秋アニメ『アクダマドライブ』第6話までの気になるポイントを中心に振り返る|運び屋役・梅原裕一郎さんのお気に入りシーンや見どころコメント付き!
2020年10月より放送中のオリジナルTVアニメ『アクダマドライブ』。『ダンガンロンパ』の小高和剛さん&小松崎類さんが原案で参加、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』の田口智久さんが監督を務め、黒沢ともよさん、梅原裕一郎さんら人気声優陣が出演されている話題作のひとつとなっています。
本稿ではその放送が第6話まで終了し折り返しを迎えたということで、ここまでの物語の気になるポイントを中心に振り返ります。既に作品を視聴している方々はもちろん、まだ本作を見ていない人にも興味を持っていただければ幸いです。
そして今回は特別に、運び屋役の梅原さんから1話ごとに、印象に残った場面や見どころについてコメントをいただきました。ぜひチェックしてください!
興味をもたれた方は、現在FODにて1~6話の無料配信中(11/26(木)23:29まで)ですので、こちらにてご視聴ください!
運命の分かれ道だったたこ焼き屋……一般人の苦難はここから始まった
#01 SE7EN
冒頭から食い逃げ容疑で捕まる一般人(CV:黒沢ともよ)。猫を助け、たこ焼き屋に足を運ぶ……こんな日常の一コマが彼女の運命を分けてしまったと言えるでしょう。しかもこのたこ焼き屋、今時現金しか扱っておらずお金を下ろしに行くことも許さないとは……近未来の世界にもかかわらず意外な展開に……!?
ここで偶然居合わせた運び屋(CV:梅原裕一郎)がたこ焼き代と同じ500イェンを落とすのですが、これを一般人が渡してあげようとすると「落ちた金は縁起が悪い」と拒否されてしまいます。一般人ももらった500イェンでたこ焼きの代金を払っていれば、この後起きる出来事に巻き込まれていなかった訳ですが、まじめな行動を取ったことで苦難が始まってしまいます。
1話はこの後、各メインキャラクターたちの下に殺人鬼(CV:櫻井孝宏)の救出を1億イェンで依頼するメッセージが届き、その公開処刑の会場に超凶悪犯罪者である“アクダマ”たちが各々集結していくという流れ。運び屋に加え、喧嘩屋(CV:武内駿輔)、ハッカー(CV:堀江瞬)、医者(CV:緒方恵美)、さらに自ら巻き込まれるチンピラ(CV:木村昴)と皆個性的で、登場からそのキャラクター性がよく現れていましたね。
途中でアクダマたちと遭遇した一般人は身の危険を感じたことから、たこ焼きの件の事情聴取で言われた“詐欺師”を肩書として名乗ることに。また途中から連れていた黒猫が彼らを集めた張本人だったことが判明、救出された殺人鬼に全員が首にチョーカー型の爆弾を取り付けられ1話は終了。
■#01のお気に入りシーンや見どころ:運び屋役・梅原裕一郎さんコメント
運び屋の「落ちた金は縁起が悪い」というセリフです。
冷静で合理主義の運び屋が「縁起」というある種合理的でないものを気にしていることに、人間らしさや彼のこだわりを持った性格が表れているなと思いました。なぜ落ちた金は縁起が悪いと思うのか、彼の過去が気になるセリフでした。
#02 RESERVOIR DOGS
チョーカー型爆弾を発動させられると死が待っている状況のなか、これは黒猫に従うほかないでしょう。ここで既に殺人鬼救出の報酬が全員に振り込まれたようですが、黒猫によるとここまではまだ目的の第1段階とのこと。手付金といったところでしょうか。また一般人とチンピラは計画に入っていなかったそうですが、今後巻き込まれていく形に。
黒猫の次なる目的は“シンカンセン”の襲撃。現実の世界では便利な交通手段のひとつですが、本作の世界では何やら信仰の対象になっているのだとか。しかも今回の報酬は10億イェンとなりました。そしてところどころで挿入され、世界観解説がなされるウサギとサメによる“啓蒙番組”は今回が最初。
物語の舞台となる“カンサイ”がかつて“カントウ”との戦争で焼け野原になったことや、カントウがその復興に手を貸していることが開示されました。公式サイトによるとカンサイはカントウの属国だそうで、この戦争の原因となった出来事なども気になるところ。
そんなカンサイとカントウを繋いでいるのがシンカンセンなのですが、これを襲撃して積み荷の金庫を奪うのが黒猫の目的。そのために今回集めた面々の力が必要になるのだとか。この話を辿り着いたホテルで黒猫から聞いているところで、処刑課師匠(CV:大塚明夫)と処刑課弟子(CV:花守ゆみり)がやってきて戦闘に突入します。
ここでアクダマ一行とはじめて遭遇した処刑課師匠&弟子ですが、その目的はアクダマたちを処刑すること。なんでも社会の害悪を取り除くことを使命としており、警察的な役割と裁判官的な役割を同時にこなしその場で犯罪者を極刑に処することができる超エリートだそう。加えて常に師匠と弟子のツーマンセルで行動していることも特徴です。
この際に医者が致命傷を追ったように見えたのですが、セルフメディケーション(※自分で自分を治療する)で生き長らえていました。これがこの世界の医療技術の凄さか彼女自身の技術なのかは不明ですが、この一行で一番厄介なのは彼女なのではないでしょうか。
アクダマ一行は処刑課から逃れ、事なきを得たものの、一行の目的はバレており処刑課のふたりとは今後も絡んでいくことに。またふたりには上司であるボス(CV:榊原良子)が指示を出しているようで、組織だって動いていることが見えました。
■#02のお気に入りシーンや見どころ:運び屋役・梅原裕一郎さんコメント
ウサギとサメの啓蒙番組です。
ウサギとカメかと思いきや、印旛の白兎から由来しているであろう、ウサギとサメという組み合わせがお洒落だなと思いました。
またプロパガンダ感あふれる胡散臭さが、アクダマドライブの世界にマッチしていて、世界設定の説明という役割以上のものを感じました。
#03 MISSION:INPOSSIBLE
その後、合流したアクダマたちによる作戦会議。目的は先頭車両にある金庫で、シンカンセンがカンサイステーションに停車する僅か20分の間隙を縫うことに。電磁バリアによって線路からの潜入ができないため、外壁を越えエレベーターでホームへ向かわなければならず、その起動スイッチが地下と上層ふたつにあるということで、3チームに分かれて行動しました。
またシンカンセンの搬入口にある光子力シールドで、登録済みのもの以外は蒸発(※文字通りの意味で)させられてしまいます。このため荷物に偽装したハッカーが先に潜入して全員が乗車できるようこれを解除せねばなりません。
アクダマたちの能力を活かしてのセキュリティ突破、一般人によるハッカーのドローンを借りて(?)の見事な投擲も決まり、ホーム行きの関門はクリア。その後、シンカンセンの乗車前にはトラブルが起こりつつも一般人の活躍と運び屋のバイク突入によりクリア。
いつもは辛口の運び屋も「上出来だ」と一般人を褒める一幕がありました。
■#03のお気に入りシーンや見どころ:運び屋役・梅原裕一郎さんコメント
スイッチを同時に押すシーン。『ミッション:インポッシブル』や『オーシャンズ』シリーズの様な、スタイリッシュでスピード感のある作戦が、爽快でした。
運び屋が別行動だったのが悔やまれますが、アフレコ中も皆さんのお芝居を聞いて、展開をわかっていながら手に汗握りました。また、ギャグ要素を忘れないところがこの作品の素敵なところだと思います。