劇場アニメ『WAVE!!~サーフィンやっぺ!!~』公開記念企画!秋月ショウ役 小笠原 仁さん×プロサーファー 大橋海人さん対談|それぞれの立場から見たお互いの世界とサーフィンの魅力
大洗海岸を舞台に若きサーファーたちの青春を描いた劇場アニメ『WAVE!!~サーフィンやっぺ!!~』が公開中!
本作は3部作となっており、第一章は10月2日、第二章は10月16日から公開され、あとは第三章が公開される10月30日を待つばかり。
本作の劇場公開を記念して、秋月ショウ役を演じる小笠原 仁さんと、日本を代表するプロサーファーの大橋海人さんの対談が実現しました。
小笠原さんは本作をきっかけにサーフィンに挑戦し、大橋さんは第三章で声優初挑戦! そんな異色の対談でサーフィンと声優の魅力や、本作について語っていただきました!
共に神奈川出身の2人の会って最初の印象とは?
――まず今日が初対面ということでお互いの第一印象についてお聞かせください。
プロサーファー 大橋海人さん(以下、大橋):この部屋に入ってきた時、「めちゃめちゃ、かっけー人来た!」と。
自分はアニメ好きなので、アニメのキャラと声優さんがかけ離れたイメージだったら嫌だなと思って普段あまり中の人を見ないようにしていましたが、初めて小笠原さんにお会いしたら、カッコよくて、実写映画でもいけるじゃんって。
秋月ショウ役 小笠原 仁さん(以下、小笠原):いえ、そんな(笑)。
僕もお名前はもちろん存じ上げていましたし、一度ロケで遠目で見させていただく機会はありましたが、実際に間近で見ると体格がガッチリしていて、でき上がっている肉体からプロのアスリートのすごいオーラを感じました。
やっぱり世界を相手に勝負されている方は違いますね。
――お二人には神奈川県出身という共通点があります。
小笠原:神奈川のどのあたりですか?
大橋:茅ヶ崎に住んでます。桑田佳祐さんが学校のOBで、それが誇りです。
小笠原:えっ!? そうなんですか? 僕は鶴見・川崎エリアで生まれ育ちました。でも海に遊びに行く時はだいたい湘南や鵠沼で。だから元々、海にはなじみ深いです。
大橋さんはアニメ好き。ある作品の戦術を用いて大会にも優勝!?
――大橋さんはアニメ好きとおっしゃられましたが、どんなマンガやアニメ作品をご覧になられているのでしょうか?
大橋:今は『キングダム』にハマっています。マンガもアニメも見ていて。
大橋:連載が始まった頃から好きで、僕が日本チャンピオンのタイトルを獲得した時も実は『キングダム』の戦術を取り入れたりしています。
小笠原:それはどういうことですか?
大橋:試合直前にゼッケンを付けたら、ずっと『キングダム』を読んで。コーチからも「今日は麃公の本能型で行け」という指示が出て、その通りにしたら優勝できたし、その年のチャンピオンにもなれました。
だから海外での試合にも『キングダム』のコミックを持参しています。それくらい好きなんですけど、周りのサーファー仲間は読んでいる人が少なくて、「何読んでるの?」と聞かれたけど、「教えな~い」って。(笑)
小笠原:すごいですね! でも大橋さんも実写映画の『キングダム』に出演できそうですよね。
大橋:それは無理です(笑)。他にも『ワンピース』、『はじめの一歩』、『ろくでなしBLUES』とか。
小笠原:その3つも実写で出演できますよ!
大橋:黙って、立っているくらいならできるかもしれませんけど。(笑)
小笠原:客席で「まっくのうち!」と叫んでいるお客さんとか(笑)。
大橋さんは声優をリスペクト。小笠原さんは作品きっかけでサーファーへのイメージに変化が
――小笠原さんはプロサーファーについて、大橋さんは声優について、どんなイメージがありましたか?
大橋:僕は声優さんにはリスペクトしかないです。『ワンピース』でいえば「ゾロの声、かっけー!」みたいな。声がいいってそれだけで素晴らしいですよね。僕も声優さんになりたかったので、今回の映画での声優出演のお話をいただいた時は嬉しかったです。
小笠原:僕も子供の頃にアニメを好きになった時は演じているのは誰なのかということは気にならなくて、ただ「この声、カッコイイ!」とキャラや声だけに注目していました。
今は声優さん本人の見た目やパーソナリティを含めて、見てくださる方が多いので、大橋さんのように純粋に声だけで好きと言ってもらえるのは珍しいですね。
大橋:そうなんですか? 僕はアニメのキャラを誰かが演じているというより、キャラそのものという見方をしているので。
小笠原:むしろそう見ていただけることは嬉しいですし、やりがいもあります。僕がサーファーの方に抱いていた最初の印象は、自分がインドア派な人間だったので、「怖いな」と……。
一同:(爆笑)
小笠原:海で絡まれたり、すごまれたりしそうだなと(笑)。
でも『WAVE!!』を通して、実際にサーフィンも何度かやらせていただいたり、サーファーの方とお話しさせていただく中で、自分の哲学や信念を追求するための努力を惜しまず、自然や地球との戦いを繰り返すアスリートであり、サーフィンへの愛情も深い方たちばかりで、リスペクトする気持ちが増すばかりです。
声優も好きだから頑張れるし、上を目指そうと思えるので、根本的な部分は通じるものがあるのかなと思います。
大橋:そうですね。フィールドは違っても追い求める気持ちは同じで。また好きなことを仕事にできるのは幸せなことだとも思っています。