平田広明さんが稲垣来泉さんを大絶賛「元気いっぱいやってくれたら絶対良い映画になる」――『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』ゲスト声優インタビュー
プリキュアが“今日の世界”に閉じ込められちゃう?──10月31日(土)から絶賛公開中の全国ロードショーとなった『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』は、プリキュアシリーズ初のタイムリープもの。
プリキュアシリーズの春映画は過去作品のプリキュアの共演も見どころで、今作では最新作『ヒーリングっど♥プリキュア』、『スター☆トゥインクルプリキュア』、『HUGっと!プリキュア』の3世代のプリキュア、13人が活躍します。
ゲスト声優も豪華メンバー。本映画の物語の鍵を握る「明日」をつかさどる精霊・ミラクルンを演じるのは、TVドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」(TBS/2016年)で女優デビューを果たし、人気ドラマ&映画への出演が続く天才子役・稲垣来泉さん(9歳)。声優は初のチャレンジです。
そして、ミラクルンと同様に映画オリジナルキャラクターである「昨日」をつかさどる精霊・リフレインの声優を務めるのは、TVアニメ『ONE PIECE』シリーズのサンジ役、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジャック・スパロウの吹替などでおなじみの実力派声優・平田広明さん。プリキュアシリーズに初参戦となります。
1月下旬、記者会見前。アフレコを目前に控えた来泉さんと、既にアフレコを終えた平田さんにインタビュー。おふたりの間で流れる温かな空気感を想像しながら読んでいただければと思います。
声優界のレジェンドと天才子役の微笑ましい関係性
──撮影中、平田さんが来泉さんにメロメロになっていたことが印象的でした。
平田広明さん(以下、平田):いやぁ、そりゃもうメロメロになりますよ! 僕がアフレコの日に来泉ちゃんが見学に来て、すごく寒い日だったのにスタジオの外まで迎えに来てくれたんだよね。ご挨拶してくれて、お手紙もくれて。
──お手紙も!
稲垣来泉さん(以下、来泉):はい。リフレインとミラクルンの絵を描いたんです。
平田:それがすんごい上手な絵なの。持ってくればよかったなぁ、今日も楽屋に置いてあります。「がんばります」って書いてあって「なんて良い子なんだろう!」って。メロメロですよ。
来泉:ありがとうございます。
──では順を追ってお話をおうかがいさせてください。まず『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』のオファーをいただいたときのお気持ちを教えてください。
来泉:プリキュアがずっと好きだったのでオファーをいただいたとき、とってもビックリして、嬉しくって「本当に?」とお母さんに何度も聞いてしまいました。しかもミラクルンという名前がとても可愛くて。名前の雰囲気が私と少し似てて嬉しいなって思いました。
台本をまだ見ていないうちからミラクルンを想像して練習をしていたんですが、ミラクルンの絵を見たらとっても可愛くって。よく見ると、リフレインのペンダントとミラクルンのペンダントがお揃いなんです。ミラクルンの帽子は、時計の針になってるなあって。そういうことを考えていたら、もっともっと嬉しくなって、早くアフレコをしたい気持ちになりました!
平田:うんうん。
──平田さんはいかがでしたか。
平田:僕もビックリはしたんですが、お母さんには聞きませんでした(笑)。名前も似ていないし、絵を見たときは、いつもいただく役よりもカッコよかったので、ちょっと心配になりました。来泉ちゃんとはまるきり逆だねぇ(笑)。
来泉:ふふふっ。
平田:昔からある大きな作品の劇場版に出させていただけることは、素直に嬉しいと思いました。大人の男の役ってプリキュアの家族以外では敵くらいしか思いつきませんが、その敵役をやらせていただけるのは誠に光栄です。
また、僕が今までお仕事させていただいたなかで、お客さんの年齢層がこれだけ若いことって初めてなんです。だからとても新鮮な気持ちです。(観客の)ちびキュアにプリキュアをしっかり応援してもらうためにも、強くて怖い敵にならないといけないなと。
来泉ちゃんのお話を聞いていても思うんですが、ちびキュアはすごい観察力と集中力で見てくれるだろうから。生半可なことをしてしまうと、すぐバレてしまう。気の抜けた芝居なんてしたら応援する気持ちも下がってしまうと思うので、そこは緊張しています。でも嬉しかったですね。
──来泉さんから見たリフレインはどんな印象がありますか?
来泉:平田さんと同じようにカッコよくって──。
平田:!? 誰と同じようにかな? もう一回言ってくれる?
来泉:(笑)。平田さんと同じように……。
平田:ごめんねごめんね(笑)。ありがと。
──最初に発表されたコメントに、リフレインは「“クールな2枚目”という、僕が持っている引き出しにはないキャラクター」とありましたが──。
平田:こんなカッコいい役ないですよ! だって、ないでしょ?
──(笑)。平田さんは多彩なキャラクターに命を吹き込まれていて中にはイケメンもいますが、確かに個性的な役柄が多いですよね。
平田:そう、だからリフレインのビジュアルには戸惑いました。敵らしい冷たさもあるんですが、基本的にイケメンじゃないですか。それが無駄にプレッシャーになって。キャラ絵を見たときに、来泉ちゃんじゃないですけど、想像しながら「(バリトンボイスで)どんな声なんだろう、こんな声なのかなぁ」って──。
──それはまたステキなお声で……。
平田:ステキじゃないですよ。そういうプレッシャーはありましたけど、最終的にはまあいいやって。監督が深澤(敏則)さんだったのできっと何か意味があるんだろうなと思うことにしました。『ワンピース』で長年お世話になっている方なので。