全敗北して、気付いたらスニーカー文庫の当時発売分を全部揃えていました。

――自身の立場で、『涼宮ハルヒ』シリーズの盛り上がりや人気をご覧になっての感想や印象は？

『驚愕』の時の盛り上がりは本当に熱に浮かされたようだったな、と覚えています。

当時は自分が実担当者ということもあって、とにかく「やれることは全部やろう！」と意気込んでいたからだと思います。

全国一斉発売・秋葉原深夜販売のために、アニメイト秋葉原の1階がお客様で埋まったのを見て、ショップとお客様のすごい一体感を味わったのを覚えています。

まさか9年以上の時を経て、（後輩のフォローという形ですが）また携わると思ってはいませんでしたが（苦笑）。

――あなたが考える谷川流先生のイメージは？『涼宮ハルヒ』シリーズの登場キャラクターに例えてください。

やっぱりキョンなのかな、と勝手に思っています。作品がキョン視点の一人称で進行するせいもあるのかもしれませんが、作中でハルヒの無茶ぶりに振り回されるキョンと、執筆中にちっともいうことを聞かないハルヒに悩む谷川先生、というのをイメージとして持っています。

――谷川流先生にお伝えしたいことをお教えください。

新刊発行、おめでとうございます！　先生の無理のないペースで続きを書いていただけたら、一読者として嬉しく思います。

――あなたにとって『涼宮ハルヒ』シリーズとは？

陳腐な表現で恐縮ですが、「ライトノベルの金字塔」。

様々なヒット作、名作、傑作などがありますし、また今後も出版されると思うのですが、ライトノベルというジャンルが存在する限り、何年たっても色あせることのない作品だと思います。

ラノベを愛する全ての人に、一度は読んでほしいです。

アニメイト宣伝担当　山下

――『涼宮ハルヒ』シリーズとの関係

「涼宮ハルヒの驚愕」発売時のアニメイトの宣伝担当をさせていただきました。

――『涼宮ハルヒ』シリーズに初めて触れた際の感想や第一印象はどのように感じられましたか？

作品の面白さもさることながら、何より驚いたのは、ラノベ・アニメファン以外の層を巻き込んだ一大ムーブメントを築き上げられた点です。原作シリーズを中心に、アニメ・映画・コミック・ゲームなど、幅広い展開は、新規ファンを獲得しつつも既存ファンをさらに巻き込み、ハルヒサイクルを形成していく様子は『涼宮ハルヒ』の前と後では歴史が変わったのではと思います。

――自身の立場で、『涼宮ハルヒ』シリーズの盛り上がりや人気をご覧になっての感想や印象は？

新作発売の情報を出す度に、作品を楽しみに待っていた方の反響が大きく、作品を愛している方が多いんだなと感じています。

『涼宮ハルヒの驚愕』の発売決定の時には、アニメイトでメールマガジンを配信したのですが、谷川流先生からのコメントも入れさせていただいたため、最初これは偽のメールマガジンなのではないかとお客様から疑惑の声を多くいただきました（笑）。

「いや、これは嘘ではないと」わかった時には、まさに狂喜乱舞のつぶやきを多く拝見したのが懐かしい思い出です。

また先日8月31日に『涼宮ハルヒの直観』の発売情報を初めて出させていただいた時には、秋葉原本館でチラシを配っていたのですが、受け取る方が軒並み「新刊楽しみにしています！」「予約します！」「涼宮ハルヒの驚愕の時の深夜販売楽しかったです！」とお声をかけてくださったのが非常に印象に残っています。

――あなたが考える谷川流先生のイメージは？『涼宮ハルヒ』シリーズの登場キャラクターに例えてください。

実際にお会いしたことはないのですが、「ハルヒ」と「キョン」の特徴を二分したような方ではないかと思います。独創的かつ大胆なアイデアはどこかハルヒを彷彿とさせられますが、一方で、執筆にあたっては冷静な面も持ち合わせていないと、そのアイデアを形にまとめるのは難しいのではと思うため、ハルヒとキョンに似ているのではと思います。

――谷川流先生にお伝えしたいことをお教えください。

素敵な作品をたくさん生み出していただき、ありがとうございます！

アニメイトはこれからも谷川流先生の作品をお客様にお届けできる場となれるよう、努めさせていただきます。

――あなたにとって『涼宮ハルヒ』シリーズとは？

何年経っても変わらないまま……いえ、急に現れては勢いを増し、世界を大いに盛り上げていく存在。

『涼宮ハルヒの直観』書籍情報

不思議も異変もない日常を、ハルヒとSOS団の「直観」が読み解く！　250ページを超える完全書き下ろし「鶴屋さんの挑戦」に、画集・雑誌に収録された2編の短編を加えた待望の最新刊！

収録内容

・「あてずっぽナンバーズ」※『いとうのいぢ画集ハルヒ百花』収録
SOS団総出の初詣。鶴屋さんから借りたという着物に身を包んだ、ハルヒと長門と朝比奈さんはなかなか壮観だった。そんな中、古泉がふと呟いた数字の意味とは――

・「七不思議オーバータイム」※『ザ・スニーカー LEGEND』収録
初夏の気配を感じる放課後。ハルヒ不在の部室に、ある珍客が訪れる。ミステリ研究部に所属する彼女が言うには、ハルヒが「学校の七不思議」に興味を持っているらしく――

・「鶴屋さんの挑戦」※書き下ろしエピソード
滅多に使われないSOS団直通アドレスに、ふいにメールが届く。差出人は現在旅行中で学校を欠席している鶴屋さんだった。「問題を出すから、皆の衆には解答をお願いするよ」というメールに添付されていたのは、謎の旅の思い出話。それは、鶴屋さんからSOS団への挑戦状だった――

　
角川スニーカー文庫『涼宮ハルヒ』シリーズ特設サイト
 「涼宮ハルヒ」シリーズ公式Twitter（@haruhi_official）