音楽
『Machico♡プリキュアのうた!』ロングインタビュー

プリキュアシリーズで3作連続主題歌を彩ってきたMachicoさんのベスト盤『Machico♡プリキュアのうた!』新曲・キャラクターソングもパッケージ「私がプリキュアと歩んできた足あとが詰め込まれています」

Machicoさんが『デリシャスパーティ♡プリキュア LIVE 2022 Cheers!Delicious LIVE Party♡』の10月29日公演で、ベストアルバム『Machico♡プリキュアのうた!』をリリースすることを発表しました。

『ヒーリングっど♥プリキュア(以降、「ヒープリ」)』 前期ED主題歌「ミラクルっと♥Link Ring!」でプリキュア主題歌歌手デビューしたMachicoさん。『トロピカル~ジュ!プリキュア(以降、「トロプリ」)』、『デリシャスパーティ♡プリキュア(以降、「デパプリ」)』と3作連続で『プリキュア』主題歌を担ってきました。本作には数々のシーンを彩った楽曲だけではなく、書き下ろしの新曲も3曲収録されています。

新曲「ワタシイロ」のレコーディング現場でのインタビューに続く、第2弾インタビューをお届け! ベスト・アルバムのことはもちろん、プリキュアライブのお話、これからのことなど、多岐にわたりうかがいました!

 

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Machicoさんが『デリシャスパーティ♡プリキュアLIVE2022Cheers!DeliciousLIVEParty♡』の10月29日公演で、ベストアルバム『Machico♡プリキュアのうた!』をリリースすることを発表しました。今年ソロ・デビュー10周年を迎えたMachicoさんと、『プリキュア』シリーズの出会いは5年前、『キラキラ☆プリキュアアラモード』(以降、『プリアラ』)にさかのぼります。『プリアラ』ではあおいの憧れのボーカリストである岬あやね役として出演。そしてその2年後『ヒーリングっど♥プリキュア』(以降、『ヒープリ』)前期ED主題歌「ミラクルっと♥LinkRing!」でプリキュア主題歌歌手デビューし、『トロピカル~ジュ!プリキュア』(以降、『トロプリ』)『デリシャスパーティ♡プリキュア』(以降、『デパプリ』)と3作連続で主題歌歌手として活躍しています。ベスト・アルバムには、主題歌や数々のシーンを彩った楽曲だけではなく、書き下ろしの新曲も3曲収録。アニメイトタイムズでは、ベストアルバムの幕開けを飾る新曲「ワタシイロ」のレコーディングにお邪魔し、レコーディング終了後にお話をうかがいました。取材当日、レコーディングスタジオのコントロールルームには、プリキュアシリーズの音楽プロ...

 

「本当に素敵なライブでした」

──まずはプリキュアライブお疲れさまでした! 最高でした。

Machicoさん(以下、Machico):シンガーのみのライブではたくさんの曲数を歌わせていただきました。以前のリレーインタビューの時はセットリストが出来上がったくらいのタイミングだったので「すごいことになっています」とお伝えはしていましたが、あれがその答えです(笑)。それだけいろいろな曲を歌わせてきてもらったということが嬉しいです。

──(インタビュータイミングは)プリキュアライブの直後。疲れは残っていませんか?

Machico:良い疲労感という感じです。終わるのがすごく寂しかったんですよね。今回は初めての歌手公演もある、色の違った2日間で。気合いが入りすぎて、1日目は身体に力が入りすぎてしまいました。

 

 

──新しい仲間も、さらに先輩もいるというライブでしたね。

Machico:大先輩の五條真由美さん、『ヒープリ』の時にお姉さんと慕わせてもらった宮本佳那子さんとご一緒で。私自身はおふたりの後輩でもあり、新しく入ったシンガーの仲間から見ると先輩でもあり……という不思議な立ち位置で(笑)。

きっと吉武(千颯)ちゃんも緊張していたと思います。その中で、ソロでたくさん曲を披露させてもらい、五條さん、宮本さんとも一対一で歌う曲があり……いろいろなものがありすぎて、食らいつくのに必死でした。

──五條さん、宮本さんとご一緒されていかがでしたか?

Machico:宮本さんとはハグをしながらみんなで愛を届けるようなステージだったんですけど、五條さんとの「NO PRIDE, NO LIFE!」はとにかく熱くて。

五條さんは全力で歌っているにも関わらず余裕があるんですよね。ずっと追いたい背中を持っている方と一対一で歌声を重ねられて、本当に贅沢な時間だなって。

曲がはじまるまでは「恐れ多い」「自分が隣に立って良いのか」と考えていたんですけど、歌がはじまっていざ歌声が重なるたびに五條さんが包み込んでくださって。積極的にアイコンタクトも取ってくれたんです。

だから私も五條さんの目を見ながら、自分の持ってる歌声を……届ける、というよりかはぶつけるという感じ(笑)。そこには緊張はなく、むしろ解放的な感じでした。自分で言うのもなんですけど、良い顔をしていたと思います(笑)。

──してました(笑)。先輩とのステージというのはやはり刺激的ですよね。

Machico:以前別のインタビューでもお話したかもしれませんが、(ソロアーティストとして)10周年を迎え、自分が上の立場になって。先輩たちとご一緒できる機会がデビュー当初より少なくなって、自分が背中を見せなければいけない現場が増えてきたんです。

もちろんそれは嬉しいことではあるんですけど、背中を見て身を預けられる存在の方と一緒にステージに立てる喜びを改めて感じました。

この言葉だけで要約してしまうのも申し訳ないんですが「楽しかった」の一言に尽きます!

「NO PRIDE, NO LIFE!」は五條さんと1番から一緒に歌っていたんですが、「Circle Love~サクラ~」は1番はひとりで歌って。

──2番で五條さんが出てきて……。

Machico:そして、その後シンガーみんなが出てきて一緒に歌うという流れで。「1番を任せてもらうには、しっかりとした歌声を響かせなきゃ!」と思っていました。

北川理恵さんが歌っている曲というだけでもハードルが高いのに、そのバトンを五條さんに渡さなければいけない! とプレッシャーがあって。

だからAメロから走り出してしまった気がしたんです。まだまだ緊張できる部分が残ってるんだ、という喜びもあったのですが、個人的には反省点でした。

──むしろ勢いがあってカッコよかったです!

Machico:そう言っていただけてよかったです。皆さんにも「熱量がすごかったよ!」「カッコよかったよ!」って言っていただけたので、私もプラスに受け取ることができたんですけど……もっと綺麗にサビで熱量をお届けしたかったんですよね。それでライブ後にアーカイブを何回も見て。

──えっ、公演終了後にですか!?

Machico:はい。歌いながら「ここはフラットに歌いすぎてしまったかな」とか、自分で思うところがあって。

意外とマイクを通すと気にならなかったんですけど、自分としては気になってしまったので映像を見て改めて調整していました。ファンの皆さんが楽しみにしてくれていたので、少しでも皆さんが満足するものをお届けしたいと。

──すごい……。2日目は吉武さんが加わっての「NO PRIDE, NO LIFE!」でしたね。

Machico:1日目は先輩に食らいつくぞ! って気持ちでしたが、2日目は先輩というよりかは、仲間である吉武ちゃんと一緒だったので「食らいつくぞ!」というより「一緒に乗り越えていこうね」という気持ちでした。笑顔も多かった気がします。

 

 

──「シェアして!プリキュア」などで吉武さんと一緒にパフォーマンスされるとき、Machicoさんが背中を見せるところがすごく好きなんですよね。あと目を合わせて歌われるところも。

Machico:嬉しい。吉武ちゃんと一緒だから、というのもあるかもしれません。事前に「ここはこうしようね」とかは話してなくて、ざっくりと「こんな感じで見せたいね」とイメージだけ共有していて。お互いパフォーマンスで目を合わせるタイミングが一緒なんです。

年齢は私のほうが上ですが、プリキュアシンガーとしては吉武ちゃんが先輩。でも上下関係を作るような関係ではなく、お互いを助け合っていて。信頼関係ができているので、彼女と一緒に歌うときはリラックスしていると思います。

それは先輩方と一緒に歌うときにリラックスしていないとか、そういうわけでは一切なくて。五條さんは大先輩すぎて恐れ多かったんですが、でもご本人はすごく優しくて。それは宮本さんがずっとおっしゃっていたんです。「すごくチャーミングな方だよ」って。

実際ゲネ(※リハーサルのこと)のときにこちらが提案したことに対しても「それ良いね!」って言ってくださって、本当に優しい環境だったなと思いました。

佐々木李子ちゃん、後本萌葉ちゃんも、ひとつひとつの出番で「気持ちを届けるぞ!」って臨んでいることが伝わってきて。李子ちゃんは言葉を大切にしたい子なんだろうなって思っていました。

李子ちゃんは「ココロデリシャス」の前のMCで自分の気持ちをたくさん語っていましたが、リハのときも今の思いを話していたんです。もちろん同じ内容ではないんですけども。

リハのときって「ではここで語ります」などと割愛することが多いのに、その時の思いをしっかりと話していて。歌もそうですけど、素敵な言葉を伝える方だなぁと思っていました。

萌葉ちゃんはライブ自体が初めてだったのできっと恐怖もあったと思うんです。でもその分、私たちと積極的にコミュニケーションを取ってくれました。

そして本番で彼女が「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」をまっすぐに歌っている姿にもグッとくるものがありましたし、ファンの方に素直な気持ちを伝えている姿の、あの初々しさにほろほろときてしまいました。

年下組の、自分は持っていない部分も刺激になって。これからの自分に活かしたい部分もたくさん見つけられました。本当に楽しかったです。

──本当に素敵なライブでした。もっとおうかがいしたいこともあるのですが、本日はそのプリキュアライブで発表された、Machicoさんのアルバムのお話をたっぷりおうかがいしたく(笑)。

Machico:そうでした! 私も今「そうだ、今日はプリキュアライブのインタビューじゃなかった!」とハッとしました。

本当に素敵なライブだったからついつい話してしまって。キャストの皆さまにお会いできたことも本当に嬉しくて、そこに対する想いも話しはじめてしまうと、一向にベスト・アルバムの話にたどり着かないかも(笑)。

 

©ABC-A・東映アニメーション
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