劇場アニメ『WAVE!!~サーフィンやっぺ!!~』公開記念企画!秋月ショウ役 小笠原 仁さん×プロサーファー 大橋海人さん対談|それぞれの立場から見たお互いの世界とサーフィンの魅力
プロサーファーも声優もフィールドは違えども同じ職人
――大橋さんから小笠原さんへの質問はありますか?
大橋:声優さんはいろいろなキャラクターを演じますが、そのたびに声色や演じ方などを変えたり、役作りはされているのかなと。
小笠原:人によるとは思いますが、自分が演じるキャラクターへの理解を深めて、例えば「このキャラクターはこういう感情にはならないな」とか「普通の人はこんなことしないけど、このキャラクターなら言っちゃうよな」とか。3人いたとして、「ありがとう」を言ったとしても同じテンションや気持ちで言わないじゃないですか?
そういうセリフひとつとってもアプローチの仕方が変わってくることで、声の聞こえ方も違ってくるのが声優のおもしろさじゃないかなと思います。
僕もまだ研究と努力を続けている最中ですが、神髄に少しずつ触れていくことでどんどん楽しくなっています。
大橋:実際に自分の体で演技をするよりも、アニメに自分の声を入れて、キャラクターにするほうが難しいなと思っていたので、すごく気になっていました。
小笠原:ゾロは現実にいないですからね(笑)。でも現実にはいないキャラクターに声をあて、魂を入れることで、存在が生まれたり、リアルに感じられるところが声優のおもしろさですね。
視聴者の方に自分が伝えられる情報は、自分の表情もないし、身振り手振りもないし、音声以外何も表現できないんですよね。
スタッフさんが作り上げてくださった映像に信頼を置いて、こちらができる限りの全力でお芝居するだけで。だから職人だなと思います。
サーフショップに行けば手ぶらで体験も可能! 実際にやってみたり、映像を見てもらえたら
――『WAVE!!』がきっかけにサーフィンに興味を持った人へアドバイスを。
大橋:サーフィンに興味を持ってくれたり、実際に触れたりしてくれれば、きっとハマると思います。知れば知るほど、やればやるほど楽しくなるし、うまくなりたくなるので。きっかけは好きなキャラクターが使っているボードだったり、波ののり方の姿勢をじっくり見てみるところからでもいいんです。
アニメでも実在する技の名前が出てくるので、ネットで検索すれば実際にやっている映像も見られると思います。そこから僕がアップしているサーフィンの動画を見たりとか。見る側としてでも、やる側としてでも興味を持ってもらえたらいいですね。
小笠原:この作品を見てくれる方は女性が多いと思いますが、日焼けが気になりますよね。大丈夫です! 耐水性のある軟膏タイプの日焼け止めもあるので、ぜひ海に出ていただきたいです。
初めてサーフィン体験をさせていただいた時にすごいなと思ったのは、サーフショップに行くとインストラクターの方がいて、道具も貸していただいたり、割とハードルが低く、お試しできるんですよね。
「こんなに簡単に一歩目を踏み出せるんだ」とビックリしました。臆せず、気軽にやってほしいなと思います。
大橋:サーフショップは全国各地に、海があるところにはありますから。プロのインストラクターもいますので、教わりながらやれば怖い想いもせず、楽しさを伝えてくれますから。