スタジオジブリ初の全編3DCG制作の長編アニメ『アーヤと魔女』総合テレビで放送! アーヤ役・平澤宏々路さんをはじめ寺島しのぶさんら声優陣発表! 宮崎吾朗監督らのコメントも到着
スタジオジブリ初の全編3DCG制作となる長編アニメーション『アーヤと魔女』。総合テレビでの放送日が2020年12月30日に決定しました。
企画を宮崎駿氏、監督を宮崎吾朗氏が担当する本作。物語は、自分が魔女の娘とは知らずに育った少女アーヤが、ある日、奇妙な家に引き取られ、そこで意地悪な魔女と暮らすことになり始まります。
この度、主人公のアーヤ役を、オーディションで選ばれた平澤宏々路さんが担当することが発表。さらに、寺島しのぶさん、豊川悦司さん、濱田岳さんの出演が明らかになりました。
また、宮崎吾朗監督、鈴木敏夫プロデューサー、キャスト陣のコメントも到着しましたので紹介します。
作品情報
放送予定
総合テレビ
12月30日(水)午後7:30〜8:52 (82分×1本)
声の出演
ベラ・ヤーガ 寺島 しのぶ
マンドレーク 豊川 悦司
トーマス 濱田 岳
アーヤ 平澤 宏々路
スタッフ
企 画 宮崎 駿
原 作 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「アーヤと魔女」(田中薫子訳)
脚 本 丹羽 圭子、郡司 絵美
キャラクター・舞台設定原案 佐竹 美保
音 楽 武部 聡志
音響演出 笠松 広司
アフレコ演出 木村 絵理子
キャラクターデザイン 近藤 勝也
CGスーパーバイザー 中村 幸憲
アニメーションディレクター タン セリ
背 景 武内 裕季
アニメーションプロデューサー 森下 健太郎
プロデューサー 鈴木 敏夫
制作統括 吉國 勲、土橋 圭介、星野 康二
監 督 宮崎 吾朗
制作・著作 NHK、NHKエンタープライズ、スタジオジブリ
あらすじ
わたしはダレの言いなりにもならない。
舞台は、1990 年代のイギリス。
主人公は 10 歳の少女、アーヤ。赤ん坊の頃から孤児として育ったアーヤは、誰もが自分の思いどおりにしてくれる孤児院での生活がとても快適だった。だから、誰かに貰われたいなんて、一度だって思ったことが無かった。ところがある日、突然やってきた変てこな二人組、派手な女と長身の男に引き取られることになってしまう。
「あたしの名前はベラ・ヤーガ。魔女だよ。あんたをうちにつれてきたのは、手伝いがほしかったからだ」。そう名乗った女に、アーヤは、「じゃ、決まりね。おばさんが私に魔法を教えてくれるかわりに、私がおばさんの助手になったげる」と返す。しかし、ベラ・ヤーガはアーヤを助手としてこき使うばかり。いくら頼んでも、いくら仕事をがんばっても、一つも魔法を教えてくれない。
魔女と一緒に暮らしている怪しげな男マンドレークは、食事時しか顔をみせない。いつも不機嫌そうで、口癖は「私をわずらわせるな」。生まれて初めて“思いどおりにならない”壁にぶつかったアーヤだが、「よおし、負けるもんか」と反撃を始める。彼女の特技は周囲の人を操って、自分の思いどおりにさせてしまうことだった。
劇中歌を歌うのはインドネシアの国民的スター!スペシャルユニットが演奏!
今年6月に発表した「アーヤと魔女」のメインビジュアルには、主人公アーヤがマイクを握り、後ろにバンドらしきメンバーを従えている様子が描かれています。「ゲド戦記」「コクリコ坂から」でも劇中で印象的な挿入曲を使ってきた宮崎吾朗監督。本作では、この監督こだわりの劇中歌を、劇伴音楽を担当する武部聡志が率いるスペシャルユニットが演奏しています。
歌唱 シェリナ・ムナフ
ギター 亀本寛貴(GLIM SPANKY)
ベース 髙野清宗(Mrs. GREEN APPLE)
ドラム シシド・カフカ
キーボード 武部聡志
シェリナさんは、ツイッターのフォロワー数が1000万超というインドネシアで国民的に人気を誇るシンガーソングライター・俳優で、スタジオジブリが2016年に制作したテレビCMでも歌唱を披露しています。
キャストからのコメント
寺島 しのぶさん(ベラ・ヤーガ役)
人生初めてのアニメの声優で、スタジオジブリさんの作品に参加させていただけるなんて夢のような体験でした。どんな環境に置かれても見事に逞しく生きていくアーヤの姿は今この時期の私たちに、必ず勇気と希望を感じさせてくれることでしょう。
豊川 悦司さん(マンドレーク役)
アーヤと魔女。憧れのジブリ作品にやっと呼んでいただきました。初の声優にドキドキでした。最初のセリフを口にした途端、ワクワクが止まらなくなりました。オトナのような君達へ、コドモのようなあなた達へ、今だからこそ、より愛したくなる素敵な(クリスマス)プレゼントになりました。どうか受け取ってくださいね!
濱田 岳さん(トーマス役)
憧れのジブリ作品に参加させて頂き、まるで夢のような時間でした。アーヤのどんな境遇も受け入れ、顔を上げて突き進む姿に勇気をもらい、笑顔にしてもらい、黒猫の僕に何が出来るかわかりませんが、独り立ち出来るまで、ずっとそばに居ようと思います。
平澤 宏々路さん(アーヤ役)
アーヤ役の声優を務めさせて頂きました平澤宏々路です! オーディションの時は『合格するのは難しいかもしれないな』と思っていたので、アーヤの声優に選ばれたと聞いたときは本当に嬉しかったです!
スタジオジブリには歴代のジブリの作品が沢山飾ってあって、本当にジブリの作品に参加できるのだと実感し、ワクワクしました! この素直な感情をそのまま伝えられるといいなと、思いながら収録させていただきました。強くて明るい、少し生意気だけど憎めない、そんなアーヤを楽しんでいただけたらなと思っています!皆さんの『ココロ』に響きますように!
制作スタッフコメント
監督:宮崎吾朗
今、僕たちの国では、大人ばかりが多くて、子どもの数が少ないです。
その少ない数で沢山の大人を相手にしなければいけないから、今の子どもたちは大変だろうな。そんなことを考えているときに僕はアーヤに出会いました。そして、「そうか、そうすりゃ良いのか!」と思ったのでした。
アーヤが面倒くさい大人たちを相手にどうするか? それはどうか『アーヤと魔女』をご覧になってください。憎たらしいけど、可愛い僕らのアーヤが、子どもたちを勇気づけ、大人たちを元気づけてくれることを、心から願っています。
プロデューサー:鈴木敏夫
コロナの後、世界はどうなるのか? それが現在、いろんな人の一番大きな関心事です。映画やテレビだって、それを避けて通ることは出来ません。『アーヤ』は、コロナ後に堪えられる作品なのか? ラッシュを見ながら、ぼくは何度も考えました。
そして、この作品の大きな特徴は、アーヤの賢さだと気づきました。賢ささえあれば、どんな時代も乗り越えられる。そう思ったとき、安堵を覚えました。『長くつ下のピッピ』が世界一強い女の子なら、『アーヤ』は世界一賢い女の子の物語です。憎たらしいけど、何故か可愛いアーヤ。いろんな人に愛されることを願っています。
ちなみに、アーヤは誰かに似ていると思ったら、この作品の監督である吾朗君そのものでした。それを指摘すると、吾朗君は照れ臭そうに、はにかんでいました。
新場面写真
関連番組
国際エミー賞を受賞した宮崎吾朗監督の代表作「山賊の娘ローニャ」も再放送! 宮崎吾朗監督の最新作「アーヤと魔女」の放送にあわせて、宮崎監督が初めて手掛けたテレビシリーズで、2016年に第4回国際エミー賞・子どもアニメーション部門(部門最優秀賞)を受賞した「山賊の娘ローニャ」全26話を、前後編に再編集して放送。
「山賊の娘ローニャ」総集編
(前編) 12月19日(土) 午後5:00〜5:58 総合テレビ
(後編) 12月20日(日) 午後5:00〜5:58 総合テレビ