人気VTuber6人組のユニット、Rain Drops 2nd MINI ALBUM『オントロジー』発売記念インタビュー|6人が語る本作で示したRain Drops、そして VTuberの存在証明とは?
初回限定盤Bには鈴木さん、えるさん、童田さんのソロと、緑仙さん&三枝さん&力一さんトリオの4曲を収録!
――あと初回限定盤Bに収録されるカバー曲も楽しみです。
童田:『シナスタシア』でもカバー曲入り限定盤がありましたが、その時にソロでカバー曲を歌っていない勝ちゃん、えるちゃん、私の3人のソロが今回収録されています。
私がカバーしたのはやくしまるえつこさんの曲で『輪るピングドラム』のOP曲だった「ノルニル」です。私自身も好きな曲ですが、2つのアルバムの収録曲になかったウイスパー&ダウナーな曲で、Rain Dropsではできないことをしたくて選びました。
鈴木:今回、存在論をテーマにしたアルバムをリリースするにあたって、「鈴木勝にとっての存在論って何だろう?」と考えた時、坂本真綾さんの「レプリカ」が思い浮かんで。自分のバーチャルでの活動になぞらえるとしたらこの曲かなと。技術的にはまだまだ足りないかもしれないけど、今できる精一杯で歌いました。
える:miwaさんの「chAngE」を選んだ理由はカラオケでよく歌う曲で、十八番だったので歌いやすいことと、自分を表現しやすい歌詞でつい感情移入してしまうし、皆さんにも感情移入してもらえるんじゃないかなと思って。あとえるが好きなアニメ『BLEACH』のOP曲だったこともあります。
緑仙:僕は三枝と力一と3人で奏音69さんの「キャットアイメイク」をカバーしました。3人で歌うことが多くて、いつもバランサー的な役割をしつつ、足りない部分を補っていましたが、この曲ではそんなことはなく、2人の声が入っている状態でも歌いやすかったので僕は何も考えず、自分の個性を出して歌えました。
これまでの僕の活動を知ってくれている方には新鮮に感じられると思うし、でも3人のセットに違和感を感じないと思うので、期待してほしいです。
1stワンマンライブでは6人と皆さんの初めてを素敵な時間と想い出にできたら
――2021年3月31日に東京ガーデンTHEATERにてファーストワンマンライブが決定しました。どんなライブにしたいかや意気込みなどをお聞かせ下さい。
緑仙:『シナスタジア』の頃は何もわからないまま活動していましたが、今は皆さんの期待も十分実感しているし、僕らの今後次第でVTuberの未来が変わってしまうくらい、大きなことをしているという自覚も持てるようになった状況でやれることが嬉しくて。
VTuberファンの方はライブに参加したことがない方も多いと思うので、僕たち自身の初めてと、皆さんにとっての初めてを素敵な時間と想い出にできたらいいなと思っています。そしてVTuberってすごいなと言われたいです。
三枝:普段、僕らを応援してくれているみんなの顔を見られるのが楽しみです。いつも見られてばかりなので。全員の顔を覚えるつもりなので覚悟しておいてください(笑)。
童田:初のワンマンライブをやれることが素直に嬉しいです。まだ手探り状態ですが、来てくれたみんなに楽しんでもらって、「もっとRain Dropsが好きになった!」と思ってくれるように頑張ります!
鈴木:現時点でまだライブをやったことがないので、今からドキドキしています。どんな形、内容になるのかはまだわかりませんが、メンバーと皆さんが一体感を感じられて、「楽しかったな!」と帰ってもらえるライブにしたいです。
日頃からバーチャルは双方向性が大事だと思っているので、こちらから発信するだけではなく、みんなの熱や想いもしっかりキャッチできたらいいなと。未来に楽しいことがあるっていいですね。ワクワクしながら毎日過ごしたいです。
える:ようやくというか、待ち焦がれていました! このご時世なので、オンライン限定ライブやVRライブなどやろうと思えば手段はあったけど、最初のライブは生がいいなと思っていたので、できることが決まって嬉しいです。
あとにじさんじ全体としてのライブや1人ではできないことがしたくて。えるはいろいろなメンバーとライブやフェスに出演させていただく時、どうしても委縮してしまう部分があって。前に出すぎないように、とかは思ってしまうんですよね。
三枝:そんなことないよ!
童田:私もわかるかも。
える:演出面もあまり口を出さないほうがいいかなとか、いろいろ考えてしまうけど、今回はRain Dropsのライブなので、自分も関われたらいいなと思います。そして来てくださった方には唯一無二の存在であることを感じてもらいたいです。
力一:待ちに待ったワンマンライブですが、僕らにとって未知の領域で。今回のミニアルバムで曲数も増えたので、セットリストの組み合わせもすごく増えたと思うし。例えば「ミスティック/マインワルド」から始まるとか。
緑仙:熱い! 熱い!
力一:俺の声がひっくり返っちゃうかも(笑)。僕たちはステップを踏むのか、とかターンするのかという疑問も。でもお客さんを振り回したいですね。緩急、硬軟織り交ぜた楽曲たちなので。
でも僕らは曲に振り回されないように、きっちり手綱を握って、お客さんに襲い掛かって、最後は笑い泣きするというドラマチックな展開で。Rain Dropsなので(笑)。
『オントロジー』は挑戦的な1枚かつ成長を感じてもらえるアルバム
――皆さんへメッセージをお願いします。
緑仙:『シナスタジア』の時よりも僕らが成長したことが全曲を通して感じてもらえると思います。もし『シナスタジア』をお持ちの方は一度聴いてからこのアルバムを聴いてほしいです。
それぞれのアルバムの良さをわかっていただけると思うので。とにかくたくさんの方に聴いていただきたいので、そのためにまだまだ頑張ります。歌唱力やダンスなどまだまだ足りないものが多いけど、これから積み重ねていって、みんなに認めてもらえるようになりたいです。
そしてできる限り長く、Rain Dropsとして活動していけるように、1つひとつ全力で取り組んでいきたいし、応援しがいがあるカッコいいユニットを目指しているので、ついてきてもらえたら嬉しいな!
三枝:レコーディングが終わった後、このアルバムは全曲リズムの取り方が違うことに気付いて。プロデューサーはなんて挑戦的なことをさせようとしているんだろうと(笑)。またライブでもどんなセットリストになるんだろうといい意味で悩ませる曲ばかりで。
Rain DropsからVTuberやにじさんじの存在について知った方も少なからずいると思うけど、きっかけになれたらいいなと。おもしろいなとか興味を持ってもらえたら、ユニットの公式ツイッターやインスタグラムをチェックしたり、それぞれ個人でも活動しているので、YouTubeなどをチェックしに来てくださ~い!!
童田:レコーディング慣れしてからなのか、前作よりもイキイキ歌えている感じがするし、各メンバーもRain Dropsの一員として個性を出せている気がします。最初は見ず知らずだった6人がユニットを組んで、ここまで活動をしていく中ですごく仲良くなれているのが嬉しいし、楽しくて。
レコーディングも楽しめたし、素晴らしいアルバムができたと思うので、めいっぱい楽しんで聴いてほしいし、その先にあるライブも楽しみにしていてほしいです。もちろん私たちも全力で楽しみます!!
鈴木:『シナスタジア』はいいアルバムができたと思うし、たくさんの方に聴いてもらえたので、「あれを超えるものを作れるのかな。みんなに喜んでもらえるアルバムにできるかな?」と不安もありました。
1枚目だから買ってくれたけど、2枚目はすごく大切だなとプレッシャーもあって。でもそれも杞憂だったなと思えるくらい、いいアルバムができたと思うし、Rain Dropsをもっと知ってもらえる1枚になったと思います。
来年にはライブもありますが、それ以降もおもしろいことが待っていると思うので、一緒に楽しんでいきたいし、長く続けていきたいです。そして双方向性がVTuberの良さだと思うので、CDを聴いて終わりではなく、配信にも遊びに来てください。みんなと話したいです。
える:2枚目ですが、「2」という数字にあまりインパクトがない気がしていて。中学・高校の2年生ってよく中だるみっていうじゃないですか?
鈴木:あれ、俺をディスられてる…!?(鈴木さんは中学2年生)
える:じゃあ、中だるみ発言は取り消して(笑)、だからこそ1枚目を超えなきゃという想いが強かったです。レコーディングを重ねるごとにメンバー間の絆も強くなったと思うし、自信を持って聴いてほしいと言えるし、みんなの期待にも応えられると思っています。
Rain Dropsはメンバーそれぞれのファンの方に応援していただいていると思いますが、楽曲からもRain Dropsに触れて、好きになってもらったり、VTuberを知ってもらえたら。ライブではパフォーマンスや見せ方など意識することが違うと思うので、しっかり準備して臨みたいです。今後もRain Dropsを温かく見守ってください!!
力一:『オントロジー』はメンバーが作詞に関わったり、曲のバリエーションも広がって、我々の引き出しも試されるところがあって。
また『シナスタジア』ではこういう活動をやっていきますという意志表明だとすれば、この『オントロジー』では成長や進化した姿を見せて、ドキュメンタリーになっているなと思いました。
曲に関しては2枚のアルバムの素晴らしさは比較できないけど、映像特典だけでは間違いなく、こちらのほうがおもしろいです(笑)。
童田:それは間違いない(笑)。
力一:『オントロジー』が完成したばかりですが、ライブも待っているし、「次回作はどうする?」なんて話もぼちぼちあったり、相変わらずのスピード感で活動しています(笑)。
「次は更にいいものを」という気持ちで我々も、関わってくださるクリエイター陣も気合が入っています。残り少ない2020年、近づく2021年、それ以降とRain Dropsの存在を確かめながら我々から目と耳を離さずにいてください!!
商品・ライブ情報
Rain Drops 2nd MINI ALBUM『オントロジー』
2020年11月25日発売
初回限定盤A(CD+BD) 3,000円(税別)
初回限定盤B(2CD) 2,700円(税別)
UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤(CD+DVD) 2,700円(税別)
通常盤(CD) 2,300円(税別)
発売:UNIVERSAL MUSIC
Rain Dropsファーストワンマンライブ
2021年3月31日(水) 東京ガーデンTHEATER
18時開場 19時開演
関連リンク
Rain Drops UNIVERSAL MUSIC公式サイト
https://www.universal-music.co.jp/raindrops/